北九州エコタウン
11日は、北九州のエコタウンに行ってきました。北九州では、鉄鋼の町、ものづくりの町とし栄え、反面、公害に苦労し、発達してきた環境技術を活かして、平成9年からエコタウンの構想の下、事業が進められてきています。当時、エコタウン事業としては、国の第1号の承認でした。10年経った今、その事業は26に増えています。2000haの埋立地に、種々のリサイクル関連の工場などが集積しています。中心に、「エコタウンセンター」があり、リサイクル関連の展示と、事業や周辺工場の説明が行われていますが、ここのお姉さんがすごかった。市のエコタウン事業の経緯から、事業の隅々に至るまでそつなく説明をして、工場見学の案内までしてくれます。質問には間髪無く答え、説明は論理的でわかりやすかった。リサイクル事業を行うにあたって、市民から理解が得られるように、進出企業の工場内は全て公開として、曜日や時間を決めて見学者をセンターの職員が連れて見学を行います。見せていただいたのは、木片くずのリサイクル工場と、医療廃棄物の無菌化処理の工場。木片くずは、粉末状にして、同様に粉末状にした廃プラスチックと合わせて一体成型、すると、木材の風合いを活かした腐りにくい材料が生まれます。ベランダのデッキや公園なんかに使うと劣化しなくていいみたいです。医療廃棄物の方は、回収されたガーゼや注射針といった医療廃棄物に高周波(10MHz)を当てて滅菌処理する仕組みで、電子レンジの原理。電子レンジの周波数は更に周波数の高いマイクロ波で、コンパクトにできますが、物に対しての浸透が浅いので、おおがかりな装置でラジオ波を作り、深く浸透させるということでしょう。(これは川原田追記部分。電子レンジと同じなら水がないとだめだと思うんだけど、どうなっているんでしょうか。。。誰か、また教えてください)
何にせよ、ここのセンターや工場には、中国・韓国を始め東南アジアからもたくさんの見学者がやってくるそうです。環境ビジネスだけでなく、観光ビジネスにも発展しているようです。工場見学のオープンさや効率の良さ、集積していることで得られるメリット、などなど、参考にできるところは多いんじゃないでhしょうか。