神戸市でのキャリア教育
今週、キャリア教育推進協議会の第3回目となる会合が開かれます。この協議会は、H16年7月に結成され、商工会議所から農協・漁協、PTA、組合関係、学校、神戸新聞、などの組織に教育委員会が加わって、まさに、キャリア教育をオール神戸で取り組もうとしていることがわかります。いろいろな取り組みが行われてきましたので、取組状況を聞いてみました。 大きく3つの柱があって、
1.小中高におけるキャリア教育の推進
2.「その道の達人」に学ぶ体験講座の実施
3.「大人・親の働く姿を見せる運動」の展開
に沿って運動が展開されてきています。詳しく紹介はできませんが、「その道の達人」に学ぶ体験講座では、ヴィッセル神戸やオリックスの協力があったり、農業体験、青少年科学館や埋蔵文化センターで行われるものなど、実に様々な体験講座が実施されているようです。(私も受けて見たい!!)
添付したチラシは、3番目の運動の広報用のものですが、「大人・親の働く姿」を見てもらおうという取り組みで、講師を派遣して出前授業を行うのと、直接、工場などの見学会を通して働く姿を見てもらう、などがあります。
神戸市(県)は、早くから、トライやるウィークに取り組んできた実績もあり、いいプロジェクトだと思います。
ここからは私見です。。最近、ニートなる若者が増えて社会問題化していますが、あまりにも「自分オリジナル」を見つけようとしすぎて、仕事にまで「個性」が活きないと、とか、「自分らしさ」を求めすぎているんじゃないかと思ってしまいます。個性なんて誰にもあるから個性なんだし。できないことも個性のひとつだし。やりたいことや好きなことが必ずしも仕事と一致するとは限らないけど、「働く」「仕事がある」というだけでも幸せと思ってやっていれば、そのうち好きなこともできてくるし、その中でやりたいことも見つかったりするんじゃないかと。
ただし、最初の一歩を踏み出すときに、なるべくたくさんの職業の存在を知っておくことは大事だと思いますから、こうした取り組みはどんどんやってもらいたいですね。村上龍さんの「13歳のハローワーク」は、そういう意味でもすばらしい視点だなあと思います。