小樽運河観光ボート
2日目、小樽運河で最近導入された観光用のボートについて調査に行ってきました。
最初、小樽市役所でお話を伺いましたが、小樽市役所は、これだけでも観光資源になるんじゃないの??というレトロな建築で、アンティーク好きなわたくしには、嬉しい建物でした。
小樽運河は、私は初めてでしたが、観光で行かれた方は多いんじゃないでしょうか?運河の両岸には、古い倉庫や工場などが立ち並び、観光客であふれています。この運河も、高度成長期には、埋め立てて道路にしようという計画があったそうですが、市民の反対によって計画は変更され、計画エリアの半分だけ埋め立てて中止され、運河を残すこととなったそうです。そのおかげで、景観を生かした一大観光地として、にぎわいを見せることとなりました。
小樽はかつて、ウォール街のような金融の街として、発展を遂げたということ。当時、競い合って建てられた倉庫群や、その後のいろいろな時代の建物の遺産が、今の街の景観資産になっています。
導入されたボートは、当初、民間の会社が試行的に始めたものを、なかなか評判もいいということで、行政(外郭団体)も加わり合同会社として運営されています。合同会社というのは、責任の及ぶ範囲がはっきりしていて、運航する民間会社が赤字になっても責任の範囲外になるメリットがあり、選択したということです。じゃあ、一方の民間会社はというと、船舶の運航などの許可申請がスムーズに進む点などが、メリットになっているということ。
ボートに乗っている時間は、40分くらいです。両岸の古い工場や、運河の川辺のカフェでお茶を飲む人たち、歩いて運河をめぐっている観光客の人が手を振ってくれる、など、景色だけでなく、楽しめます。操船は、女性乗務員、案内は、外国人のガイドさん。すべて流ちょうな日本語でメモも見ないでずっと案内を続けてくれます。
大沼公園、小樽運河と、自然の景観や倉庫群の景観、どちらも本当に素晴らしいものでした。でも、兵庫運河でしか味わえない何かがあるはずです。