« 2009年01月 | 活動報告トップへ | 2009年03月 »

大都市の委員会視察#2(鹿児島)

宮崎で地域コミュニティ税のお話を伺ってから、鹿児島へと移動しました。(書き忘れましたが、宮崎市の地域コミュニティ税の金額は年間ひとり¥500です。)宮崎は、知事効果が大変なもののようで、県庁訪問者が急増しました。その訪問者が県庁横の物産館でお買い物をするので、こちらもものすごーい売り上げだそうです。
鹿児島では、まず、ふるさと納税のお話を伺いました。鹿児島って、県民意識の高いところなので、ふるさと納税に対する取り組みも熱心なんですね。県人会組織もしっかりしていて、開催される県人会のほとんどに合わせて出向いていっては、ふるさと納税のPR活動を行います。活動の成果と鹿児島に対する県民意識の効果で、鹿児島のふるさと納税額は約6000万円と全国2位です。ふるさと納税では、寄付額が住民税などから控除される仕組みですから、手数料的な一定額を除くと、税の横移動ということになります。またこの控除の対象のほとんどが住民税なんです。地方財政に関わる立場としては、微妙なところですね。。。ふるさと納税のPR活動を行うことで、地域のPR、観光振興、企業誘致などにつなげていくのが実質的な成果でしょうか。
次に、同じ鹿児島で、「九州・山口の近代化産業遺産群」という取り組みについてお話を伺いました。九州・山口地区は、幕末から開国・その後製鉄所を始めとする重工業が発展してきた地域ですが、それらに関わる、鹿児島の地域にまたがった産業遺産群を世界遺産として認めてもらおう、と提案書を提出して、現在世界遺産の暫定一覧表にエントリーされている、ということです。実際に含まれているものとして、集成館(鹿児島)、グラバー邸(長崎)、炭田関連(福岡、佐賀、熊本、長崎)、八幡製鉄所(福岡)、反射炉や砲台跡など(鹿児島・山口)、松下村塾(山口)、などなどです。これで日本史が得意だったらA4用紙10ページぐらいお話するところなんですが。。(笑)
鹿児島ではまだまだ篤姫のブームが続いていました。

大都市の委員会視察#1(宮崎)

先日、「大都市税財政制度確立委員会」という大変長い名前の委員会の視察で、宮崎・鹿児島と行ってきました。この委員会は、大都市特有の諸問題、特に財政面での基盤整備やあり方について審議される委員会です。税制が中心になりますが、各局から発生する重要事項の財源不足について国に要望活動を行うなど、名称はわかりにくいけれども実は身近なことに影響するものでもあります。
さて、視察ですが、まずは、宮崎市の地域コミュニティ税についての調査を行いました。超過課税の例としては、既に実施されている兵庫県の県民みどり税を考えていただけれるとわかりやすいと思いますが、所得税や住民税のほかに、自治体独自で徴収する税になります。宮崎市では、この春から、「地域コミュニティ税」を創設して、この春から徴収の予定になっています。背景には、自治会に加入する世帯の割合が減少してきている中で、例えば防犯灯の維持費の負担など、どうやって負担していくのか、という点から始まって、自治会だけでは解決できない諸課題をもう少し広い範囲で扱う「地域協議会」を設立して、その財源として地域コミュニティ税が創設されています。
拠点となる地域協議会には、既存のものも含めて事務所が設置され、各地域協議会に職員(嘱託も含む)が配置されるなど、地域活動にかなり重点が置かれた政策になっています。自治会や様々な団体の上に設けられた協議会にあたるので、役員をされる方は、ちょっと大変だろうなあ、という感じがしました。事務所設置や職員配置に相当な経費がかかることもあり、課題はありそうですが、協議会がうまく運営されれば住民自治のお手本になるものと思われます。

会派視察(東京)

少し前になりますが、12月に会派視察で東京に行きましたので、視察の報告をいたします。視察箇所は、国立がんセンター==>がんの放射線治療シンポジウム受講(原子力利用技術の医療への貢献)==>国立感染症研究所 感染症情報センターと、医療関連となりました。内容をレポートにまとめていますので、添付しておきます。
ファイルをダウンロード

月別アーカイブ