市立更生センター・援護相談所
先週末、JR灘駅の近くにある「神戸市立更生センター・更生援護相談所」を訪ね、所長にお話を伺ってきました。福祉環境委員会に所属していますが、これまで視察に行く機会がなかったため、同じ委員会の平木さんと一緒に行ってきました。パンフレットの定義によると、更生センターは、「生活保護法による更生施設」、相談所の方は、「社会福祉法による一時宿泊施設」とあります。
また、センターの目的として、「身体上又は精神上の理由により、養護及び生活指導を必要とする年齢18歳以上60歳未満の要保護者を入所させて、生活扶助を行うことを目的とする。」とあって、多くは事情があって家を出てホームレス生活を余儀なくされている方々が、ハローワークなどに通い、職を見つけて自立するまでの間、過ごす共同生活の場となっています。共同生活となるので、いろいろな規則があり、アルコール依存症の人も多いため、アルコールは特に禁止されています。(タバコは吸えます)仕事を得るまでの間、外に出て植栽の後処理の作業を行ったり、中でシール貼りなどの作業がプログラムされていて、少しですが報酬が出ます。仕事がみつかっても、しばらくは生活が厳しいので、市営住宅を申し込んでもらったりするほか、低廉な宿泊施設の兵庫荘、磯上荘に移ったりできるということです。(兵庫荘は神戸市立で1泊50円、磯上荘は社福協の施設で1泊200円)
センターはある程度長期(数か月)に渡って生活することになりますが、相談所の方は、1日単位の宿泊所になっています。年末年始だけ食事つきとなり、結構一杯になるそうです。
今年の1月に、ホームレスの実態に関する全国調査というものが、行われていて、これによると、20年に比べて全国で259名減少となっています。特に東京都では、平成15年に6361人であったのが3428人と6年で半分くらいにまで減少しています。調査が開始された15年からどこも減少傾向にあったようですが、21年度では、福岡、愛知、神奈川で増加となっています。神戸市では、全市で151人、15年からは半数以下ですが、昨年からは2名増となっています。
医療相談もしっかりと行われていることもあり、また、、センターの中の職員さんの持っている雰囲気など、人を受け入れるものがあったように感じました。セーフティネットの最後になるところ、事情があって住所を知られたくない方でも、住民票がなくても保護は受けられる(戸籍は必要)ということです。
更生という名称だけ変えてもらえればもっといいんじゃないかと思いますが。。。