2013年の最後に
12月は、12月議会終了後、デンマーク・イギリスに視察に行っておりました。
デンマークでは、障がい児の学校、老人福祉施設(日本の有料老人ホームのような施設)、福祉用具センター(民間の会社ですが、自治体から委託を受けて運営されています)
イギリスに渡って、精神障がい者の研究機関、世界で最初にできたといわれる聖クリストファーホスピス、それから、イギリスに張り巡らされた運河を廻るナローボート(narrow boat)と調査をしてきました。
こちらは、後日、レポートさせていただきます。
帰ってまもなく、友人の訃報が続きました。視察をした聖クリストファーホスピスでは、いろいろなお話を伺って、実際にデイケアセンターでリハビリに取り組んでいる人が、器具のデモを見せてくれたり、廊下からですが、病床も歩きました。病床だけでは十分でないので、早くから在宅ケアを始めた機関でもあります。訪問看護師やドクターだけでなく、ソーシャルワーカーが一緒に在宅訪問を行って、生活の不安にも対処してくれます。
一人目の訃報は、帰ってきたその日でした。彼は会社の先輩で、体調は悪くてしょっちゅう入院したりしていましたが、元気に会社に行っている時に、仕事中に倒れてそのまま帰らなかったそうです。組合の女性連絡会という委員会のメンバーの際、組合の担当執行委員として、私があれこれと、今までやってなかったことを言い出すのに、「今度は何やねんな。。。」と苦笑しながら付き合ってくれました。これからは、男の人も料理が必要になるから、と、「男の料理教室」を言い出した時、プロの講師も呼べないので、料理が得意な彼が、自ら講師になってくれました。そのため、「男の、、、」とタイトルしている割に、メニューが「イワシと大豆の梅干し煮」でした。美味しかったよ。本当に気のいい、優しい人でした。
二人目は、友人の料理屋さんのお客さんで、いつもご主人と仲良く来られていた方です。多発性骨髄腫という難しい病気になって闘病中でした。発病後、透析が必要になり、ちょっとしたことで骨が折れたりと、本当に辛い闘病生活だったと察するのですが、電話をして話をするときは、いつも前向きで明るく、私には何もすることができなかったのに、電話できて元気がもらえたわと言ってくれました。大変な病状のことを聞いたあとも、私の気を重くさせないように気を遣ってくれたのかな、、と今思ったりします。
最後の訃報は、職場の後輩です。しょっちゅう、お酒を飲みに行っていた仲間です。いつも優しくニコニコと冗談を言ってました。よく、彼の自宅にみんなで寄って宴会をしていましたが、今年のGW明けが最後になりました。検査入院してから、あまりにも早く、何も言わずに逝ってしまいました。友だちみんなが、気持ちの整理がつかず、互いに話をすることで、何とか気持ちを共有して納得させている、そんな状態です。聖クリストファーホスピスでは、患者さんだけでなく、亡くなった患者さんの遺族の心のケアをする、グリーフケアにも重きを置かれていました。私たちは遺族ではないですが、みんな身内のような感覚を持っています。
ホームページに書くことではないかもわかりませんが、今日はお許しいただきたいと思います。
今年、一年、ありがとうございました。