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東南アジア視察(カンボジア・プノンペン)その3

プノンペンでは、Tiger Wingさんの工場を見学させていただいた後、工場が設置されているプノンペン経済特区の事務所を訪問し、お話をお伺いしました。
  「経済特区」と聞くと、国か自治体が公的に設置しているものと思っていましたが、民間資本の大規模な工業団地なんです。何と広さは141ha!!(甲子園が何個入るのかはわかりませんが。。)
カンボジアでは経済特区が20ほど存在し、実際に稼働しているものはそのうち、6,7か所。フンセン首相がトップのカンボジア開発協議会が、2005年に経済特区の設立と運営に関する政令を発布したスタートしました。その下に、ワンストップサービスセンター(投資申請・通関・労働の手続きや管理運営をワンストップで行う)と、トラブル解決委員会(特区内でのトラブル解決)が組織されています。
カンボジアでは、QIP(Qualified Investiment Project)の対象になると、①輸入資材・生産機械の輸入税が免除②輸出産業は、原材料の輸入と輸出税の免除③法人所得税が免除となる特典があります。また、外国資本が入りやすく、土地所有を除いて外国資本に対する差別がありません。特区では、主に、航路はシアヌークヴィル港を利用。2015年には、プノンペン・ホーチミン間に橋ができる予定で、陸路が使えるようになる。プノンペン経済特区は、22%が日本資本、78%はマダム・リーさんというカンボジアで洋酒輸入業から発展した個人資本。(お金持ちー!!)インフラは国際基準に則って整備されています。進出工場の栄えある第1号がTiger Wingさんだそうです。現在、進出希望の引き合いが多く、インフラ整備を急いでいるとか。
 電気は、通常は政府の電気を使用しており、最近安定してきている。停電に備え、発電所を整備しているほか、浄水・下水の設備、ドライポート、通信設備のインフラが整備されています。日系企業はワーカーに対してきちんとしているので人気が高いそうです。福利厚生もきちんとしている。ベトナムは、人手不足と停電がしょっちゅうあるのが難点で、カンボジアは電気代は高いけれども安定しているメリットがある。また、人件費がまだ安い点も。
特区の周辺に貸家業が増えてきており、特区内で働く人の住居のために情報収集を行っている。
お話していただいた石本さんは、正井さんともお友達とかで、このあと行われたBrigade70の消防訓練も一緒に見学されました。Tuger Wingさんでは避難訓練も行われたようですし、日本のコミュニティができてきているようですね。


プノンペン経済特区事務所前で

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