「横溝正史記念碑」除幕式
昨日、ハーバーランド西の東川崎公園内に建てられた横溝正史さんの「生誕地記念碑」除幕式に出席してきました。横溝正史さんは、神戸市民にもあまり知られていませんが、神戸生まれの神戸育ちです。ご実家は、今は川崎重工の敷地内になっていますが、薬屋さんを営まれていました。地元の方々の熱意と努力の成果で、生誕記念碑を建てることになり、昨日、ご遺族のご長男、お孫さんにも出席いただき、除幕式が開催された運びです。ご長男の亮一さんが最後にご挨拶をされ、お父様のエピソードについていくつかお話していただきました。「父は毎晩、ひとりで晩酌をしながらストーリーを考えていました。ある夜中、寝ている私の枕元に父が立っているので目が覚めました。父は、”ひとりで殺人のストーリーを考えていたらあまりに怖すぎておまえのところにきた。話を聞いてくれ。”というので、私は仕方なく眠い目をこすって父の創ったストーリーを聞いた記憶があります。全部話し終わった父は、満足そうに部屋に帰っていきました。ストーリーの中身は覚えていませんが、父のひょうきんな一面を物語る私の思い出のひとつです。」など、興味深いお話ばかりで、恐ろしい推理小説の作家の横溝正史さんのイメージから人間らしい横溝正史さんを垣間見ることができた感じです。
(来賓向って一番左が横溝亮一さん、その次がお孫さんの奥村香織さんです。記念碑の写真を撮る寸前で電池切れしてしまいました。申し訳ありませんが、記念碑そのものは、神戸新聞Web Newsの11月24日欄をご参照ください。
http://www.kobe-np.co.jp)
神戸全日本女子ハーフマラソン大会
先週の日曜日なので、ちょっと古くなってしまいましたが、女子のハーフマラソン大会が神戸で開催されました。アテネで銀メダルの世界のヌデレバさんが招待選手で参加されています。終盤になる和田岬付近で応援していましたが、その時の先頭集団の写真です。先頭から西尾摩耶さん(九電工)ヌデレバさん(ケニア)奥永美香さん(九電工)山崎智恵子さん(天満屋)寺田恵さん(関学)。このトップ集団がそのままゴールまでいき、最後はヌデレバさんが優勝、西尾さんは2位となり、世界の実力を見せつけました。疾風のごとく過ぎ去っていく集団、トップアスリートのすごさを実感できました。ちなみに昨年優勝者は金メダリストの野口みずきさん、今年の招待選手は銀メダリストと、このマラソン、結構すごい催しなのですが、意外と知られていないのではと感じます。せっかくこれだけの選手を集めて、道路を規制して行事をする以上、もっと誰もが知っていて関心が高まってもよさそうなものだと思いますが?広報のありかたをもっと検討していくべきと思います。「ヌデレバが走るなら見に行ってたのに」という人、多いんじゃないでしょうか?
神戸・東京鉄道錦絵の世界
元町4丁目の「こうべまちづくり会館」において、こうべ元町130周年記念展「神戸・東京鉄道錦絵の世界」が開催されています。明治に入って鉄道が開業するということが発表されると、絵師が想像力を働かせて描いた鉄道錦絵が生まれ、開業と共に鉄道や駅舎を題材とした錦絵が数多く描かれたようです。神戸の当時の様子や、また、実物とはかけ離れた想像の機関車など、結構楽しめる展示でした。23日まで開催され、入場無料です。活動報告にハーフマラソンの写真を掲載しています。
会派視察(仙台市地下鉄など)
私たちが仙台市役所に地下鉄の調査に訪問するその日の河北新聞朝刊に、絶妙のタイミングで「仙台市南北線沿線を初検証 地下鉄効果着実に」という記事が掲載されました。仙台では、87年に南北線が開業し、現在、2015年の開業を目指して東西線の事業にとりかかっているところです。記事は、開業から17年になる地下鉄南北線の沿線に商店街など立地が集中し、人口下落に歯止めがかかったというものです。この記事では経営収支について書かれていませんが、減価償却費を含めた収支ではH16年度も約43億円の赤字見込みであり、黒字化できるのは次のプロジェクトの東西線開通(2015年)の直前となるようです。20数年かけて黒字になるのは、神戸市営地下鉄の西神山手線が開通以来ようやく黒字化になったことを考えると、初期投資が莫大な地下鉄経営では、どうしてもそれくらいは必要ということでしょう。丁度、神戸の地下鉄西神山手線が仙台の南北線、海岸線が東西線といったところでしょうか。
海岸線は、徐々にではありますが、沿線にアグロガーデンやヤマダ電機といった大型店が進出し、マンション建設も進みつつあります。何とかして減価償却費を除いた単年度収支を少しでも黒字化し、20年後にはこういう記事を目にできるよう、議員のひとりとして海岸線プロジェクトに取り組んでいきたいと新たに思いました。
その後、宮城沖地震に対する地震防災対策のお話でしたが、プロジェクタを使った大変分かりやすい説明でした。このホームページには、やはり神戸の防災のことを書いたほうがいいと思いますので、また調査をしておきます。
会派視察(山形のびのび入園特区など)
民主党会派で、福島空港公園・仙台市役所・山形市役所への視察に行ってきました。山形市役所では、「のびのび入園特区」及び「おいしい山形観光キャンペーン」についての調査を行いました。山形市は、山形大学付属の市立幼稚園が一園あるほかは、残り26園の幼稚園すべてが私立幼稚園になっています。少子化の影響で空き教室が増える一方、働く女性が増えたことで保育へのニーズは高まっており、こうした背景から、私立幼稚園の協会からの提案で、3歳未満の幼児を幼稚園に受け入れることができる、入園特区(構造改革特区のひとつとして)の申請を行い、6月に認定されたものです。幼稚園と保育園は文部科学省と厚生労働省の管轄に分かれており、幼稚園は教育が主体、保育園は保育が主体、今、取り上げられている幼保一元化は、これらを一体化させようというものです。管轄元が省庁から分かれており、目的が違っていることから、幼保一元化の問題は山積みですが、今後行政が取り組んでいくべき大きな課題のひとつです。山形での特区は、提案者が私立幼稚園協会ということで、保育ニーズにすんなりと対応したものではないようですが、今後こうしたことをきっかけとしていろいろな規制緩和が進められ、待機児童の解消へとつながっていくものと期待できます。
おいしい山形の観光キャンペーンでは、JRなどの民間団体とかなりタイアップして観光キャンペーンを進めており、効果が出ているということでした。(そういえば、JRの京都大阪奈良の三都物語の広告は、本当に行きたくなりますよね。)また、山形の名物、芋煮を、直径10メートルくらいある大がまで炊く「芋煮フェスティバル」というイベントがあります。ショベルカー2台を使って料理する豪快なイベント、3万5千食の芋煮を作って大人気のようです。「新長田でぼっかけでやったらどうかな?」と、費用を聞いてみてびっくり。鍋は別で4千〜5千万円くらいかかるらしいです。鍋のお値段は聞いていませんが、定期検査にも相当費用がかかるとか。ちょっとやそっとでは日本一のイベントはできませんね。
写真は、かつて県庁・議事堂として使われていたルネッサンス様式の建物を、一部復元工事を行って郷土館として再現させた「文翔館」です。歴史を感じる美しい建物で、中の展示も楽しめました。
委員会視察(唐戸市場・海響館)
門司レトロ港の対岸となる下関に渡り、唐戸市場・海響館・カモンワーフを視察しました。唐戸市場はH13年にリニューアルされた市場で、卸売場・仲卸売場・関連売場に加え、特殊関連売場が設けられ、水揚げされたばかりの新鮮な魚の小売や、地元名産のフグ・ウニ(実はウニも名産品)をネタにしたにぎり寿司などの店頭販売が行われており、観光客に人気のようでした。神戸の中央市場もリニューアルが予定されており、是非とも立地を生かして一般の人が買い物や地産の食材を楽しめるコーナーを作ってもらいたいと思います。
唐戸市場の近くに、下関市立水族館である「海響館」があり、くじらを意識した建物になっています。下関ということで、フグの仲間の魚が数多く集められているのが特徴となっています。(カワハギもフグの仲間って初めて知りました。みなさん、ご存知でしたか?)夜間営業を始めたら大好評で今年は夜間営業日を増やしたそうです。また、夜の魚の行動を観察するために、夜間、電気を消して探検するユニークな試みも行われているそうです。イルカは残業になるようですが、たくさんいるので交替で休憩させているということでした。須磨の水族園では、病死などで頭数が減り、イルカに負担がかかっていたので、今年補正予算でイルカを購入しました。購入したイルカは調教に入り、その間、芸を積んだイルカをレンタルしてショーを継続しています。交替がいないとイルカもしんどいですからね。海響館には、他にスナメリやマンボウ・ラッコなどがいました。
カモンワーフは、レストランやおみやげ品などのショップが集まるモールで、モザイクを小ぶりにした感じのところです。
(写真がないのでホームページから転載させていただきました。)
委員会視察(門司レトロ港)
門司港は、明治・大正時代に国際貿易港として栄え、港周辺には、当時の面影を偲ばせる町並みが残っています。門司港レトロ地区では、古い町並みと、港の風景等を生かした観光地となっています。写真の左は、この地区内に建設された31階建ての高層マンション「レトロハイマート」、写真中央は全国でただひとつ歩行者専用はね橋「ブルーウィング」の風景です。「レトロハイマート」は、建築家黒川紀章さんの設計で、民間マンションとなっていますが、31階は門司港レトロ展望室となっていて、関門橋や巌流島を見渡すことができます。
この地区は、本来自治体単位となっている観光施策を、県も異なっている対岸の下関市と一体で進めてきている点が特徴になっています。門司港の地区からレンタサイクルを借りて、「門司港周辺を観光しながらサイクリング〜関門トンネルを自転車を押して渡り下関へ〜下関周辺を観光しながらサイクリング〜関門連絡船で自転車と共に再び門司港に帰着」という楽しみ方もできるようです。また、門司の町にはレトロな風景がそのまま残っているような路地裏がたくさんあるとパンフレットに載っていて、行って見たいなあという気持ちを残して戻りました。
委員会視察(福岡ロボスクエア)
福岡市では、ロボット産業の振興・育成等を目的に、ロボット関連の諸事業に取り組んできています。その中で、ロボカップなどのイベント開催など、教育や普及・広報、また、次世代ロボット研究の推進のための研究会の設立などが実施されてきました。博多の繁華街のおしゃれなビル博多リバレインの中にある「ロボスクエア」は、そうした事業の活動拠点と展示・体験ができるエリアになっています。アシモを半年借りて各学校を教育して周るなど、ユニークでなかなかいい試みだと思います。
写真左・・・奥の部屋では、実際のロボット作成のための専用の旋盤機械などが設置され、実際にプロトタイプのロボットの製作・試験が行われていました。
写真中・・ベンチャー企業が、小学校から大学生まで対象とした、「自分のロボットを作って学習できる」という教材を開発し、注文が殺到して供給が間に合わない状況とのことです。コントローラと、駆動のモータやセンサー、ソフトウェアなどがセットになっていますが、何を作るかは自分で考えて決めるようになっています。最近の子供たちはすごいなあと感心しながら、数個あった在庫のうち、思わず1個買ってしまいました。でも、本当に自分で作るんでしょうか、疑問は残りますが。。
写真右・・・丁度、本日11月1日発売開始になる、ハローキティのロボットがデモされていました。同行した女性議員の先生や女性職員の方には「めちゃ可愛い!!」と大好評でした。