デンマークその2 老人介護施設
デンマーク2か所目は、障がい児スクールを訪問した午後に、老人介護ホーム「RYGARDCENTRE」を訪問しました。
入ってすぐのロビーは、いわばホテルのようなインテリア。高級な感じ〜
デンマークでは、「子どもが親の金銭的な面倒をみる」という概念がないということです。基本的に税金が高いので、社会でみんなでみようという文化が徹底しているのでしょうね。ただ、ちゃんと、子どもがしょっちゅう通ってくるなど、冷たいわけではありません。
入所して生活するのには、部屋代と食事代で12000クローネが必要になります。今日のレートでは、1クローネ=18.62円ですから、¥223,440と、日本の割といいとされる老人ホームの費用と同じくらいですよね。例えば入所するのに必要な費用が年金で足りなければ、公的に手当を追加したりして入所が可能になるらしいです。全く年金のない人でも入れるのかどうかまでは聞かなかったですが、、、。
とてもきれいでいいところですが、ベランダのすぐ下は墓地でした。「こういうのは皆さん気にならないんですか?」と聞いたら、「別に。。」ということでした。文化の違いですね。
個室で暮らしているおばあちゃんが、私の部屋をみにおいで、と言ってくれたので、見せてもらいました(写真は撮ってないです)。亡くなられたおじいちゃんの描いた絵を、部屋のあちこちに飾っていて、おじいちゃんが描いた絵なんだと説明してくれました。おじいちゃんの話をしたかったのでしょうね。
最後に集合写真を撮ってRYを離れました。写真に写っている女性は、みんな看護師さんで、それぞれのフロアの担当者です。皆さん、優しく、いきいきと仕事をされているようでした。
デンマークその1 障がい児スクール
デンマーク・イギリス視察報告は、レポートと、HP報告と両方で報告したいと思います。
まず、1日目は、コペンハーゲン郊外にある、障がい児スクールを訪問しました。デンマークは、福祉国家のお手本とされていますが、本当にきめ細かい、しかも、ITを駆使した先進の取組みが行われていました。
最初に、デンマークの制度や状況の概要をお話していただき、相手のことをよく想像して視察に対応してもらっているなあ、、と感じました。そのあと、校内を視察しました。
学校の外観です。学校そのものが素敵な建物ですよね。
説明をしていただいた校長先生と先生。とても優しく親切な方々でした。ありがとうございました!!
Thnak you so much!!
視覚障がいのあるヤコブ君の学習を見学させていただきました。彼は、複数障がいを持っていて、ヤコブ君専用の部屋が用意されています。1対1の授業です。
点字の勉強をしていました。木でできた8個の玉を触って、対応する点字のアルファベットの音がでるようになっています。点字は6点では?と質問したら、デンマーク特有の文字を表すために8点になっているとのこと。(ウムラウト ? とかを表すため? デンマークの言葉がよくわかりませんが、ドイツ語のようなアルファベットに点々がついたりした文字の表現)
寄宿舎には数名が生活していて、部屋を見せていただきました。(本人に了解をもらって)
基本的に、寄宿舎で生活するのは、手や足が不自由な重度の障がい児となるため、部屋には、リフトが設置されています。
また、手や足を使わずに簡単に部屋のドアが操作できるように、ITが駆使されています。
ずっと1日アテンドしていただいたデンマークの県にあたる議会の議員さん。デンマークでは、各自治体と国の間に県にあたるリージョン(region)と呼ばれる行政単位があります。各自治体と国では、税収がありますが、県では徴収しないそうです。この学校も、リージョンが運営していて、各自治体にサービスを”売る”ような感じになるそうです。
サービスがよくないと、自治体から選ばれないので、先生を海外の研修に行かせるなど、研鑽することになるらしいです。
日本で肢体不自由にあたる生徒さんたちの授業風景。ここでも、ITが活用されていて、各個人の障がいに合わせてパソコンが入力できるようになっており、また、「覚える」のではなく、「考える」学習が行われていました。
これは、その授業での全員が共通で見るモニター。今日のテーマは、第2次世界大戦。それぞれが自分で見つけてきたネット上の関連コンテンツを用いて発表しています。
次は、コミュニケーションに障がいのある生徒さんたちの授業。クリスマスに関連して、ゲーム形式の授業。本当にみんな楽しそうに授業をしていました。
議員さんが、写真を撮ってあげるよ!と、撮ってくれました。
校内には、本当にたくさんの種類の車いすや補助器具が置いてありました。
全員で集合写真 (^o^)/