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豊中の学校図書館

先週、こうべ子ども文庫連絡会さんが主宰する学習会に参加させてもらい、豊中市庄内小学校の学校図書館見学と、そこで授業として行われている「図書の時間」の授業参観に行ってきました。
 最初に校長室にお伺いし、校長先生からも説明を受けました。豊中市では、学校の図書館に、専任の司書さんを配置する取り組みが行われてきていて、現在、市内の小中学校59校すべてに専任の司書さんがいます。庄内小学校は、阪急十三から宝塚線で2駅北(と思う)に行った庄内駅から商店街を抜けて5分ほどのところにあり、学年は2クラス、全部で12クラスの学校です。
 校長先生に、「司書さんが配置されてどう変わりましたか?」と質問したところ、「暗くてあまり子どもたちが行かない場所だったのが、本がきれいに整備されたことはもちろん、図書館という場所が子どもの集う場所に変わった。」とおっしゃられ、とてもよくなったことを実感されていました。
 「図書の時間」の授業では、クラスを6つのグループに分け、写真にあるように6つの疑問について図書館の本を調べて答えるというもの。本はNDCという分類で分類整理されていて、まず、どの分類かを考えてから棚に行きます。6つのグループすべてが正解を見つけて答えていましたね。探すのも早かったです。
 その後、司書の先生が全員を集めて何冊かの本の紹介をします。ストーリーを少し話してくれるんですが、上手だったなあ。。(たれ耳の犬のジョンが山で出会ったおおかみに憧れて、おおかみになろうと訓練を始める、という「たれ耳おおかみのジョン」。続きはどうなるのか、読んでみたいなあ〜!と思いましたね。)
 授業の終わりには、子どもたちが2,3冊ずつ借りていた本を返却して、また新しい本を借りて帰ります。全員が、自分から一生懸命、楽しそうに本を探していました。完全に本を読むのが習慣になっているのを目の当たりにしました。
 こうした取り組みは、少なくとも小学校の間は、ほぼ全員の子どもたちが本を勉強としてではなくて当たり前のように読む習慣がつくだろうし、習慣としてずっと毎週2,3冊でも本を読めば、どんな種類の本であっても、理解力や考察力もついてくるだろうなと思います。
 それともうひとつ、それぞれの学校図書館は、公共図書館と連携していて、公共図書館・学校図書館の間を本の運搬の車が走っています。先生がたに頼まれたり、次の図書の授業で使いたいなと思ったりして、学校内にない本を探したい場合、図書館の検索システムにアクセスして依頼をすると、運搬の連絡車が次の日くらいには持ってきてくれるそうです。司書の配置だけではなくて、公共図書館との支援・連携があって仕事ができると言われていました。

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