水道の取水口
皆さん、日ごろ蛇口から出る水、どこからきていると思いますか?神戸市は、水源となる大きい川が無く、同様に水源を持たない近隣の芦屋、西宮、尼崎市と共同で阪神水道企業団を形成し、淀川から取水した水を浄水して各市に配水する仕組みで運営されています。神戸市では、ほかに、兵庫県の水道、神戸市の自己水源の水道(千苅)も使われていますが、3/4は、阪神水道の水道が利用されています。
会派で阪神水道を視察し、淀川の水を汲んでいるところ(大道取水場)、浄水しているところ(尼崎浄水場)2か所の見学・調査に行ってきました。
系統図が少しみにくいですが、右の方に淀川があって、上部の取水場が大道、下部が淀川取水場です。
阪神水道系統概要図
<大道取水場>
最近は、川の水もきれいになってきてはいますが、それでも、淀川のお水は、ちょっと飲む気になれないレベルです。写真で確認してくださいね。阪神水道の取水場は2か所、大道と淀川。北部の大道のラインはそのまま西の猪名川浄水場につながっています。淀川の方が南側のラインの尼崎浄水場につながります。
<尼崎浄水場>
浄水場では、「おいしい水」の秘訣となるオゾンを使った「高度浄水処理」が行われていて、オゾンの入ったタンクも見学し、できたて(?)のお水も試飲してきました。おいしかったです。
写真の金魚は、水質のチェックに一役買っていて、金魚の動きとかも自動でチェックしているということ。(金魚は一例でほかに化学的な検査はもちろん行われています。)ちなみに、取水場の見学の際、取水した時点でも、浄水場の金魚のような何らかのチェックが必要ですよね?と質問したら、取水場では、淀川の魚を飼育してチェックに使っているそうです。
オゾン処理は、かび臭などの原因物質をオゾンの強い酸化作用で分解させるものです。
その後、生物活性炭と組み合わせて使うことで、副生成物も除去されます。
(わかりやすいので東京都水道局の絵を使わせていただきました。)
最後の絵は、阪神水道企業団ではありませんが、神戸市水道局のキャラクター2代目の「一滴ちゃん」です。(初代は昭和60年に誕生しています。)おいしい水道水、もっとがんばってPRしてほしい!!