視察#1(医療産業区)
2004年02月18日 19:09
ポーアイ二期の医療産業区では、再生医療を中心とした先端の研究機関や医薬品・医療品メーカーなどが次々と集約されてきています。空港島への橋もできあがっていて、初めての医療製品ができたという「ステムセルサイエンス㈱」という会社に会派でお話を伺いに行きました。写真は、その製品のサンプルで、ピンク色の液体がES細胞用の無血清培地、プラスチックのプレートは、いろいろな種類の試験や実験に使用できるよう、ES細胞そのものを入れて、スクリーニング用のキットのような形式で製品出荷するものだそうです。医療産業都市構想と雇用や経済波及効果の関係がよく取りざたされていますが、こうした分野はベンチャー企業がほとんどで、また、研究・開発と相互に成長しなければならないことから、ビジネスとしては難しい分野でもあります。一方、「当たれば大きい」チャンスの芽もたくさんあり、行政としてのこれからの舵取りにも、先端の技術を理解し、ウオッチしていく能力が要求されるなあと、感じました。
また、臨床研究情報センター(TRI)では、米国国立癌研究所のデータベースを日本語化する作業が行われており、「最新がん情報」としてインターネットから検索が可能です。
TRI http://www.tri-kobe.org/
最新がん情報 http://www.ccijapan.com/
用語解説〜ES細胞;ES胚性幹細胞。別名万能細胞。未分化の培養細胞で、この細胞を分化(細胞分裂を通じて特定の機能を持った細胞になること)させることによってさまざまな臓器を作ることができるとされていることから注目されている。