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さざんか療護園

玉津にあった重度障がい者支援施設「さざんか療護園」が、西神南に新築移転し、先週、開所式が行われました。ヴィッセル神戸の寮の隣に位置していて、これから住宅が建ってくるそうですが、まだまだ自然がいっぱい残っていて、環境のいいロケーションです。
久しぶりにお会いした坂本津留代さん(障害者施策推進協議会で何度かご一緒させていただいたことが)が、井吹台自治会連合会の会長さんとしてご挨拶されましたが、心のこもったご挨拶でした。
植樹式では、さざんかと桜(写真は始まる前のものです。白いスコップが置いてあります)が植えられました。少し見学させていただきましたが、お風呂の写真を添付します。

「さざんか療護園」〜神戸市の資料より〜
○障害者支援施設。定員50人(現在42人在籍)。
○重度な障害をもつ方(主に肢体不自由の大人の方)で、常時介護を必要とする人に対し、食事、入浴、排泄等の日常介護、機能訓練、レクリエーション活動等を提供。
○重い障害があるものの、医療的には一応安定している方が入所し、生活する施設。
○5月8日供用開始。
植樹式
お風呂1
お風呂2
ロケーション

会派視察(川崎・札幌)

「公契約条例」という条例があります。公共工事や、公的施設の清掃の業務委託など、公の工事・業務に関する契約において、最低限度の賃金を決め、過当な競争による労働環境の低下などを防ぐための条例です。
 千葉県野田市で初めて条例化がなされ、続いて、政令市で初めて川崎市で条例化されました。また、札幌市では、現在、条例案が市会に提案され、継続案件となってます。施行されている川崎市、市会で継続審議されている札幌市、両方の自治体に調査に行ってきました。
まず、わかりやすくするために連合のホームページから公契約条例についての概略図を示します。
公契約条例について(連合の資料より)

<川崎市>
・契約範囲 特定工事請負(6億円以上)、特定業務委託(1千万円以上)
・対象範囲 「ひとり親方」も対象に含める
・対象契約 23年度(工事請負15件 業務委託33件 指定管理者による施設205施設)
・作業報酬下限額・・・作業報酬審議会によって決められる
・履行の確保は、主に台帳による作業報酬の支払いの確認による
・違反があった場合、労働者から申し出ができる
・契約違反には契約解除とともに指名停止措置も
・22年12月の市議会において全会一致で可決し23年4月より施行
・パブコメ実施の際も、特に反対の意見はなし。

<札幌市>
・契約範囲 特定工事請負(5億円以上)、特定業務委託(1千万円以上)
・対象範囲 「ひとり親方」も対象に含める
・作業報酬下限額・・・作業報酬審議会によって決められる
(公共工事設計労務単価、建築保全業務労務単価を基本とする)
・履行の確保は、主に報告書による作業報酬の支払いの確認による
・違反があった場合、労働者から申し出ができる
・契約違反には契約解除とともに指名停止措置も
・市長の強い思いがあり、庁内で検討、法的な疑義があると判断。その後、野田市、川崎市で制定。市長が再選後に再度条例化が進められたが、業界団体からの反対があり、とどまっている。
・現在、市会で継続審議となる。
・請負の下層まで報酬が把握できるのか、モデル事業で検証してみることにしており、現在、取り組んでいる。


会派視察(横浜)

会派視察において横浜市役所に就労支援・若者サポートステーションの調査に行ってきました。
横浜の寿地区は、古くから簡易宿泊所が集まっていて、日雇いの仕事をする人が多かった地区。現在は、日雇いの仕事そのものがなくなり、また、地区の住民も高齢化して、生活保護が増えています。 寿地区だけでみると、6500人の住民の9割近い5600人が何らかの保護を受けています。寿地区は、横浜市中区にあり、中区では保護課は職員151人体制となっています。全員が社会福祉士の資格を持っているケースワーカーに加えて、別途、嘱託の就労支援専門員7名を配置しています。
リーマンショック以降、失業を理由に保護を受ける人が急増しましたが、現在は少し落ち着いてきていて、寿地区では減少の傾向にあるそうです。
「被保護者自立支援プログラム事業」
就労支援専門員は、保護者を対象に専門的に就労支援を行っていて、専門員が関わった方の6割くらいが就労しているとのことでした。長い間、仕事がなくて仕事を離れていた人たちのために、まず、トレーニングの場を設けています。元々、市の事業として「寿地区街磨き・人研き講座」という名称で23年度から始められたものですが、国庫補助事業としてできるということで、24年度からは、新たに「仕事チャレンジ講座」と名称を変えて再スタートしています。
横浜ではかなり前から、労働することを重視していこうと、H14,15年にモデル的に就労支援員を配置するなど、積極的に取り組んでこられています。H18年度から、求人相談の事業の届出を行って資格を取得し、各区に求人開拓員を設置して、保護を受けている人を雇用できる会社を探すことも行っています。従来、日雇いの仕事を中心に労働してきた人は、ハローワークに行って仕事を探したりすることがあまりなく、また、毎日、きちんと働く習慣がない人も多く、まずは、基本のあいさつから入って、社会の中でコミュニケーションをとれるように、生活訓練、社会訓練を行います。それからもうひとつ特徴的な点が、就労先の職場として一番求められているのが清掃ということで、清掃労働の基本となる「ポリッシャー」の技能訓練を受けるプログラムになっています。これには、県のビルメンテナンス協会の積極的なご協力があったそうで、また、古くからホームレス対応の事業をやってこられた社会福祉法人(神奈川県匡済会)に委託することで、実績等が活かされた点もよかったということでした。
神戸市において、例えばハローワークのインターネット求人検索は、大変便利なので、区役所にパソコン置くだけで違うのでは?、とか、区役所にハローワークの出張所的な役割を持たせては?、とか、これまでいろいろ言ってきましたが、市がやる分野ではないので、ということでどれも検討が進みませんでしたが、横浜のような取り組みもあるじゃないですか!?、と、めげずにまた言っていこうと思います。
寿地区の保護世帯数は、H22年に6022であったのが、現在5691と減少していますが、市全体でみると、市の人口369万人、160万世帯のうち、保護世帯は49648世帯と、H19年の36650世帯に比べ増加しています。これについては、やはり、高齢化等が影響してるようです。
ちなみに、先日出された統計情報から作成したグラフを添付します。

都市別保護人口
都市別保護率(0/00は、パーミルと言って1000に対する割合です)

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