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大都市税財政制度確立委員会

先週、大都市税財政制度確立委員会にて、名古屋・札幌の2都市の財政事情の調査に行ってまいりました。このホームページで報告するにあたり、どうしたらわかり易いか悩んだ末、添付のグラフを作成して見ました。神戸市作成のグラフを仕様を変えて表示したものです。ピンクの「市税収入」とブルーの「市税以外の収入」をたし合わせたものが一般会計の歳入になります。市税以外の収入とは、交付税や国や県の支出金・市債などです。(すみません。単位が抜けていますね。億円です。)神戸市は、歳入に対する市税の割合が29.8%と、北九州市に次いで低く、名古屋市44.0%、札幌市32.5%となっています。ちなみに人口は、名古屋市(219万人)札幌市(185万人)神戸市(152万人)ですから、人口規模から見ても名古屋市の税収が高いことがわかります。ただし、その名古屋市も、市債残高は、全会計合わせて3.5兆円と高く、市民ひとりあたりでは160万円となります。神戸市は震災復興のための市債発行が急激に増加したため、現在の市債残高は3.2兆円、市民ひとりあたりでは、212万円にもなっています。昨年末に宣言された市長の行政経営方針では、市債発行額を抑制し一般会計における市債残高を2/3に圧縮する方針が立てられました。借金がこんなにあると、神戸市はいったいどれくらい財産を持っているんだろうと疑問になりますよね。普通の企業では、バランスシートを作成して、資産と負債の割合をチェックします。最近、総務省が自治体のバランスシートの作成方法の標準を作成し、自治体はこれにならってバランスシートを作っているようです。(神戸市の財務課のページにありますから、ご参照ください。)これによると、神戸市民ひとりあたりの資産は314万円、負債は139万円(総務省標準のバランスシートは独特の計算方法によります)となっており、”なあんだ、僕たち、金持ちじゃん!!”って思っちゃいますよねえ。でも、これって、登録時の資産がそのままであったり(普通は償却していきますよね)、絶対に売ることができないし誰も買ってくれないような橋などの社会インフラも含まれているのです。結局、他都市との比較や前年度との比較など相対値としての目安でしか使えないようです。素人の私にはここまでがやっとの解説ですが、みなさんもご意見等あればお寄せください。
これから市会の予算委員会が始まりますので、市長の宣言された経営方針がどのように反映されているのか、それを委員会でどうやりとりするのか、私にとってははじめての予算委員会ですから、勉強もあり、また、みなさんの目線で感じたことをここで報告したいと思っています。


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