会派視察(山形のびのび入園特区など)
民主党会派で、福島空港公園・仙台市役所・山形市役所への視察に行ってきました。山形市役所では、「のびのび入園特区」及び「おいしい山形観光キャンペーン」についての調査を行いました。山形市は、山形大学付属の市立幼稚園が一園あるほかは、残り26園の幼稚園すべてが私立幼稚園になっています。少子化の影響で空き教室が増える一方、働く女性が増えたことで保育へのニーズは高まっており、こうした背景から、私立幼稚園の協会からの提案で、3歳未満の幼児を幼稚園に受け入れることができる、入園特区(構造改革特区のひとつとして)の申請を行い、6月に認定されたものです。幼稚園と保育園は文部科学省と厚生労働省の管轄に分かれており、幼稚園は教育が主体、保育園は保育が主体、今、取り上げられている幼保一元化は、これらを一体化させようというものです。管轄元が省庁から分かれており、目的が違っていることから、幼保一元化の問題は山積みですが、今後行政が取り組んでいくべき大きな課題のひとつです。山形での特区は、提案者が私立幼稚園協会ということで、保育ニーズにすんなりと対応したものではないようですが、今後こうしたことをきっかけとしていろいろな規制緩和が進められ、待機児童の解消へとつながっていくものと期待できます。
おいしい山形の観光キャンペーンでは、JRなどの民間団体とかなりタイアップして観光キャンペーンを進めており、効果が出ているということでした。(そういえば、JRの京都大阪奈良の三都物語の広告は、本当に行きたくなりますよね。)また、山形の名物、芋煮を、直径10メートルくらいある大がまで炊く「芋煮フェスティバル」というイベントがあります。ショベルカー2台を使って料理する豪快なイベント、3万5千食の芋煮を作って大人気のようです。「新長田でぼっかけでやったらどうかな?」と、費用を聞いてみてびっくり。鍋は別で4千〜5千万円くらいかかるらしいです。鍋のお値段は聞いていませんが、定期検査にも相当費用がかかるとか。ちょっとやそっとでは日本一のイベントはできませんね。
写真は、かつて県庁・議事堂として使われていたルネッサンス様式の建物を、一部復元工事を行って郷土館として再現させた「文翔館」です。歴史を感じる美しい建物で、中の展示も楽しめました。