札幌2
2013年08月09日 15:11
札幌図書館2点目は、電子書籍貸し出しについてのお話を伺いました。
電子書籍の貸し出しについては、今まだ実証実験の段階ということで、本格的な貸し出しは来年の秋ぐらいからスタートしたいということでした。
モニターを募ってモデル的に貸し出し事業を行って、アンケート等から意見をまとめて、さらなる次の1手を考えていくというスマートなやり方です。
当日いただいた札幌市の実証実験結果です(pdfファイル)
アンケートの結果では、期待通り44%に対して、期待外れが54%!!しかし、今後、利用していきたいかという問いには、したい人が圧倒的に多く、期待外れであったのは、コンテンツの数量が絶対的に足りないということと分析。元々電子書籍の図書館貸し出し可能な数量が不足しているため。そこで、更に、アンケートの結果を分析して、「地域に関すること」に対する要望が高かったことから、例えば札幌市の歴史に関する広報類や地域の出版に目を向けて、電子書籍化していく、という方向性を出しました。
電子書籍は、1年のうち1/3くらいが雪でおおわれる札幌市にとっては、高齢者や子育て世帯など、雪の中を外出しなくても自宅で本を読めるという大きな利点もあり、市民のニーズを把握したうえで、著作権などが厳しくなく、かつ市民からの期待も大きい、地域のことに目を付けた点がすごい!!と思いました。