会派視察(沖縄・宮古島・鹿児島)〜鹿児島
会派視察の最後は、鹿児島空港で、環境に配慮した様々な取組みなどについてお話を伺いました。鹿児島空港は、ピーク時には640万人の利用客がありましたが、H22年度は490万人と苦戦しています。プロペラ機が主流であること、ジェット機も小型機が主流であることなどから、着陸収入がなかなか伸びないなどの課題を抱えているということですが、アジアにはたくさん飛んでいて、上海に週4便、ソウルに週3便、3月末からは台湾の中華航空が週3便飛ぶようになります。年間500万人を目指してがんばっているということでした。環境対策として様々な取り組みがありますが、先進的な取組みを2点ご紹介します。1点めはビルの設備にBEMS(Building and Energy Management Systemビルの機器管理で省エネを目指すシステム)が導入されていて、その効果として、
電力消費 11,752,380kwh −> 10,808,454kwh
A重油 483342 kl −> 376983 kl
のように、大幅な省エネが得られたそうです。エアコンや電灯の自動制御のシステムに初期費用として2.1億円必要だったそうですが、年間のメンテ費用を加えても省エネ分で費用としても投資効果が得られるということ。(ただし、同時に導入した太陽光発電の発電部分などはシステムに入っていないとのこと。スマートシステムのようなものではないようです。)
2点目に、空港ビルのレストランで排出された生ごみに鹿児島特産の黒麹菌をブレンドして発酵し、乾燥させた飼料を家畜の餌に利用する、というものです。こちらもなかなかうまくいっているようですよ。
それから、環境とは関連しませんが、鹿児島空港にはミニ航空博物館的なエリアがあって、フライトシミュレータが設置されています。模型なども展示されています。写真のJAL機のダミーは、実際に避難訓練などに使用するためのものだそうです。