東海大学医学部付属病院
まずは、救急に力を入れている東海大学医学部付属病院を訪問しました。ここの病院では、専用のドクターヘリを所有していて、年間活動実績は400件、神奈川全域を含め、遠く山梨からも患者さんを運ぶこともあるそうです。ヘリポートが屋上と地上にあり、通常は地上のヘリポート(病院の玄関横すぐのところにあります)が利用されています。年間の患者さんの数は71万人。うち8000人が救急(もちろん救急車等を含んでます)。ベッド数は804床、平均入院日数は13日。医師350人、看護士800人、薬剤師40人、技師(放射線技師や理学療法士など)300人、事務200人に臨時職員を加えると2500人という人数の職員さんが働いています。入院が決まったときや退院の際などにPFM(入退院センター)でいろいろな相談に乗ったり、入院のための準備などが行われます。カウンセリングをきっちりやることで、入退院の際のサポートを行うだけでなく、病院の運営上も、入院時に患者さんのプロファイルを細かく把握できるような情報の収集・把握が可能になっています。私たち一般の人には、外来も入院もあまり区別がないんだけど、病院の中はきっちり分かれているから、意外とそうした情報の共有や早期入手と言うのが大事になってくるんですね。また、退院の時に、家庭で介護が必要だったりする場合や、転院先の病院を探してもらったりと、いろいろ相談に乗ってもらえるようでした。診療費用の計算には、医師の補助のクラークが代わりにデータを入力してくれるから、患者さんが窓口に戻る際には会計の計算は終わっているし、医師には事務仕事が軽減されるメリットがあります。会計処理には、自動精算機が7台導入されていて、患者さんの待ち時間を更に縮める工夫(もちろん、コスト削減もあるでしょうが)もされていました。どういった点が職員の効率を上げられるのか、隅々まで検討されている感じで、例えば看護師さんなどが使用する検査用機器は、毎日、専門のメカの人が点検をして、常にOKの状態にして、ふたつの病棟の真ん中に置かれ、いちいち貸し出しなどの手続きを行わずに共有されていました。そして何より驚いたのは22あるという手術室を、廊下から見学して回った点。私は怖いので中は見てない(元・獣医師志望の情けない理科系。。)ですが、この日もたくさんの手術が行われていました。手術室が多いので集中治療室なども充実していて、程度によって2段階になっていました。病棟の真ん中のナースセンターは、すごく広ーくなっていて、病室に一人おいておけないような患者さんは、そこで1日過ごすようです。いろいろと案内したり説明してくださったのは、全員看護士さん(多分、主任さんとか役はお持ちと思いますが)。きびきびと丁寧なご対応、素敵でした!!(委員みんなが言ってました。)