垂水小学校ふれあいごみスクール

今日、垂水小学校で開催された神戸市環境局による環境学習の授業、「ふれあいごみスクール」を平木先生と一緒に視察してきました。
対象は、小学4年生3クラス全員で、室内での座学による授業と、運動場に出ての実習授業併せて45分です。

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垂水事業所の所長から、授業開始のごあいさつ。
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環境局職員のお二人から、クリーンステーションの話、ごみの分別方法などについて、わかりやすく説明されていました。生徒の皆さん、興味を持って熱心に聞いてます。
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室内での説明が終わってから、全員で外に出ます。実際のパッカー車を用いて、パッカー車の仕組みなど、実技をしながら説明があります。
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油の捨て方について、牛乳パックなどの中に新聞紙を入れて油をしみこませてから捨ててください、と室内で説明がありました。油や生ごみの水分など、液体が残っているとこんな風になりますよ、というのをわかりやすくするために、水を入れたペットボトルで実験します。キャー!!と驚きの声が上がります。
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最後に、全員で
「混ぜればごみ、分ければ資源」
という合言葉を唱和して、ふれあいごみスクールは無事終了しました。
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垂水事業所長、平木先生と。
講師の職員さんは、トークがお上手で、楽しめるように様々なところに工夫が見られ、子どもたちは楽しんで学習しているのがよくわかりました。大人も受けたい授業だと思います。


獅子が池

 先日、ハンブルク市から市のホルヒ大臣と共にハンブルクの桜の女王アルマゴー・アンナさんが市役所を訪問されました。ハンブルク市と神戸市が環境分野で連携していこうという調印式のための訪問でしたが、アルマゴーさんは市役所訪問のほか、しあわせの村と、長田区の獅子が池で行われた、桜の植樹式にもご出席されています。
 アルマゴーさんが市役所を去られたあと、桜の女王の話題になりました。
「ハンブルクの桜の女王が獅子が池にも行くらしい!!」「獅子が池、どうやって行くのかな。」「山道を歩かないといけないはず」「え?そおなの?ドレス着てたよ。」
というように。。獅子が池については、以前から、議会でも質疑があり、
「不法投棄のひどかった山林、池の周囲を地域住民の力で清掃し、桜を植えて美しくした」というトピックスを聞いていました。
。。(かつては市民の身近な憩いの場だった池や林が心無い人たちによってゴミ捨て場にされてしまった。。昔の美しさを知る地域の住民が立ち上がり、周りに声をかけて、住民たちの力できれいによみがえらせた。。住民はそこに桜を植えて地域のシンボルにしようとした。。そこに、遠くドイツから、桜の女王が訪れる。。)
と、これだけストーリー性のある地域、これは見ておかなければ、と、早速、視察をしてきました。
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1)獅子が池に降りる階段です。
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2)コノハミツバツツジが出迎えてくれました


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3)リゾート地の遊歩道そのものでした!!
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4)案内パネル
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5)長田区の小学校等と連携して、植樹する苗を育てています。
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6)日本とドイツの桜の女王さまたちが植樹された桜の樹
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7)池の周囲を歩きました。ツツジは満開です!!
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8)少し階段を昇ると市街地の景色が展望できます。
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9)残念ながら不法投棄された車両は数台除去できていません。
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10)トイレも整備されました。

以上、報告です。植樹式の当日は、雨が降っていて、アルマゴーさんはドレスをやめて普通のワンピースで来られたそうです。(ホッとしました。)

神戸市文書館

神戸市文書館を会派の人見議員、人見議員のインターン生と一緒に見学してきました。実は神戸文学館に続く第2弾の見学会でしたが、今回は事前にお願いしていましたので、館長から、展示していた企画展のご紹介や館内のご案内もしていただき、神戸市にとって、大変、意義深い施設であることを再認識いたしました。
神戸市文書館パンフレット表
神戸市文書館パンフレット裏
パンフレット、縮小して少しみにくいかもしれませんが、建物の由来が書かれています。元々、この建物は、昭和13年に私立池長美術館として池長孟氏によって建築されたものです。戦争を経て、昭和26年に神戸市に委譲されてから、神戸市の美術館として存続していましたが、私財をつぎ込んで蒐集されてきた池長孟氏の南蛮美術のコレクションは、昭和57年に神戸市立博物館に移されました。その後、1989年に神戸市文書館として開館しています。
神戸文書館は、存在はもちろん知っていましたが、ゆっくり見学することができておりませんでした。是非行きたいと思うことになったきっかけは、次のチラシの通り、「神戸と難民たち」という特別展示を行っていたからです。
 リトアニア領事官の外交官杉原千畝(ちうね)氏がたくさんのユダヤ難民を助けたことは知られるようになってきましたが、助けられたユダヤの人々が、その後、神戸に滞在したことは、あまり知られておりません。この史実について調査をしてわかったこと、また、映画「海難1890」でも描かれた和歌山沖でのトルコの戦艦エルトゥールル号の遭難事件の際、神戸に来て養生してから帰国したこと、大正時代、ロシア革命から子どもたちを救った「陽明丸」と勝田銀次郎(後に神戸市長)の3つのストーリーについての資料が展示されていました。
 特別展示の期間は2週間であったため、時間が合わずに残念ながら見学することができませんでしたが、ずっと、文書館に行きたいと思っておりました。今回、念願かなって、館内の説明も受け、3つの物語に改めて興味を持つと共に、建築家、小川安一郎氏により設計され、昭和13年に完成の池長美術館の、建物としてのデザインに心を惹かれました。
神戸には、まだまだ物語が眠っていることを実感して文書館を後にしました。
神戸と難民たちチラシ
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文書館の正面その1。三宮から2系統のバスに乗って、熊内5丁目で降りると目の前です。
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文書館の正面その2。
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アールデコの様式の鹿の装飾。

中学校給食の工場「万福」視察

 中学校給食は、デリバリー方式が採用され、H26年11月から一部の学校で先行実施されましたが、一部の業者で異物混入問題などが発生し、一時ストップとなっていました。全校実施にあたり、安全・衛生面に関する徹底した再検討や事業者の再公募を行い、H29年2月中旬より、市内の中学校において、中学校給食が全面的に実施されています。
 中学校給食の仕組み
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事業者は、
 東灘区・西区・・・(株)コープフーズ
 北区北部・・・サンケータリング(株)
 垂水区・・・(株)グルメサービス
 上記以外の区と地域・・・(株)万福

となっています。

(株)万福さんは、元々、大阪で工場給食や中学校給食の事業を展開されていますが、今回の中学校給食の事業を行うにあたって、東灘区に工場を新設されました。工場は、最新の安全衛生の厳格な規定での製造工程が取り入れられていることもあり、文教こども委員会で、視察に行ってきました。
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大阪ではH20年から中学校給食を提供してきた実績もあり、安全衛生面には、細心の注意が払われていることがよくわかりました。
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 特徴的な数点をご紹介します。まずは、HACCP(ハサップ)高度化に準じた製造工程で作られているという点です。ハサップの説明を厚生労働省のページから抜粋したものを下記に示します。例えば、ハンバーグを焼く時に、食中毒や感染症のリスクを分析して、中心の温度が何度でどれだけの時間であれば安全か、というように工程を管理し、そのログを残していくような方法です。
 (これは、教育委員会からの補足説明ですが、(株)万福でのHACCPの認定は、一般社団法人日本弁当サービス協会で認定されているということです。)

 次に、異物混入を防ぐために、配送のトラックがバックで搬入口に入り、外部と遮断された状態で物品の出し入れができる「ドックシェルター」方式や、中の気圧を外気圧より少し高めに設定される「陽圧システム」、金属探知機、人間に対してのエアシャワーなどなど、様々な取り組みが行われていました。
 それから、聞きなれない名前ですが、「ハセップメイカー」と呼ばれる、次亜塩素酸ソーダの消毒水のシステムの水が野菜の洗浄などに用いられていました。(「ハセップ」は、先ほど、登場したHACCPをハサップと記載していますが、メーカーの名前が「ハセップ」となっているだけで、スペルは同じです。)
 殺菌のためには、一般的に次亜塩素酸ソーダが使われますが、ハセップメイカーの水は、これに、炭酸ガスを添加してPH(ペーハー)を5.5~6.5の弱酸性にしたものです。次亜塩素酸ソーダの水溶液そのものは、アルカリ性で、次亜塩素酸イオンが多いですが、弱酸性に保つことで、イオンが少なくなり次亜塩素酸そのものの比率が増えます。次亜塩素酸イオンに比べて、次亜塩素酸の殺菌力は数十倍となり、弱酸性に保たれることで殺菌力が増します。これより酸性が強くなると塩素ガスを発生して危険ですが、炭酸ガスは、PHを弱酸性に保つのに好都合らしいです。

さて、次に、実際の従業員の皆さんが毎日されている、手洗いから調理服を着る所まで行い、中の設備を見せていただきました。写真を取ってもいいですよ、と言われましたが、こんなに厳格な工場で何かミスしたら大変だ、という思いで写真は撮れませんでした。事務局で撮ってもらったものを送ってもらった1枚を添付します。

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手洗いのルーチンを掲載します。場所を離れるたびにこのルーチンをしないといけないんです。
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それから、特徴として、1階は、全部工場ですが、2階には企業内保育所が設置されていました。保育所が併設されているのは、非常に助かると思います。

そういえば、思い出しました。食品メーカーにパート勤務している後輩が、「もう、一日中、お掃除していますよ!!お菓子作っているのかお掃除に行ってるのかわからないくらいですよお~!!」と言ってたなあと。。。後輩の行っている会社は、早くからそうした衛生管理の体制になっていたんでしょうね。
HACCPも、日本で支援法ができたのは、臨時措置法としてH10年。その後、H15年、H20年と5年ごとに延期され、大企業には浸透してきたけれども中小企業になかなか進まないということで、H25年に高度化支援整備を支援対象として期限10年に延期されています。

色々と考えさせられた視察でした。中学校給食は、すごい衛生基準で作られていることだけはよくわかりました。

HACCP(ハサップ)について~厚生労働省のページより抜粋~
Hazard Analysis and Critical Control Point
「HACCP とは、食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の 危害をあらかじめ分析( Hazard Analysis ) し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという 重要管理点( Critical Control Point ) を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生 管理の手法です。
この手法は 国連の国連食糧農業機関( FAO )と世界保健機関( WHO )の合同機関である食品規格 (コーデックス) 委員会から発表され,各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。」

会派視察#1高松

今年度予算案で神戸国際フルートコンクールの準備予算が見送られ、議会から、また、市民からも、存続のための要望の声が上がっているところです。高松市にある高松国際ピアノコンクール組織委員会の事務局を訪問し、色々とお話を伺ってきました。元々民間から始められたコンクールでもあり、神戸市とは状況が違っていますが、今後の参考にさせていただけるお話は多かったと思います。
レポートにしています。
レポートをみる


委員会視察(奥平野浄水場)

続いて、水道局の施設、奥平野浄水場を視察しました。
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奥平野浄水場は、「水の科学博物館」と同じ敷地の中にあり、浄水場、配水池、水質試験所など多数の水道施設を配備しています。

神戸の水は、1日あたりの供給量88.1万m3(リューベ、1立方メートル)
ですが、内訳は、
○阪神水道企業団から購入         65.3万m3
○県営水道から購入             0.7万m3
○自己水源 (千苅、布引、烏原、河川など)20.0万m3
となっており、琵琶湖・淀川を原水とする阪神水道企業団の水がメインです。

自己水源20万m3は、
○千苅貯水池 11.1万m3
○布引貯水池  1.8万m3
○烏原貯水池  3.1万m3
○その他    4  万m3
で、奥平野浄水場では、布引・烏原の貯水池の水を浄水し、阪神水道から送水された水とブレンドして供給しています。
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浄水場の様子です。原水から不純物をろ過するために、PAC(ポリ塩化アルミニウム)と呼ばれる薬剤を入れ、いわば不純物をくっつけて沈殿させ(フロックを作る)、その後、砂や砂利などの層を通して更にろ過し、消毒のための塩素を添加します。

阪神水道企業団の水は、送水トンネルを通って奥平野浄水場まで運ばれていますが、震災の経験を元に、災害に強い水道にするため、別ルートとなる大容量送水管を敷設し2重化する工事が進められてきていて、奥平野まで達したところです。現在、最終段階となる、水をくみあげる設備の立て坑の工事を行っています。
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などなど、皆さん、夏休みの自由研究も兼ねて、水の科学博物館をご訪問いただければ、もっともっと水道のこと、勉強になりますよ!!
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委員会視察(垂水処理場)

7月27日、企業建設委員会視察で、市内の建設・水道の設備を視察しました。
まずは、神戸市西水環境センター垂水処理場(平磯にある垂水の下水処理場です)
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入口においてあるのは、下水道ネットワークの工事の仕事を終えたシールドマシン(私の奥にあるもの)。現在は、中部処理場で行っていた処理を下水道ネットワークにより垂水処理場で処理しています。災害時や設備の更新時に下水道ネットワークが活かされます。
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消化タンクの屋上に通じる塔の屋上からの風景です。3枚目の鳥かごのようなものが、滝の茶屋の駅から良く見えると思いますが、ネットワークポンプ場で、中部から流れてきた下水をくみ上げています。
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バイオガスの精製装置の一部です。消化タンクは、写真がなくて申し訳ありませんが、恐竜の卵のような白い大きなタンクです。下水の汚泥を消化させるものですが、この時に発生するメタンガスの濃度は、60%くらいで、残りはCO2が多く含まれています。そのままでは燃料などに使えない(こともないと思いますが、多分、効率が悪い)ため、バイオガス精製装置によって、圧力を上げて水を通すことで、CO2を水に吸収させメタンガスの濃度を上げます。(メタンガスは、水に溶けにくいので、圧力を上げても溶けない)他に、硫化物のガスなども含まれており、脱硫塔で除去します。
こうしてできたバイオガスは、クリーンセンターの電気を使っている東灘ではそのままバイオガスとして天然ガス自動車の燃料と、大阪ガスに売却し、垂水ではバイオガス発電を行って関西電力に売却しています。
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川重明石工場見学

先日、基幹労連の議員団会議のメンバーで、川重明石工場を視察してきました。
1940年に川崎航空機工業としてできた工場でしたが、第2次大戦により一度失われ、戦後、再建されました。二輪、ガスタービン、ロボットなどの工場に、更に技術開発本部が置かれています。

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1Fのショールームには、バイク好きなら泣いて喜びそうな(実際に一緒に見学したメンバーの中に興奮気味の方がいましたね。。。(笑))NinjaH2とZ1000が展示されていました。
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こちらは、バギーカーです。牧場で使われたりするそうです。残念ながら、公道は走れません。
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こちらの工場では、二輪のほか、航空機用のジェットエンジンや、ガスタービンシステム、また、産業用のロボットも生産されています。今回は、実際のロボット工場を見学させていただきました。工場内は、クリーンな感じで、女性社員も多く働かれておりました。(クリーン仕様のロボットは、別途、クリーンレベルの高い工場で生産されています。)
ロボット分野については、川重・シスメックスが共同で医療用ロボットの会社、(株)メディカロイドを立ち上げられており、神戸市としても期待の大きいところです。

松江・鳥取調査

8月11日〜12日、松江・鳥取に調査に行ってきました。
松江・鳥取レポートを見る

神戸空港から、米子鬼太郎空港に到着!!鬼太郎がお出迎え。空港バスで松江駅に。
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松江では、
 「歴史的建造物ー保存から活用へ」
 「空き家の定住促進条例」
の2点の調査

 松江市長が、歴史的建造物の活用に力を入れられていて、日経グローカル(地方自治の日経の専門雑誌)に上記のタイトルでインタビュー記事が載りました。残念ながら、市長にはお会いできませんでしたが、ゆっくりお話をうかがうことができました。

 2番目の件は、具体的に空洞化された市街地に若年世帯を呼び込むもので、空き家となっている中古住宅購入時に直接助成するものです。効果が出ているようで、今後、参考にさせていただきたいと思います。

鳥取県庁にて あいサポート運動に関連したイベント展開中
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鳥取では、
 「手話言語条例」
の調査です。

鳥取の条例は、条例ができるまでに、「あいサポート運動」と呼ばれる、障がい者の状況をまず理解し合おう、というソフトな運動から始まっています。50分くらいのDVDを見ると、目からウロコで、これまで知らなかった障がい者の障がいのことや、どのように不便を感じるかなどが理解できるようです。Youtubeにアップしているようですから、興味ある方は検索してみてください。
手話言語条例は、兵庫県内でも、最近、篠山市、宝塚市、明石市で制定されています。


台湾視察報告

7月21日から、24日の4日間、台湾に視察に行ってきました。

高雄港レポートを見る

エバグリーン海運レポートを見る

台北医大レポートを見る

台湾貿易センターレポートを見る

<1日目> 関空から直接高雄に直行し、高雄港務局へ

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高雄港務局の方々に、本当に、気さくにいろいろと教えていただきました。この1週間後に、高雄市で大規模なガス爆発が起きました。たくさんの方が犠牲になられてもおり、お悔やみ申し上げます。

<2日目> 台湾新幹線に乗って、台北に移動し、エバグリーン海運を訪ねました。
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<3日目> 台北 台風11号襲来!!

残念ながら、3日目は、台湾全土を覆う台風11号によって、警報が出て、台湾観光協会と新竹県知事訪問ができなくなりました。何とか資料を送ってもらって、質問状を作成して送付しています。台湾からの回答がまだですが、また、回答がきたら一緒に報告します。

<4日目> 台北
台北医学大学 張先生と(とーってもお偉い先生だったのですが、気さくに優しくお話してくださいました)
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台湾貿易センターにて 日本語が上手すぎてびっくり!?

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台湾貿易センターの日本事務所の所長だった張恵莉さんがお見送りしてくれました!

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台湾は、東日本大震災の時にも、多額のご寄付をしていただくなど、本当に親日の方が多い国です。神戸は、せっかく台湾との縁のある街ですから、今後の連携につなげていきたいと思います。

監査委員の現地調査

本日、監査の初仕事となる、現地調査に行ってきました。(舞多聞の公園も行っています。)

◎名谷基地・・・
 ①クレーン更新・・・レールを吊り下げて、レール車に移動させるためのクレーンです。数十年使っていたものを更新しています。巻き上げの速度や荷重など、以前のものと物理的な性能は変わっていませんが、操作が無線方式になって、使う面での性能が向上しています。物理的に性能を上げる必要はないため、使用に際して同じ免許で使えるように、クレーンの荷重は以前と同等となっています。
 ちなみに、レールの更新はいいんですか?と聞きましたら、レールは大体直線部分で、のべ61億トンが更新のタイミングだそうですが、カーブしている部分は、荷重がかかるため、もっと短いタイミングとなり、大体カーブしている箇所は、更新が済んでいるとのこと。今後、直線部分の更新に入っていきます。
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 ②車両の制御関連の装置更新・・・車両の速度調整のための制御装置を、直流から交流(VVVF制御)制御に、直流モーターを交流モーターに更新しています。VVVF制御によって、効率よく制御が可能となるため、電気代が年間330万円くらい節減できるそうです。また、直流モータでは、ブラシが摩耗するため、毎日、ボックスを開けて点検、交換したりする作業が必要ですが、毎日の点検が不要になります。
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VVVFについて(Wikipediaより)・・
VVVFインバータ制御(ブイブイブイエフインバータせいぎょ)とは、交流電動機を、その特性に合わせて任意の速度、回転数で動作させるために、(静止)インバータにより任意の周波数と電圧を発生させる方式を一般に「インバータ方式」というが、鉄道関係ではそれを特に「VVVFインバータ方式」、あるいは「VVVF方式=可変電圧可変周波数制御方式」と呼んでいる。VVVFは可変電圧可変周波数を直訳した和製英語である。

ATO・・・Automatic Train Operation 自動列車運転装置
ATC・・・Automatic Train Control 自動列車制御装置
についても、更新が行われていました。
ATCは、尼崎の列車事故の際に、よく問題点として報道されていましたね。こういうものは、年数gは経過すると、部品などが調達できなくなるのですが、部品の交換レベルではなく、制御機能ごと新しく交換されていました。監査とは関係ありませんが、数年前に、地下鉄車両で、停止信号が車両から発砲されるという不具合が起きましたが?と質問したところ、今は、その際に不具合と特定された手動の停止信号の受信部の装置も、すべて交換が終了しているということでした。
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◎井吹の丘小学校
 ①体育館・・・広くてきれいな体育館。天井は、今は、このように、安全性を考えて、天井板をつけないものが主流だそうです。
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 ②自然換気の塔・・・空気の流れで自然にルーフが開閉します。
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 ③電子黒板・・・たとえば、大きい地図をかけたり、問題を大きく表示したり、書き込んだりと、使い方は無限にありそうな感じでした。
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 ④井吹の丘小学校の正面です
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豊中市での生活困窮者就労支援事業を調査

民主党の地方自治体間の連携のひとつに、政令市議員団会議というものがあります。政令市の民主党議員の集まりで、様々な政策実現を目指して活動しています。その中の近畿ブロックとして、京都・大阪・神戸・堺市の比較的近い4市の議員が集まって勉強会などを行っています。
6月2日、この近畿ブロックのメンバーで、豊中市を訪問し、自治体による、就労支援の取り組みについてお話を伺ってきました。

議事レポートを読む


トピック事項
〇自治体でも、国に届け出さえすれば、職業紹介の事務を行うことができる。(横浜・豊中市など)
〇豊中市では、母子家庭・障がい者・高齢者などの比較的就労が困難と思われる方々の支援の相談センターをH15年に開設、運営されてきている。
〇複数の課題を抱えている人も多く、その場合は例えば、メンタル面のプロ、社労士、など関わる専門家を一堂にしたチーム支援を行うことで迅速化。
〇たとえば、建設労働に従事していたが、60歳を超えて仕事がなくなり、生活保護を受けて引きこもっている人などに居場所づくりをすることで、体も元気になり、就労につながっていった。
〇生活困窮者を対象にした「くらし再建パーソナルサポート事業」は、保護は受けていないが、国保の保険料滞納など、兆候のある人々を早期発見し、個々の相談に乗っていくもの。
〇「くらし再建パーソナルサポート事業」を開設して当初は、相談数が少なかった。課長クラスが理解していても、窓口の理解が必要と考えた。
〇担当者を集めて会議を徹底的に行い、理解を深めた。(30回以上)
〇例えば、何かを滞納していれば、ほかのお金も滞納している可能性が高い。生活困窮者を各事業の壁を越えて早期発見し、個別相談につなげていく。
〇まず、職業紹介に当たり、まずは、問題なく求職活動ができる人と、支援が必要な人の2種類のグループに分ける。必要のない人はハローワークに送る。
〇支援が必要な人は、個々に課題を解決していく。

「わかものサポートステーション」
〇相談者の男女比7:3。4 割が引きこもり経験者。10 年以上8%。中学時代から不登校・引きこもりか。中卒が10%。高卒20%。大卒50%。
〇障がい者手帳は取っていないが、という、ボーダーラインの人が多い。
〇個別相談を最初に実施し、困難な人をの除いて集団プログラムに。
〇集団生活(寄宿舎のようなもの)を体験させる。


大変、勉強になりました。”保険料を滞納していたら、ほかも滞納の可能性は高いですよね?それを、分割のほうほうだけ説明して、後は早く収めてというだけでは解決できないんです。”というお言葉が印象的でした。
これまで、区役所にハローワークの窓口を!と、議員団から訴えてきましたが、もうひとつ考えたサポートですよね。
2013年の3月の議会の最終の意見表明で、会派から下記を要望しています。

「生活保護における自立支援の対策として,無料職業紹介事業など市独自の取り組みとして取り入れられたい。」

例えば垂水区役所には、ハローワークの窓口が設置され、改善はされてきていますが、豊中市のような、市民の目線での相談窓口を開設できたらいいですね。

企業建設委員会視察

11月6日〜8日、企業建設委員会の視察で、福岡市(市役所)〜沖縄県(沖縄県庁)〜沖縄県北谷市海水淡水化センター〜沖縄セルラースタジアム(那覇市)の調査に行ってきました。

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千歳

北海道視察の最後は千歳市「そなえーる」に行きました。防災学習の交流施設で、いろいろな防災の体験ができる施設です。%E5%8D%83%E6%AD%B3%EF%BC%83%EF%BC%98%EF%BD%93.jpg


千歳市は、自衛隊の駐屯地と航空自衛隊があるまさに自衛隊の町。9万5000人の人口の3割が、自衛隊員・その家族・OBなどで構成されています。平均年齢は41.3歳と若い!!
東京23区と同じ広さで50%は森林です。
「防衛の民生安定」という補助制度を使って、7.5/10の補助を受けて21億円を投じて設立された施設です。戦車が頻繁に往来する道路の騒音対策と緩衝地帯の設置などが住民から要望されており、沿線地域の環境改善の目的も含めて作られた経緯があります。

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振動体験が常時できるようになっています。(神戸市は、地震体験車”ゆれるん”がありますが。)

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目の前で、天ぷら火災の実験を見ることもできます。

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脱出の訓練の体験もできます。

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非常用の簡易トイレです。

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携帯折り畳みヘルメット。どうしても、ヘルメットを見ると、かぶりたくなる私。。(笑)。現場の指導で必ずあご紐もきっちりと締めます。

以上、盛沢山な体験ができる施設です。お伺いしますと、管理運営費用が年間3000万円強必要になるのですが、千歳市の一般会計予算で賄っているということ。立派です。

神戸は、あれだけの地震を経験した都市ですが、体験型の施設は持っていません。(危機管理センターに、小さい展示室はありますが。。。)だんだん、震災を体験した市民の割合も減少してきています。もう少し、展示については考えてみる余地はある気がします。

小樽2

小樽では、小樽エネルギーセンターを訪問しました。
ウィングベイ小樽全体の写真は大きすぎて撮っていませんので、HPから借用します。(すみません、文字カットさせていただきました。)小樽エネルギーセンターは、ウィングベイ小樽に電気、熱のエネルギー供給を行っています。

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小樽の築港地区の再開発事業として、ウイングベイ小樽の前身となる広大なショッピングモール「マイカル小樽」が99年にオープンしました。直線距離600m、床面積は、34万m2という広さ。(ドーム7個分)このショッピングモールにはエネルギーを供給するため、発電設備を備えたエネルギー棟が建設されており、会社「マイカル小樽エネルギー供給(株)」がエネルギー供給を担ってきました。
 ところが、マイカルの民事再生に伴って、親会社が破たんしたため、燃料がLPGから北海道ガスの天然ガスに切り替わったこともあり、北海道ガスの子会社、エナジーソリューションに営業譲渡となりました。
ということで、エネルギーソリューションの方に、全体説明と施設見学も立ち会っていただきました。

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基本は、ガスコンバインド・コージェネレーションシステムです。6000kwのガスタービン発電機(KHI製)2台で発電し、運転時の排ガスを利用してボイラーを運転、その蒸気によって蒸気タービンを運転し、更に発電を行います。電力供給のみでなく、冷水と蒸気の供給も行います。熱回収が随所に行われており、隣接する民間マンションにも熱供給が行われています。(停電時には、非常用のディーゼル発電機も設置されています。)

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ガスタービン発電機

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運転コントロール室の監視モニタ

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屋上の排気塔ですが、景観を考慮して外から見えにくいようになっています。

帰り、「エネルギーセンターを出て、ウイングベイを通ったら駅につながっていますよ。」と案内されたため、ショッピングのフロアを通って駅に向かいました。さすがに600m、広いわー!!ずうっとショッピングモールが続いている感じでした。

小樽1

小樽では、「小樽・北しりべし成年後見センター」についてのお話を伺いました。
その前に、ですが、小樽市役所の庁舎について少しご紹介します。小樽に観光に訪れても、なかなか市庁舎までは皆さん行かれないかとも思いますので。
小樽市庁舎は、昭和8年に建造され、昭和60年に小樽市の歴史的建造物に指定されています。金融の街として栄えただけあって、庁舎の財源は、民間の方の寄付をもとにしたもの。(お金持ちですよね)

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庁舎玄関のステンドグラスです。

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議場の天井にもステンドグラスがあるのですが、安全のため落下防止の枠がはめられていました。
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同じく議場にあったレトロなヒーター。

それでは、成年後見センターに戻ります。

〇小樽市の人口は、20万7000人をピークに減少、現在は12万8000人。
〇冬場は除雪作業が大変。韓国の若い人を含め3000人のボランティア雪かきがやってくるように。
〇除雪の年間予算は10億円。昨年は、雪が多く15億円となった。
〇高齢化率が高く、33.4〜33.5%
〇「小樽・北しりべし成年後見センター」は、住民サイドから立ち上がったもの。
〇H17から活動している「杜のつどい」というグループが、社会福祉士の関口先生を講演に招いたことがきっかけとなった。
〇H20年にグループのメンバーや関口先生が中心となって検討委員会が構成され、家裁が任命しやすい組織として、H22年4月に社会福祉協議会の中にセンター設立となった。(小樽と近隣5町村)
〇商店街の中の空き店舗を活用して、包括センターと併設したセンターの相談窓口を置いている。
〇目的として、下記
 ・市民後見人の育成
 ・相談窓口
 ・市長申立て
〇元々福祉部の中に相談室があって、相談を受けていたが、包括支援センターに相談室ができて、相談員を設置。登録しているのは49名にのぼる。(養成講座を受講終了しないと登録できない)
〇”一人立ちできる相談員”の養成はなかなか難しいもよう。

相談内容では、「配偶者が本人のために金銭を使用しないため、財産管理が必要」「路上で倒れ、緊急入院。本人の財産が不明。入院費、公共料金が未払い」「母親が本人名義で借金したり、年金を使用したりする」等々、、。本当に大変だなあ、、と実感します。誰もが弁護士さんに相談できるわけではありません。説明員の方が「縦割りをなくしていくこと重要」と言われていましたが、財産管理も含めた支援という難しい問題を、社会みんなで考えていかなければいけないと実感します。

札幌2

札幌図書館2点目は、電子書籍貸し出しについてのお話を伺いました。
電子書籍の貸し出しについては、今まだ実証実験の段階ということで、本格的な貸し出しは来年の秋ぐらいからスタートしたいということでした。
モニターを募ってモデル的に貸し出し事業を行って、アンケート等から意見をまとめて、さらなる次の1手を考えていくというスマートなやり方です。
当日いただいた札幌市の実証実験結果です(pdfファイル)

アンケートの結果では、期待通り44%に対して、期待外れが54%!!しかし、今後、利用していきたいかという問いには、したい人が圧倒的に多く、期待外れであったのは、コンテンツの数量が絶対的に足りないということと分析。元々電子書籍の図書館貸し出し可能な数量が不足しているため。そこで、更に、アンケートの結果を分析して、「地域に関すること」に対する要望が高かったことから、例えば札幌市の歴史に関する広報類や地域の出版に目を向けて、電子書籍化していく、という方向性を出しました。
電子書籍は、1年のうち1/3くらいが雪でおおわれる札幌市にとっては、高齢者や子育て世帯など、雪の中を外出しなくても自宅で本を読めるという大きな利点もあり、市民のニーズを把握したうえで、著作権などが厳しくなく、かつ市民からの期待も大きい、地域のことに目を付けた点がすごい!!と思いました。

札幌視察1

札幌では、札幌市立図書館に調査に行きました。同じ図書館ですが、調査の観点が2点あります。
1点目は、図書館に併設された障がい者雇用を前提としたカフェ「元気カフェ 本の森」です。
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こんな感じのテーブルなど、ユニークな形の手作りの木製テーブルが図書館ロビーに置かれています。
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「障がいのある方もない方も対等な立場で働ける職場をつくり、社会参加及び経済的自立を図る運営」を目的に、市が事業運営費の一部を助成してカフェが運営されています。
この補助金は、「障がい者の割合が5割以上、かつ人数が5人以上、週30時間以上勤務する雇用契約を結んでいる」などの条件を満たす事業者に交付されます。
ここのカフェの従業員は8人。うち、スタッフ6人は全員が障がいのある方です。助成金は、障がいのない2名の従業員の給与にあてられているそうです。
中で提供されるお菓子やパン類も、他の施設で作られた無添加の手作り品が中心。
このほかに、元気カフェは2店舗あり、福祉センターと市役所1Fにあるそうですが、市役所庁舎では1日の売り上げ5万円、140人の来店者があるそうです。
また、大通駅の「元気ショップ」では、売り場面積を倍にしたそうですが、何と売り上げも倍になったとか!?商品開発にも力を入れたようです。勉強する価値はありそうです。

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ということで、次の電子書籍の説明を受ける前に、カフェでまったりと一息。。。(ほっ)

消防学校視察

都市防災委員会で消防学校を視察してきました。
最初に、消防学校の概要や初任科生の訓練状況について説明がありました。今年は3人の女性初任科生が訓練を受けているとのこと。男性と同じ訓練を受けることになるので、大変だと思います。頑張ってほしいなあ。!!
そのあと、消防車の特別車両を見学しました。
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最初は、大規模災害時の支援車です。まだ来たばかりでビニールのカバーがかかっていました。この写真は、移動後に、横から部屋がびゅーんと伸びた状態のものです。
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ちょうど伸びた部分の内部です。ベッドやソファが置いてあります。
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キッチンと、バス・トイレです。ワンルーム・マンションが車の中にある感じで、車両の奥には、更に器材や簡易ベッドになっています。
やってきたばかりで、まだ出動した実績はありませんが、大規模な災害時に現地に向かい、活動拠点として活用される予定。
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次の車両は、大型除染システム搭載車。車両だけではわかりにくいので、展示してあったパネルを撮ってきました。パネルの下に、大きいテントの写真がありますが、この車には、こうした器材一式が搭載されています。
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燃料補給車です。
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地震体験車「ゆれるん」 写真は、震度6強の瞬間ですが、ちょっとリアクション、地味かな。。。(笑)、、と注文をつけてますが、私は、パスしました。怖いし。。
このあと、他都市の消防の皆さんとの指揮の訓練を見学の後、下記の体験メニューの中から避難誘導、煙体験を実際に受けました。非常灯の重要さ、煙の中での怖さを実感して終了しました。必要に応じて自治会などで申し込めば、防災体験学習が受けられます。
市民防災研修のご案内(体験メニュー)チラシ(pdf)

岡山県視察(工房かたつむり)

先日、岡山県にある、Ⅲ型の施設、心身障害者地域福祉作業所「工房かたつむり」を訪問してきました。工房かたつむりは、心身障害者の作業所の中でも、「高次脳機能障害」を抱える障がい者の皆さんを支えることを中心に設立されています。
「高次脳機能障害」は、最近、少し耳にするようにはなりましたが、まだあまり知られていないのではないでしょうか?視察をするにあたっては、少し経緯を説明しますと、、、

まず、高次脳機能障害よりも、更に知られていない、「MTBI」経度外傷性脳損傷と呼ばれる患者さんからの相談から始まりました。

MTBIは、交通事故やスポーツなどによって頭部に衝撃を受けた後に、けがなどは治っていっているのに、知覚障害や様々な痛み、などの症状(他にもたくさんの症状があります)がとれず、病院で訴えても、通常のMRIやCTでは細か損傷は判定できないため、診断もされずに苦しんでいられる方が多く、診断のあり方を考えてほしい、などというもの。

MTBIを取り上げたドキュメンタリー番組を紹介されて観ましたが、メインで取り上げられた方は、交通事故でけがを負って、その後、激しい痛みを緩和させるために鎮痛剤などで対処してきましたが、痛みを緩和できずに苦しまれ、現在、脳に痛みをブロックする電気信号を埋め込む手術をされ、何とか生活されているという、大変な状況でした。

〜番組のネット情報〜PDFファイルをダウンロード

偶然ですが、神戸大学工学部の大学院の先生で、高次脳機能障害の判定をサポートするシステム作りに取り組まれている羅先生を知っていたので、患者さんお二人(奥様も)と羅先生、人見議員の6人でとりあえず、お話を聞く会を設けました。

その際、羅先生から、岡山県は、高次脳機能障害に非常に熱心に取り組んでいるというお話を聞き、それでは、お話を聞きに行こうと、岡山県の川崎医療福祉大学の種村先生に、工房かたつむりに会いに行くことになったわけです。

高次脳機能障害は、10年ほど前に、国がモデル事業を募集して診断基準作りやリハビリの仕方などに取り組んでいますが、岡山県は、その際のモデル事業に手を挙げて取り組んだことで、いろいろと進んでいます。

長くなるので、レポートを添付します。
レポートPDFファイルをダウンロード

工房かたつむりの製品のひとつ、かたつむりマグネットです。可愛い!!

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川崎市視察

 神戸市では、医療産業都市を構想からスタートして14年が経過し、理化学研究所の発生再生科学総合研究センターやスパコン「京」など、たくさんの研究機関に加え、病院群、製薬企業など200社を超え、本格的なクラスター形成を目指している状況です。
 一方、国内の他都市でも、医療を核にした都市づくりが盛んになってきています。川崎市・横浜市・神奈川県では、国際戦略総合特区として、「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」を形成し、プロジェクトが進められているところです。
総合特区の全国地図を抜き出しました。
特区地図(pdf)

そこで、川崎市を訪問し、現在行われている状況や今後について視察してきました。
取り急ぎ、レポートにしています。
レポートを見る(pdf)
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実中研の野村理事長と、3人で。とても気さくな方でした!!

水道の取水口

皆さん、日ごろ蛇口から出る水、どこからきていると思いますか?神戸市は、水源となる大きい川が無く、同様に水源を持たない近隣の芦屋、西宮、尼崎市と共同で阪神水道企業団を形成し、淀川から取水した水を浄水して各市に配水する仕組みで運営されています。神戸市では、ほかに、兵庫県の水道、神戸市の自己水源の水道(千苅)も使われていますが、3/4は、阪神水道の水道が利用されています。
会派で阪神水道を視察し、淀川の水を汲んでいるところ(大道取水場)、浄水しているところ(尼崎浄水場)2か所の見学・調査に行ってきました。

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系統図が少しみにくいですが、右の方に淀川があって、上部の取水場が大道、下部が淀川取水場です。
阪神水道系統概要図


<大道取水場>
最近は、川の水もきれいになってきてはいますが、それでも、淀川のお水は、ちょっと飲む気になれないレベルです。写真で確認してくださいね。阪神水道の取水場は2か所、大道と淀川。北部の大道のラインはそのまま西の猪名川浄水場につながっています。淀川の方が南側のラインの尼崎浄水場につながります。
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<尼崎浄水場>
浄水場では、「おいしい水」の秘訣となるオゾンを使った「高度浄水処理」が行われていて、オゾンの入ったタンクも見学し、できたて(?)のお水も試飲してきました。おいしかったです。
写真の金魚は、水質のチェックに一役買っていて、金魚の動きとかも自動でチェックしているということ。(金魚は一例でほかに化学的な検査はもちろん行われています。)ちなみに、取水場の見学の際、取水した時点でも、浄水場の金魚のような何らかのチェックが必要ですよね?と質問したら、取水場では、淀川の魚を飼育してチェックに使っているそうです。


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オゾン処理は、かび臭などの原因物質をオゾンの強い酸化作用で分解させるものです。

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その後、生物活性炭と組み合わせて使うことで、副生成物も除去されます。
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(わかりやすいので東京都水道局の絵を使わせていただきました。)

最後の絵は、阪神水道企業団ではありませんが、神戸市水道局のキャラクター2代目の「一滴ちゃん」です。(初代は昭和60年に誕生しています。)おいしい水道水、もっとがんばってPRしてほしい!!

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ワンルームマンション税

先週、東京・新潟と、大都市の委員会(大都市行財政制度に関する特別委員会・・・・ネットで調べて名前を確認しました。。名前が正確に言える人、少ないかも。。笑)で視察に行ってきました。
 東京では、豊島区区役所で、「豊島区狭小住戸集合住宅税」いわゆる、ワンルームマンションを対象にした税制度について調査を行ってきました。
 以下、区役所で説明を受けた内容です。

〇豊島区には、池袋駅周辺の繁華街と、住宅街があり、区内の4割は、木造家屋の密集地。
〇戦後、駅周辺は区画整理されたが、郊外はされずに農道沿いに住戸が建てられた。
〇区と都が共同で木造密集地の解消に取り組んでいるところ。
〇人口は、H25年1月現在で26万8959人。人口密度は2万人/km2で、神戸の7倍になる。
〇一般会計は1000億円規模。
〇豊島区は、交通利便性が高く、5社9路線が乗り入れする。路面電車も併せると30以上の駅があり、10分歩けばどこかの駅に到達するという便利さ。
〇池袋駅は、新宿についで全国2位の乗客数を持つ。
〇立教大学をはじめ、大学や専門学校が多く、ワンルームマンションの需要が高い。
〇独自の財源はすべて都にいき、23区にはない。都区財政調整制度によって調整される。
〇足立区など、財源の少ないところには必要。
〇12万5000戸の住宅の4割が30m2未満である。
〇借家が6割で、持家率が低い。
〇持家の5万戸のうちの8割はマンションとなる。
〇単身世帯の比率も6割と高い。
〇こうした背景から、
 ・居住水準の低下
 ・定住性の低下
につながることが懸念される。
〇借家の人たちはどんどん入れ替わってしまう。
〇一方、平成12年に「地方分権一括法」が施行され、「地方税法」も改正された。これにより、「法定外税」の導入がしやすくなった。
〇これをうけ、若手職員でチームを作って検討会を立ち上げ、専門のチームで法定外税をの導入を検討した。
〇その結果、次の2点が挙げられた。
 ・ワンルームマンションへの課税
 ・放置自転車税
〇このうち、放置自転車税については、課税後、H17年にJRが4000台分の土地を取得し、駐輪場を整備するなどの動きがあり、H18年に廃止になる。
〇例えば江東区ではファミリーマンションが増えすぎて小学校の建設が間に合わないことから、ファミリーマンションにも協力税として課税している。
〇ワンルームマンション税は、当初、3F以上、25m2以下で考えていたが、目的は建築抑制であるため、階数は関連なくして、広さは、条例の「狭小住戸」の定義に沿って30m2とした。(当初の定義は29m2)
〇当初の制限税率の上限が2.1%であったので、固定資産税1.4%が2.1%になったとすると、大体1戸あたり50万円となるので、1戸50万円とした。
〇目的は、ワンルームマンションの比率を下げること。
〇導入に際し、建築関連の業界から、家賃に転嫁されるのではないかなどの反対の声もあったが、区民は賛成が多く、区民への説明会から審議を経てH16年度から導入の運び。
〇30m2以下のワンルームマンションの建築抑制の効果は出ている。30〜35m2が増えていることもあるが、ファミリーマンションの建築数は増加している。


垂水区と比較すると、
<垂水区>
 人口 225,612人
 世帯数 102,689世帯
 面積 26.83km2
<豊島区>
 人口 268,959人
 世帯数 161,197世帯
 面積 8.2494km2
となります。
垂水区の1/3くらいの面積の土地に垂水区よりも4万人くらい多い人が住んでいますね。
垂水区は山も農地も少し残っていますが、それでもほとんどが住宅地です。
それから考えると如何に人口密度が高いかが想像できます。
ワンルームマンション税の導入の背景には、抑制して、ファミリーマンションを増やいたいという目的がありますが、地区計画で規制をかけると、急激にに地下を下げてしまうというデメリットがあるため、ゆるやかな抑制ができるこの方法が選択されました。
税収増が目的ではないので、集められた税は住宅の基金に貯められ、ファミリー世帯の家賃補助などに使われているということでした。
 ちなみに垂水区の高齢化率は25.6%で、高齢者単身世帯も増えていますが、豊島区の高齢化率は、意外と多くて20%くらいとか。神戸市でいうと、東灘区くらいです。
(ちなみに東灘区は、多子高齢化と言われています。)
〜神戸市の状況〜
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東京も高齢化が進んできているのでしょうか。


委員会視察#4(仙台市)

3日目、最後に仙台市役所で、復興の状況と防災についてお話を伺いました。
復興事業室
〇仙台市内の死亡者は863名、行方不明31名。
〇ほぼ全員が津波で亡くなっている。
〇建物の被害はほとんどなく、耐震化が進んだというより、振幅など、地震の特徴によるものと言われている。
〇これまで宮城沖地震に遭っており、特に弱い建物は既に更新されていたのかもしれない。
〇浸水エリアは4633ha。
〇山を切り開いてできた団地に被害が出ている。
〇丸石積みの団地など。今は使わない手法。
〇元々高齢化など、課題の大きい団地のエリアの被害が大きい。
〇ガス管の耐震化は進んでいたが、ガスの精製工場が港にあり、陸からのパイプラインが生きていた。
〇自家発電を行ったり道路補修を行うにしても、まず、燃料が足りなかった。
〇観光客や出張者が行き場を失ってしまった。帰宅困難者だけでなく、ビジターへの対策も必要。
〇仙台駅はシャットアウトされた。JRも含めた役割分担の再検討がいる。
〇仮設住宅の建設は、県知事の権限でないとできなかったため、土地もマンパワーもあったが進まなかった。災害時の政令市の権限を明確化しておく必要がある。
〇仮設のプレハブが全国一律仕様であったため、いざ冬になると、断熱材を張ったりする工事に、営繕部隊がかかりきりになった。
〇民間アパートを募集したら、マッチング(借りる人と貸す人の)でうまくいかなかった。個人で見つけてもらってから公的な手続きをする方法に変えた。
〇「コミュニティ入居」を行うと、自治の立ち上がりが早い。
〇仙台市のがれき処理は進んでおり、石巻市の分も受け入れることになった。
〇神戸市から提供された「震災の記録」誌が非常に役立った。仙台も作ろうと思っている。
〇仙台市の復興計画は5年でやりきる。雇用が東京方面に流れてしまうのを防ぐ。
〇盛土・かさ上げをこれから実施する。H26年度に大体終わる。

特に宅地に関して課題が浮き彫りになった。
◎宅地の耐震診断がなかった。造成履歴を宅建法の重要事項説明に入れるべきと考える。
◎地震保険は宅地は対象外。

〇仮設の高齢者に携帯を800台。(1億円)話し相手がほしい時にいつでも電話口に出てもらえる。24Hのサービス。

防災企画〜
〇取り残された人は、ヘリコプターと道路の2方向で救助に。
〇道路は、建設会社と事前から協議していたため、重機類をていきょうしてもらった。普段から顔の見える関係を創っておくこと重要。
〇建物の履歴証明だけで25万件に及ぶ。(全世帯が44万件)応援にきてもらって助かった。
〇陸上自衛隊からは最大の支援を受けた。

復興の案は、すでに固まっていて、災害時のシミュレーションも実行されているため、道路の高さが6mで計画が進められていた。1次防災の7.2mの防潮堤は、一部築造が開始されている。(沿岸部の人々の反対も少なかったことも)

写真は、市役所に設置されていた自動販売機。

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委員会視察#3(名取市)

名取市では、お忙しい中、佐々木市長、山田議長に出迎えていただき、神戸から職員派遣が行われていることを初め、神戸市への感謝のお言葉をいただきました。当日は、派遣職員の森下さん、伊澤さんにも同席してもらい、現場も案内していただきました。
名取の閖上地区には、昨年7月にも、民主党県連の調査で訪れました。昨年は、町中にたくさんの漁船や車が残され、道路もはっきりせず、また、塩害によって草木が生えず、町が灰色だったことが印象的でした。今年の閖上は、がれきが撤去され、道路や電柱の整備が少し進み、何よりも、昨年灰色だった土地に草が生えて緑の景色に変わっていました。
防災安全課の大久室長よりお話を伺いました。
名取市では地震による倒壊はほとんどなく、津波被害がほとんどでした。911名もの尊い命が奪われ、なお不明者も43名ということです。名取市未来会議という場が作られ、閖上地区は、「閖上復興まちづくり協議会」によって進められており、今年中にも事業認可を取る予定ということ。82haのかさ上げを検討していて、3〜4mくらいのかさ上げになる。H26年度くらいに土地ができてくる予定。地区のうち、戻りたいが3割、移転したいが3割、残りは買い取りを希望ということ。
家も流され、残っているのが土地だけという人が多く、国の区画整理の事業に乗っていかないと費用が出ない面がある。

写真1枚目は、7.2mの防潮堤がこんな感じになりますという、サンプルで作られているとこと。高さの感じとかをみる。
2枚目は日和山から。3枚目、4枚目は、一部で始まっている防潮堤整備の様子。

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委員会視察#2(宮城県庁)

2日目は、宮城県庁、続いて、神戸市から応援の職員派遣を行っている名取市に調査に行ってきました。
宮城県(仙台は政令市なので除外?)での被害の状況。
1.南三陸周辺・・・・新井田川・八幡川・水尻川の3つの川が集まったところに水産加工場などが集まった地域。地盤沈下によって、海抜が0m以下となった地域もある。
2.石巻市周辺・・・堤防があまり高くなかった。製紙工場・水産工場・造船会社・住宅が集まっていた。旧北上川を津波が遡上し、40km地点までもいったところもある。
3.名取市・・・閖上地区の被害が大きい。空港の北にあたる地域。

宮城県の復興は、「宮城モデル」として進められています。
〇高台移転、職住分離
〇仙台平野などでは多重防御(防潮堤+道路)を考えていく。
〇最悪の条件では、避難の経路を考える。
〇県がまちづくりの支援に。
〇道路を「命の道」としてネットワーク整備

概要・・・7.2mの防潮堤を整備し、レベル1の津波は防御する。防潮堤に並行して走る主に県道をかさ上げし、レベル2の津波の際は道路や防災林で防げるようにする。この間は、建築制限を行う。地域ごとに高台移転や職住移転を進めていく。

県道などの高さは、津波がきても使えるように、とりあえず2m以上にして整備していくが、実際にシミュレーションを行って高さを決めていくということ。
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委員会視察#1(仙台空港)

今週は、都市防災委員会の視察で月火水と仙台、一旦神戸に帰って、次の木金は、政令市の民主党市会議員の総会で、またまた仙台と、1週間を仙台で過ごすことになりました。
空港から仙台市までは、空港アクセス線に乗車して移動しますから、1日1回は、この電車に乗りました。空港から仙台駅まで快速で17分。普通で25,6分かな。愛着が出てきたので、最後に記念写真を撮りました。(笑)
1日目は、仙台空港で、震災時の避難状況や、復興の現状について、空港会社の大平(おおだいら)専務から説明を伺いました。
大震災が発生し、ビル自体は大丈夫だったので、地震の避難をしようとした矢先、大津波警報が発令、ビルの外に逃げていた人も立ち戻り、空港内は、観光客などの利用客702人、空港関係の従業員395人、さらに、ビルに避難してきた周辺住民や事業所の人598人、合計1695人が孤立した空港ビルで救助を待つことになりました。
〇防災の拠点には指定されていなかったため備蓄がなく、毛布は200枚だけ。食糧は、仙台のおみやげの「萩の月」を1個とペットボトル1本を配給する形でしのいだ。
〇居合わせた人の中でグループごとに代表を決めて進められた。
〇2日目の朝、富山県のレスキュー隊が到着。
〇岩沼市長がその後14時に食料を持って到着。
〇米軍の「トモダチ作戦」が始まって、空港の外にあるがれきが、みるみる片付いていった。
〇12日夕方から避難者が歩いて帰宅しはじめ、14日には100名を切ることに。
〇食糧は、おみやげなどがあったが、電源がないため、トイレが流せないことが困った。
〇客室乗務員から新聞紙でくるむ方法を教えられ、みんなで従った。
〇震災前は、優良会社で、10億円くらいの利益剰余が出ていたが、復興に65億かかることに。
〇国・県から無利子融資を受け、(39.2億円)20年で返す予定。
〇今後、津波が来ても、電気室だけは浸水しないように潜水艦構造に改良した。

空港は、すっかり復旧していました。便数も、国際線が17便と、震災前の20便には到達していないものの、国内線は44便と、震災前の40便より増便となっています。
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資料1

資料2

札幌市水道記念館・藻岩浄水場水力発電所

3日目は札幌市にある藻岩浄水場・水道記念館に調査に行きました。
(レポートに書いたものをそのまま使わせていただきます)

(1)水道記念館
<斉藤館長より説明>
・H19年にリニューアル工事 土木遺産に指定されている。
・H21年には景観資産に指定された。水道局としても残していきたい。
・環境教育施設として、市内の小学校4年生が授業に訪館する。(年間100校)
・設備は、地下2階、地上3階、5000m2(うち記念館は3000m2)
・リニューアル工事に6.4億円+体験型展示への改装工事5.3億円 合計11.7億円
・キッズルームを設けたり、水の図書館を設置して絵本を集めるなど、子ども連れで来館できる工夫。
・浄水場の見学ツアーは平日2回、土日は4回。一般の来館者+小学生で、上限が60名。
・ファミリー向けのイベントをいろいろ企画している。
・管理運営は、一般財団法人 水道サービス協会が担当。受託料は¥1800万/年
・老朽化に伴う更新工事などは水道局が行う。
・来館者数5万人を目標値に設置して管理受託していたが、来館者数が増えたため、目標値も9万人に上がった。(H19 6.9万人、H20 7.3万人、H21 6.6万人
 H22 9.2万人 H23 9.4万人)
・H22年にマスコミに取り上げられてから、道内からも来館する人が増えた。
・キャラクターショーのイベントを企画したら、車があふれて、警察から注意を受けたので、以後、やめることに。
・水道の重要性や水の大循環をテーマに展示している。
・計画停電の場合は、閉館になる可能性もある。
・節電は、噴水を時間短縮するなど、取り組んでいる。
・4月から、サービス協会は一般財団になった。
・入館料は無料。

<見学>
 浄水の実験など、体験型の展示が多く、子ども連れが家族で楽しめるような工夫が各所に施されていた。案内担当として、女性の臨時職員に一緒に回ってもらったが、きちんと教育を受けていて、親しみやすかった。展示のリニューアルには高額の費用がかけられているが、入館料無料ということもあって見学者も多く、水道の重要性や水の循環というテーマを、多数の人に伝えられているのではないかと感じた。
記念館前の広場は、小さい子どもさんを連れてゆっくり遊べるようになっていて、人でにぎわっていた。

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(2)藻岩浄水場・水力発電設備
<本射場長より説明>
・札幌の水は、95%を豊平川から取水しており、藻岩で約2割、白川で8割の浄水を実施。
・水力発電の設備を設置したきっかけは、北方都市会議で、ポートランドが取水ダムの落差を利用した水力発電を行っている紹介があったことから。
・取水部と浄水部で60mの落差があり、有効利用を考えた。
・S59年にクロスフロー水車方式で開始された。初代のものはH13年に運転停止となった。
・その後、沈殿効率を上げるために、着水線を上げる必要があり、初代の方式ではレベルが足りなくなる。
・着水のレベルが高くても管路のまま送水できる、フランシス水車の方式を用いて再開することを検討。
・ダム水路主任技術者の資格がいることなど、一般部局と人事交流が頻繁な水道局直営では技術者を抱えることが困難と判断。
・発電事業にあたっては、直営方式より共同事業方式がよいと判断し、ほくでんエナジー(株)と共同で20年契約で事業開始。
・発電量は、315万kwh/年 買電8万kwh 売電113万kwh 場内使用210万kwh
・支出は3210万円(ほくでんエナジー社に20年契約で支払う管理費含む)
・収入は4460万円で、差し引き1250万円の利益
・発電には原水を使用しているため、葉っぱやくるみの殻が混じる。メンテナンスは3年ごとの予定だったが、2年に短縮となった。
<現地見学>
 藻岩浄水場の本体の浄水場は、今回、見学の範囲外であったが、札幌が冬期、気温が下がるため、説明を受けた建物の中に設置されている。フランシス水車本体、発電設備を見学した。固いくるみの殻がたまってくると発電効率が落ちるということ。「市民にくるみ拾いのイベントを行っては?」と聞いてみたが、「くるみの木はあちこちに相当あり、熊の食物としても必要なので」ということ。そういえば、熊が里に下りてくる年は、台風で山に食物がないときだったことを思い出した。
 設置のコストを引き算しても、現買い取り価格で黒字になっており、水の落差のある場所を市内で探してみてもいいのではと感じた。

*一番下の写真がフランシス水車です。取水場と浄水場の落差を利用し、水車(巨大なかたつむりのような中に羽根が入っています)を回して発電し、水はそのまま配管によって浄水場(着水井)に運ばれます。これまでのクロスフロー方式では、そのまま着水場に放流しなければならなかったのが、この方式によって高い位置に変更になった着水井に配管で持っていくことができるようになっています。

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小樽運河観光ボート

2日目、小樽運河で最近導入された観光用のボートについて調査に行ってきました。
最初、小樽市役所でお話を伺いましたが、小樽市役所は、これだけでも観光資源になるんじゃないの??というレトロな建築で、アンティーク好きなわたくしには、嬉しい建物でした。
小樽運河は、私は初めてでしたが、観光で行かれた方は多いんじゃないでしょうか?運河の両岸には、古い倉庫や工場などが立ち並び、観光客であふれています。この運河も、高度成長期には、埋め立てて道路にしようという計画があったそうですが、市民の反対によって計画は変更され、計画エリアの半分だけ埋め立てて中止され、運河を残すこととなったそうです。そのおかげで、景観を生かした一大観光地として、にぎわいを見せることとなりました。
小樽はかつて、ウォール街のような金融の街として、発展を遂げたということ。当時、競い合って建てられた倉庫群や、その後のいろいろな時代の建物の遺産が、今の街の景観資産になっています。
導入されたボートは、当初、民間の会社が試行的に始めたものを、なかなか評判もいいということで、行政(外郭団体)も加わり合同会社として運営されています。合同会社というのは、責任の及ぶ範囲がはっきりしていて、運航する民間会社が赤字になっても責任の範囲外になるメリットがあり、選択したということです。じゃあ、一方の民間会社はというと、船舶の運航などの許可申請がスムーズに進む点などが、メリットになっているということ。
ボートに乗っている時間は、40分くらいです。両岸の古い工場や、運河の川辺のカフェでお茶を飲む人たち、歩いて運河をめぐっている観光客の人が手を振ってくれる、など、景色だけでなく、楽しめます。操船は、女性乗務員、案内は、外国人のガイドさん。すべて流ちょうな日本語でメモも見ないでずっと案内を続けてくれます。
大沼公園、小樽運河と、自然の景観や倉庫群の景観、どちらも本当に素晴らしいものでした。でも、兵庫運河でしか味わえない何かがあるはずです。

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大沼公園水上レストラン

1日目、大沼公園にある水上レストランを調査しました。元々、今回の調査は、兵庫運河の活用の一環として、水上レストランやカフェ、それから観光のボート等が導入できないものか、同様な取組が行われているところに調査に行こう、から始まっています。
大沼公園の水上レストランは、とてもユニークなもので、「まるで湖畔の別荘のデッキでお茶を飲んでいたら、そのまま湖の真ん中まで動いていく」ようなイメージです。景色がもちろん、抜群に美しいことはあるのですが、音も静かで、観光案内とかの気負いとかもなく、ゆっくりランチしながら癒されるなあ、、というものでした。時間は40分くらい。ランチのメニューはカレースープセットで船(いかが?)に乗るのも入れて¥2000。
 社長さん(写真真ん中のイケメン青年です)にお話を伺うと、もともと、湖で獲れる魚を使った料理屋さんがあり、湖の真ん中の島との行き来に渡し船があったので、国定公園の中でも、桟橋を使う許可があったということです。本来、デッキで食事をする感覚を水上で、というものから始まっているようで、船にしているいかだのようなデッキのようなものは、もともと、養殖に使っていた加工場のいかだということ。レストランを始めて1年、水上レストランも5年くらいになるそうです。ちゃんと続いているのは、おいしいこともあるんでしょうね。
 景色は、ともかく美しいです。遠くに駒ヶ岳、湖には、スイレンの花が咲き誇り、湖の中には、小さな島がたくさん浮かんでいます。
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委員会視察#3(宮本住宅〜市営住宅耐震化)

さらに続いて、中央区にある宮本住宅を視察しました。
市営住宅は、平成27年度で耐震化率92%を目標に耐震化が進められています。(現在6月末で83%)実施には、第2次市営住宅マネジメント計画に沿って進められていて、ポーアイや夢野、大池西などでも耐震化が完了しているということ。
ここ、宮本住宅の耐震化の特徴は、住みながらできるという「PCアウトフレーム工法」が使われた点です。パンフレットの図を見てください。

PCアウトフレーム工法のPCとは?普通のマンションのチラシとかに書いてあるRC造りと言うのは、(Reinforced Concrete 補強されたコンクリート)で、鉄筋の入ったいわゆる鉄筋コンクリートのことですが、PCとは、Precast reinforced Concreteで、工場で元から鉄筋が入れられたコンクリートの構造物のこと。現場での工事期間が短縮できます。 

(現場で受けた説明内容とホームページなどから)
まず、建物の側面に、しっかりした基礎を立てる。
そこにPCの柱、PCの梁を組み立てていく。
既存の建物の床の部分との間にPCの床板を設置する。
PCの梁部分をワイヤーで締めていく。
次の段の柱となるPC柱を鉄筋接合する。
PCの床板の上をコンクリートで仕上げる。

この工法は、出来上がり後に、耐震化でよくみられるバッテンの筋交いがないので、住宅には適していますが、かなりの基礎を新しく横に打つ必要があるので、宮本住宅のように、重機が入ることができる住宅が条件になります。

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委員会視察#2(水上消防署)

続いて、ポートアイランドの北端にある水上消防署を見学しました。この消防署は、水上という名称からもわかるように、神戸市が保有する消防艇「くすのき」「たちばな」の2機が常駐されていて、海難事故や海上火災に出動する体制がとられています。
そのほかに、特別高度救助隊「スーパーイーグル神戸」と、大規模災害対応救急隊「ブルーキャット」の専用車両が配備されています。(下記に説明文添付)
最後に、最新の消防艇「くすのき」の船内を見学しました。

スーパーイーグルこうべの説明(ふぉとあらかるとより)
「特別高度救助隊「スーパーイーグルこうべ」は、1隊(6名)×3部制、計18名で編成。5年以上の救助隊員の経歴があり、災害現場での経験と知識が豊富なエキスパート隊員を選抜し、水上消防署に配置。市内を5地域に分けた第1〜第5方面のうち、中央区を中心とした第2方面管内の日常的な災害に加え、緊急消防援助隊や国際消防援助隊にも登録し、要請に応じて他都市や海外へも出動します。」

ブルーキャットの説明(ふぉとあらかるとより)
「BLUE-CAT」は1隊4名で、3編成を水上消防署に配置。全員、救命救急士としての経験と知識が豊富なエキスパートです。通常時は、市立医療センター中央市民病院のドクターカーとしても対応。救急隊と医療チームが合同で月20回程度出動するほか、市立医療センター中央市民病院で救急医療の研修を重ねています。

特殊化学災害隊「HAZ-MAT KOBE」(ハズマットコウベ)の説明(ふぉとあらかるとより)
東京の地下鉄サリン事件を契機に、化学災害、毒劇物災害に対応する専門部隊として平成9年10月に発隊。危険物取扱者資格と毒劇物取扱者資格を持ち、ハズマット研修を受けた隊員で構成し、災害発生時には「スーパーイーグルこうべ」と連携して救助活動を行います。

水上消防署
コントロール室(機器がちょっと古い!?)
消防車両~パンフレットより~
化学消防車に貼られたHAZMATのシール
スーパーイーグルこうべ

スーパーイーグルこうべ専用車側面左
スーパーイーグルこうべ専用車全面から
くすのき船内にて
くすのき船内コントロールパネル
くすのき

委員会視察#1(危機管理センター)

この6月の市会から、新しく、「都市防災委員会」に所属しています。今まで、都市消防委員会として、都市計画総局と消防局を所管していたところに、危機管理室も加わった新しい構成の委員会です。
先日、第1回目として事業概要の説明等があり、第2回目となる20日の委員会では、午後から管内視察に行きました。
最初に訪れたのは、市役所1号館の裏手(西側です)にできた新しいビル、危機管理センターです。このビルには、文字通り、災害などが発生した場合に、市長以下関係部門と、警察など、外部の連携機関も必要であれば一緒に入って指揮がとれるオペレーションセンターが設置されています。市内に配置した様々なカメラからの情報など、複数の多元的な情報が集められており、隣には、防災行政無線のコントロール室があって、避難勧告などが発信されるということでした。3,4,5Fが消防局ですが、4Fは消防局の管制室として、ここで、救急車のコントロールが行われていました。6,7,8Fが水道局、1Fが防災展示室になっています。
 防災展示室は、自由に見ることができるので、夏休みの宿題の自由研究におすすめです。
*防災展示コーナー


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さざんか療護園

玉津にあった重度障がい者支援施設「さざんか療護園」が、西神南に新築移転し、先週、開所式が行われました。ヴィッセル神戸の寮の隣に位置していて、これから住宅が建ってくるそうですが、まだまだ自然がいっぱい残っていて、環境のいいロケーションです。
久しぶりにお会いした坂本津留代さん(障害者施策推進協議会で何度かご一緒させていただいたことが)が、井吹台自治会連合会の会長さんとしてご挨拶されましたが、心のこもったご挨拶でした。
植樹式では、さざんかと桜(写真は始まる前のものです。白いスコップが置いてあります)が植えられました。少し見学させていただきましたが、お風呂の写真を添付します。

「さざんか療護園」〜神戸市の資料より〜
○障害者支援施設。定員50人(現在42人在籍)。
○重度な障害をもつ方(主に肢体不自由の大人の方)で、常時介護を必要とする人に対し、食事、入浴、排泄等の日常介護、機能訓練、レクリエーション活動等を提供。
○重い障害があるものの、医療的には一応安定している方が入所し、生活する施設。
○5月8日供用開始。
植樹式
お風呂1
お風呂2
ロケーション

会派視察(川崎・札幌)

「公契約条例」という条例があります。公共工事や、公的施設の清掃の業務委託など、公の工事・業務に関する契約において、最低限度の賃金を決め、過当な競争による労働環境の低下などを防ぐための条例です。
 千葉県野田市で初めて条例化がなされ、続いて、政令市で初めて川崎市で条例化されました。また、札幌市では、現在、条例案が市会に提案され、継続案件となってます。施行されている川崎市、市会で継続審議されている札幌市、両方の自治体に調査に行ってきました。
まず、わかりやすくするために連合のホームページから公契約条例についての概略図を示します。
公契約条例について(連合の資料より)

<川崎市>
・契約範囲 特定工事請負(6億円以上)、特定業務委託(1千万円以上)
・対象範囲 「ひとり親方」も対象に含める
・対象契約 23年度(工事請負15件 業務委託33件 指定管理者による施設205施設)
・作業報酬下限額・・・作業報酬審議会によって決められる
・履行の確保は、主に台帳による作業報酬の支払いの確認による
・違反があった場合、労働者から申し出ができる
・契約違反には契約解除とともに指名停止措置も
・22年12月の市議会において全会一致で可決し23年4月より施行
・パブコメ実施の際も、特に反対の意見はなし。

<札幌市>
・契約範囲 特定工事請負(5億円以上)、特定業務委託(1千万円以上)
・対象範囲 「ひとり親方」も対象に含める
・作業報酬下限額・・・作業報酬審議会によって決められる
(公共工事設計労務単価、建築保全業務労務単価を基本とする)
・履行の確保は、主に報告書による作業報酬の支払いの確認による
・違反があった場合、労働者から申し出ができる
・契約違反には契約解除とともに指名停止措置も
・市長の強い思いがあり、庁内で検討、法的な疑義があると判断。その後、野田市、川崎市で制定。市長が再選後に再度条例化が進められたが、業界団体からの反対があり、とどまっている。
・現在、市会で継続審議となる。
・請負の下層まで報酬が把握できるのか、モデル事業で検証してみることにしており、現在、取り組んでいる。


会派視察(横浜)

会派視察において横浜市役所に就労支援・若者サポートステーションの調査に行ってきました。
横浜の寿地区は、古くから簡易宿泊所が集まっていて、日雇いの仕事をする人が多かった地区。現在は、日雇いの仕事そのものがなくなり、また、地区の住民も高齢化して、生活保護が増えています。 寿地区だけでみると、6500人の住民の9割近い5600人が何らかの保護を受けています。寿地区は、横浜市中区にあり、中区では保護課は職員151人体制となっています。全員が社会福祉士の資格を持っているケースワーカーに加えて、別途、嘱託の就労支援専門員7名を配置しています。
リーマンショック以降、失業を理由に保護を受ける人が急増しましたが、現在は少し落ち着いてきていて、寿地区では減少の傾向にあるそうです。
「被保護者自立支援プログラム事業」
就労支援専門員は、保護者を対象に専門的に就労支援を行っていて、専門員が関わった方の6割くらいが就労しているとのことでした。長い間、仕事がなくて仕事を離れていた人たちのために、まず、トレーニングの場を設けています。元々、市の事業として「寿地区街磨き・人研き講座」という名称で23年度から始められたものですが、国庫補助事業としてできるということで、24年度からは、新たに「仕事チャレンジ講座」と名称を変えて再スタートしています。
横浜ではかなり前から、労働することを重視していこうと、H14,15年にモデル的に就労支援員を配置するなど、積極的に取り組んでこられています。H18年度から、求人相談の事業の届出を行って資格を取得し、各区に求人開拓員を設置して、保護を受けている人を雇用できる会社を探すことも行っています。従来、日雇いの仕事を中心に労働してきた人は、ハローワークに行って仕事を探したりすることがあまりなく、また、毎日、きちんと働く習慣がない人も多く、まずは、基本のあいさつから入って、社会の中でコミュニケーションをとれるように、生活訓練、社会訓練を行います。それからもうひとつ特徴的な点が、就労先の職場として一番求められているのが清掃ということで、清掃労働の基本となる「ポリッシャー」の技能訓練を受けるプログラムになっています。これには、県のビルメンテナンス協会の積極的なご協力があったそうで、また、古くからホームレス対応の事業をやってこられた社会福祉法人(神奈川県匡済会)に委託することで、実績等が活かされた点もよかったということでした。
神戸市において、例えばハローワークのインターネット求人検索は、大変便利なので、区役所にパソコン置くだけで違うのでは?、とか、区役所にハローワークの出張所的な役割を持たせては?、とか、これまでいろいろ言ってきましたが、市がやる分野ではないので、ということでどれも検討が進みませんでしたが、横浜のような取り組みもあるじゃないですか!?、と、めげずにまた言っていこうと思います。
寿地区の保護世帯数は、H22年に6022であったのが、現在5691と減少していますが、市全体でみると、市の人口369万人、160万世帯のうち、保護世帯は49648世帯と、H19年の36650世帯に比べ増加しています。これについては、やはり、高齢化等が影響してるようです。
ちなみに、先日出された統計情報から作成したグラフを添付します。

都市別保護人口
都市別保護率(0/00は、パーミルと言って1000に対する割合です)

自立援助ホーム

現在、予算の議会の開催を控えて、毎日、局の予算の勉強会を実施中。本日で、ようやくすべての局の勉強会を終了しました。そんな中ですが、昨日、自立援助ホームが垂水に開設され、3月1日の入所を控えて開所式が開催されました。自立援助ホームは、かつて、一度、設立のお話があり、進みかけたのですが、諸事情によってなくなってしまったと伺っています。ぜひとも必要だから自立援助ホームを作ってほしい!!と、代表質問も行いました(2008年の12月です。当時の梶本副市長から御答弁いただきました。)し、強い思いもありましたので、勉強会を抜けさせてもらって出席してきました。
 式の後、中を見学させてもらいました。一人一人の部屋は、決して広くはありませんが、リフォームしたばかりで新築のようなきれいさでした!!食事は、食堂で一緒に取ることができ、4人の職員さんが交替で、男子・女子そろぞれの担当を持って悩みの相談に乗ったり、就労支援をしたりと、家族のようにケアをしてくれます。
 自立援助ホームについては、当日いただいたパンフレットを添付するのと、それから、ホームについての梶本さんのご答弁を参考までに掲載します。当時は、答弁ながーいって思ってましたが、ホームのことがよくわかって梶本さんの優しさも出ていますね。(笑)これからホームが、養護施設とはまた違った相談の拠点のようになっていってもらいたいと願います。

子供の家パンフレットより〜
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〜当時の梶本副市長のご答弁です〜
 ・・・、また,自立援助ホームでございますけれども,社会的養護のもとで育った子供たちは,施設等を退所し自立するに当たって,保護者から支援を受けられないことが多いいうことで,その結果,さまざまな社会に出て困難に突き当たることが多いと言われております。そのため,施設を退所した子供たちの自立支援のための,この今回の児童福祉法の改正の中でも,自立援助ホームについて,対象年齢が従来の18歳未満から二十未満へ,等の改正がされておりまして,この設置の推進が図られているところでございます。
 本市におきましても,施設を退所した子供たちの自立促進は,重要な課題と認識をいたしておりまして,現在,自立援助ホームは市内には設置をされておりませんけれども,施設本体の近くに住居を借り,施設職員が指導する自立促進等事業や,就職に際しての自立促進資金の貸付制度を市単独で設ける等の施策を行っているところでございます。
 自立援助ホームにつきましては,財政面や運営上の課題があると思われますけれども,今回の法改正を踏まえまして,今後,施設を退所した子供たちの自立支援施策の充実について,さらに検討してまいりたいと,このように考えております。
・・・
〜ここまで

会派視察(沖縄・宮古島・鹿児島)〜鹿児島

会派視察の最後は、鹿児島空港で、環境に配慮した様々な取組みなどについてお話を伺いました。鹿児島空港は、ピーク時には640万人の利用客がありましたが、H22年度は490万人と苦戦しています。プロペラ機が主流であること、ジェット機も小型機が主流であることなどから、着陸収入がなかなか伸びないなどの課題を抱えているということですが、アジアにはたくさん飛んでいて、上海に週4便、ソウルに週3便、3月末からは台湾の中華航空が週3便飛ぶようになります。年間500万人を目指してがんばっているということでした。環境対策として様々な取り組みがありますが、先進的な取組みを2点ご紹介します。1点めはビルの設備にBEMS(Building and Energy Management Systemビルの機器管理で省エネを目指すシステム)が導入されていて、その効果として、
電力消費 11,752,380kwh −> 10,808,454kwh
A重油 483342 kl −> 376983 kl
のように、大幅な省エネが得られたそうです。エアコンや電灯の自動制御のシステムに初期費用として2.1億円必要だったそうですが、年間のメンテ費用を加えても省エネ分で費用としても投資効果が得られるということ。(ただし、同時に導入した太陽光発電の発電部分などはシステムに入っていないとのこと。スマートシステムのようなものではないようです。)

2点目に、空港ビルのレストランで排出された生ごみに鹿児島特産の黒麹菌をブレンドして発酵し、乾燥させた飼料を家畜の餌に利用する、というものです。こちらもなかなかうまくいっているようですよ。

それから、環境とは関連しませんが、鹿児島空港にはミニ航空博物館的なエリアがあって、フライトシミュレータが設置されています。模型なども展示されています。写真のJAL機のダミーは、実際に避難訓練などに使用するためのものだそうです。
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会派視察(沖縄・宮古島・鹿児島)〜宮古島

宮古島は、ちょうど4年前に、バイオエタノールの精製施設の見学で訪問しました。その際、サトウキビの製糖工場や、地下ダムの施設なども見学し、島全体で地下水を使っているので、島の方々が日ごろから環境に関心が高いということを知りました。(2008年2月9日の活動報告参照)宮古島は、その後も、「エコアイランド宮古島」を目指して様々な事業に取り組まれています。今回、お話を伺った後、取り組みのひとつであるエコハウスを見学しました。ここで、前回の活動報告(地下ダム資料館)を読んでいただきたいのですが、宮古島は、サンゴ礁でできた島で地下ダムにためた地下水を利用しています。この水を浄水する際、サンゴ礁の成分が多いため、炭酸カルシウムの結晶が大量に排出されます。1日4トンだそうです。写真で、私がガラス瓶に手を入れていますが、白い結晶が浄水の後に取り出されたものです。触るとひんやりと冷たい感触で、エコハウスでは、これを利用してブロック状に(板状)にし、天井の裏に貼ることで、天井の温度上昇を抑えています。これによって、天井の高さを抑えて建設費を抑えることができるということ。ほかにも、沖縄特有の「花ブロック」が用いられていたり、エコハウスの工夫も多いのですが、コンドミニアム代わりに宿泊もできる(1泊¥1000らしいです)そうです。(寝ていたら廊下を見学者が歩くけど!?)
エコストアとしてイオンが取り組んでいるマックスバリュのスーパーも見学しました。急速充電器の設置や、壁面緑化、陳列棚の省エネの工夫、光を取り込むための吹き抜けなど、各所に省エネ、環境への工夫が感じられました。壁面緑化の植物は、ターゲットにしていたものは1種類だったそうですが、数種類の植物が絡まっていました。植えなくてもよかった?とか思っちゃったけど。。(笑)
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会派視察(沖縄・宮古島・鹿児島)〜沖縄

続いて、会派視察では、沖縄、宮古島、鹿児島へと出向きました。沖縄では、地域振興のため、平成14年から10年間の沖縄振興法によって情報通信産業や金融業に対する税の優遇や、特別自由貿易地域の指定による貿易に関する産業への様々な優遇措置などが施行されてきました。経済特区の一覧の図を添付します。コールセンターとかが、実は沖縄にあるという話はよく聞きますが、本当にこの特区効果で情報産業が集積しています。ソフト開発は、ある種、労働集約型の産業で、しかも若い人になりますから、居住や移動の手段などで人に来てもらいやすいような施策をやっていますか、と質問しましたが、沖縄は、若い人に人気で、特にそうした取り組みは必要ないとのことでした。給与の面では、少し安くなりますが、特に家賃などの物価も安く、気候がいいから暮らしやすいんでしょうね。ソフトウェアは、組み込みソフトなどにも範囲を広げて更に集積させていきたいということでした。振興法はいったんこの3月で切れてしまいますが、継続する方向の法律が検討されているので、沖縄では今後も情報産業の発展が見込まれることと思います。沖縄の空港は、都心からモノレールですぐですし、神戸も同様にポートライナーですぐです。沖縄と神戸間は、フライトも充実しています。沖縄の特区と神戸の特区を活かした取り組みもできるのではと感じました。
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外特委の視察(熊本・鹿児島・千葉)~千葉休日救急診療所

千葉の最後に、休日夜間の救急診療所を見学しました。この診療所を運営しているのが財団法人千葉市保健医療事業団という外郭団体です。市が1.7億円、三師会(医・歯・薬)が5千万円出資している財団で、代表は医師会会長が務められています。最初から重症と判断された場合は3次救急の千葉県救急医療センターなどに運ばれますが、それ以外は、休日は、初期救急として患者が運び込まれ、トリアージが行われます。休日と夜間で分担が行われていて、夜間のほうは、市立海浜病院が初期救急診療を担当します。新長田にあるこうべ市歯科センターにあるような、全身麻酔をして歯科治療が行える設備などもありました。(寝たきりの高齢者や障がい者の歯科治療を行います。)

救急体制図
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外特委の視察(熊本・鹿児島・千葉)~鹿児島

鹿児島では、観光コンベンション協会でお話を伺いました。篤姫、新幹線開通と、観光客の増加が続いている鹿児島ですが、明治から日本の夜明けに至る時代、たくさんの偉人を輩出したことから、啓蒙し、観光に活かす取り組みとして「維新ふるさと館」という施設があります。薩摩の下級武士は、寺子屋のようなところで、主に、先輩が後輩を教え指導することで学んでいきました。そして、まず、勉学に入る前に、人としてどうあるべきか、社会の中で生きていることなどを教えられたということです。現代にも活かせそうなお話と思いました。ロボットと人形の中間のような西郷さんや坂本竜馬が登場し、維新のころのストーリーをドラマ仕立てで見せてくれます。メンテが大変そうやなあ、、と思いましたが、見どころある施設でした。
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外特委の視察(熊本・鹿児島・千葉)~千葉モノレール

千葉では、千葉都市モノレール(株)で、お話を伺いました。昨年末、みなと総局の外郭団体あり方検討委員会より、外郭団体の5団体について最終報告が提出されています。最も大きなテーマとなっているのが、負債を抱えたまま平成18年に航路が再開された海上アクセスです。委員会からは、航路の公共的な事業展開の必要性は認めた上で、民事再生によって債務を整理することが提言され、これに用いる手法として債権の資本化(DES)が提案されました。
千葉モノレールは、数年前に同様な手法(DES)によって債権整理を行っており、こうした債権整理に関する経緯や状況などについて調査を行いました。
実際に議案として提出されたたあと、議会で可決されてからは、特に問題なく手続きが進められた(半年くらい)そうですが、議会や市民への説明に関してはどのようだったかについては、それまでに、メディアで大きく報道され、連日問題になり、外部の委員会を立ち上げて議案提出までに2年以上かかったということでした。
ほかには、モノレールのインフラ部分のうち、軌道部の通信ケーブルなどの部分を、モノレール会社から切り離して市の所有とし、これらのメンテ費用を軽減させるなどの措置がとられました。

*ありかた検討委員会最終報告の海上アクセスに関する部分抜出
ファイルをダウンロード


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外特委の視察(熊本・鹿児島・千葉)

外郭団体特別委員会で、熊本・鹿児島・千葉にと行ってきました。

熊本〜学校給食への地産地消の取り組みなどをヒアリングしました。
 熊本市は、H22年に政令市に加わりましたが、昨年末の推計人口では、73万6000人の都市です。いただいた「熊本市の農業と水産業」によると、H21年度に耕地や農業産出額が1.5倍くらいになっています。これは、農業の盛んな城南町、植木町を合併したことによるものでしょうね.。給食に使われてきた野菜の表を添付します。地元野菜の、結構たくさんの種類が給食に用いられていますが、市内をブロックに分け、ブロック単位で材料を供給できるようにしている点などが、上げられるかと思います。地元産の割合は、重量の%でいうと20%強ということでした。自給率の高い熊本でもそんなに大きい割合ではないようです。いただいたパンフレットの中の「ひご野菜」を添付します。
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八幡平〜地熱発電所

最終日、八幡平市に。最初に小さい水車を使った小水力発電の現場を見学してから、六甲山のような山道を登って(車です、もちろん)日本で最初の商業ベースの地熱発電を行った松川発電所を見学しました。山道の途中から、窓を開けると硫黄のにおいが立ち込め、あちこちで蒸気も噴出していて、温泉有りますーという雰囲気です。地熱発電は、地下深くしみ込んだ雨水が、その下にあるマグマによって熱せられ、熱水の層になっているものを、井戸を掘ることで蒸気として噴出させ、蒸気を利用してタービンを回し、発電するもの。
燃料は、地下にあるマグマと水という自然エネルギー利用の発電であり、太陽光や風力のように晴れや雨に関係なく安定的に発電できるのが特徴。松川発電所は1966年に営業運転してから45年間発電を続けており、発電容量は23500kwになります。最初に井戸を掘り、蒸気を取り出す設備や発電機、冷却システム等のイニシャルコストに維持費がかかり、それを割り戻して電気代が決まります。井戸はある程度経過すると使えなくなるため、近傍に新しい井戸を掘る必要があり、現在も、現行の井戸の近傍に新たな井戸を掘削している途中ということでした。
 八幡平市では、さらに、日本重化学工業、地熱エンジニアリング、JFEエンジニアリングと4者で提携して、地熱発電事業の事業化検討に関する協定をこの7月に結んでおり、2015年に出力7000kwの発電設備となることを目指して、調査などが行われています。日本重化学工業は、最初に松川発電所を建造した会社で、当初、合金鉄の製造に多量の電気を消費することから、安い電力を求め、自家発電として使用していたということ。(現在は東北電力)NEDOの事業の一環ですでに調査が行われましたが、3本の井戸では、予想より蒸気量が少なかったということです。こうして蒸気量が十分かどうかという点に加え、国有林の保安林をどうするか、送電線の設備をどうするか、また、先日成立した再生可能エネルギー特別措置法案の施行時に、地熱発電の買い取り価格がいくらに設定されるか、などが課題となってくるということでした。

写真は、①②小水力発電の水車 ③水車に流れる川ですが、雪解けの冷たい水が直接田んぼに行かないよう、水温を上げるため面積を広げています。④松川発電所とわたし(いつも、写真に本人が写っていない!といわれるので。。笑)⑤松川発電所の冷却塔⑥近傍を流れる硫黄の赤川⑦井戸
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参考)日本地熱学会のHPより日本の地熱エネルギー
http://wwwsoc.nii.ac.jp/grsj/jgea/main_a.html

東北福祉大エネルギーセンター

2日目は午後から仙台市に移動し、仮庁舎としている小田急ビルの中にある仙台市の環境局で環境施策について説明を受けたのち、東北福祉大学のエネルギーセンターを見学しました。最初に復興の状況などのお話を伺いましたが、震災の廃棄物について、神戸市からノウハウの支援を行ったということでした。また、廃棄物資源循環学会という学会があって、京大の先生から支援の申し出があり、アドバイスに来ていただいようです。処理量は135万トン、H25年度末までには終了のめどが立ったということ。半分がリサイクルされるというのも驚きましたが、こうしたアドバイスや支援もあって進んだのでしょうか。
市役所を出て、東北福祉大学エネルギーセンターを見学しました。いただいた資料からシステム構成図を添付します。NEDOの新電力ネットワークシステムの実証研究の一家として、東北福祉大学、仙台市、NTTファシリティーズが共同で行ったものを、そのまま東北福祉大学(と周辺の福祉施設など)がエネルギーとして使用している、というものです。メインはガスエンジンでの発電ですが、その際の排熱を利用したお湯は、地中に入れた保護つきの配管で隣接する介護施設で利用されます。ガスエンジン2基と排熱利用の給湯システムのほか、試験用に寄贈されたという燃料電池、太陽光パネル、それらを蓄電・制御するシステムなどが総合的に実証実験として行われ、その後は、実稼働しています。計画当初よりガスが大幅に値上がりしたため、発電にコストがかかり、深夜電力をうまく活用するなどコスト面での課題がありそうでしたが、排熱を利用した給湯は、地中を使うと温度が下がらず、90℃のお湯も隣の施設で1℃くらいしか違わす、排熱利用という点で特記できるものがあります。
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郡山〜ニコニコこども館

福島県、郡山市では、市役所で子育て支援施策(第2次エンゼルプラン)について説明を受けたのち、隣にある「ニコニコ子ども館」(こべっこランドに近いです)を見学しました。エンゼルプランは、神戸市でいう神戸っ子すこやかプランに相当します。聞いた中で特徴的だなと思った点です。
一般会計からの子育て予算の中からすこやか子育て基金として3億円拠出し、別立てにして、様々な積極的支援を行う点。子育て支援を強調できる。認可外保育所にも予算配分をして支援(70か所すべてではないけれど、市が確認した保育所に支援。34か所で年間3400万円、数字はちょっとあいまいです。)ニコニコこども館での一時保育は1回¥500で4時間半の安さ。また、遊びにきている親子も多く、ボランティアも含め保育士さんの数は多い。児童手当などの手続き事務もこの館で行われていて、すべて合わせた1日あたりの利用者は800人という高利用率。郡山は福島第一原発から60kmのところにあり、子どもたちは外での遊びに制限がかかっていました。

パンフレットから、
全体像(廃止になったホテルを買い取った建物)
フロアの構成
ふれあい教室(このフロアのみ教育委員会が運営。不登校の子どもの教室や相談の部屋があります。)

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府中メディカルプラザ

先週、8月31日〜9月2日の3日間にわたって、福祉環境委員会での管外視察に行ってきました。府中〜郡山(福島)〜仙台〜八幡平という行程で、台風と重なった最終日の花巻からのフライトは、花巻に引き返す可能性もあります、とアナウンスされての搭乗となりました。結果はセーフでよかったのですが、最後の着陸はかなりスリルでしたね。
最初の日は、2つの総合病院が入る「府中メディカルプラザ」を視察しました。「多摩総合医療センター」と「小児総合医療センター」というどちらも都立の病院が、隣り合わせて建っていて、中で行き来ができるようになっています。
昨年の9月にオープンということで、建築や機材はもちろん、最新の病院運営の思想の下に建設されていることが随所にみられます。重点的に3つの医療、救急、周産期(産科)、がんに力を入れている点など、今年7月にオープンした中央市民病院と共通する点も多いですが、2つの病院の中央に共通の総合周産期母子医療センーが設置され、多様なICUが設けられていたり、小児ドクターカーを有するなど、隣に小児科の総合病院が併設されていることが大きく違っています。
救急医療は、東京ER・多摩として、多摩地区の人口400万人の救命救急を担っています。神戸の人口が150万人だから、400万人ってすごい!!ですよね。
 小児救急の外来では、全体を見渡せるようにガラス張りの壁になっていて、ドクターはその中から緊急度の高い子どもから先に診療させたり、待っている間に容体が悪くなる子どもがいないかチェックしたりと、ケアをしながらトリアージ(救急医療で、重症度と緊急性で優先度を決める)が行われています。
 小児病棟には、200床あまりの精神科専用の入院病床があり、驚きました。子どものこころの診療が重点的に行われているようでした。
また、「サテライトファーマシー」というものが設置されていて、薬剤師さんが手術や点滴に使われる薬剤の調合を、使われる手術室や病室の近くで調合していました。知らなかったのですが、点滴に使われる薬剤などは、普通は看護師さんが作っているそうですね。今後はこういう、病棟での薬剤師による薬剤調合が増えていくのでしょうか。
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阪神基地隊見学会

25日、海上自衛隊の阪神基地で、開隊59周年記念行事があり、掃海艇「うくしま」の艇内見学、ヘリコプターによる救難訓練の展示見学が行われました。
(写真の掃海艇は、奥に停泊の「つきしま」です。)
掃海艇は、機雷を処理するための船で、なんと!!木製です。艇内をコンコンとやってみて(壊してませんよ)確かに木でできていました。木は、磁性体でないため、機雷に対して安全なためです。3年くらい前になりますが、港の埋め立ての際に機雷(不発弾)が大量に出て阪神基地隊が処理しているということを活動報告で紹介したことがあります。一度、マンションの建設地からも不発弾が出て、爆破させるのに大騒ぎにもなりましたね。黄色い水中ロボットは、「うくしま」に装備されているpap(パップ)と呼ばれるフランス製の機雷処理ロボットで、遠隔操作で泳いでいって機雷の上に爆薬を仕掛けて帰ってくるというもの。水中カメラがついていて遠隔で確認しながら操作できます。(カメラ部分は装着の架台で見えていませんが。)
海自ヘリによる救助訓練の展示、そのあと、会場内で東北地方の海上自衛隊の支援活動の報告がありました。大変な中、救助活動や遺体の捜索活動、救援活動を続けられています。本当にご苦労さまです。
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垂水下水処理場の見学

5月17日、垂水の下水処理場の東系水処理施設が竣工し、記念式典と出席者への見学会が開催されました。記念式典の案内のタイトルが、「災害に強い下水道ネットワークシステム完成式典」となっているように、阪神淡路大震災の折に、東灘の処理場が被災し、100日間、運河をせき止めた仮運用をせざるを得なかったことを教訓に、災害時に他の処理場で処理ができるよう、計画・構築されたものです。市内の処理場が地下深くの下水幹線でつながれていますが、垂水の処理場では、東側に新しく処理場が設けられ、老朽化した和田岬の中部処理場の処理分も、処理が行われます。(実際は駒ヶ林の西部処理場と分担?)西側のこれまでの処理場が将来的に老朽化し、更新工事を行うことを想定し、その場合は、他の処理場で処理が可能となるように計画・建造が行われています。
 見学では、生物反応槽のある処理場の見学のほか、他の処理場から地下深く流れてきた下水を処理場の沈砂池・沈殿池に揚水するための、ネットワークポンプ場の地下に行き、実際稼働している汚水ポンプも見学しました。
 滝の茶屋の駅から見える丸い鳥かごのような建物がネットワークポンプ場です。
 下水処理は、バクテリアの働きが重要ですが、顕微鏡で実際に動いている様子(実際はバクテリアは小さすぎて見えなくて、バクテリアを食べている原生生物)を見ることができました。写真の生物は、ワムシ類のロタリアという生物です。実際にパクパクと食べて動いていました。おもしろかったー!!
 見学とは関係ありませんが、式典ではテープカットのあとに、機器の始動(というような名前でした)という項目があって、写真にあるようなダミーのスイッチボタンが用意されていました。こっちも興味津々となりました(笑)。
 ホームページを探しましたが、パンフレット等はまだ掲載されていないようですので、見にくいですが添付しておきます。(A4サイズなので分割されています。)
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石油コンビナート等総合防災訓練

昨日、26日、決算の市会が閉会しましたが、今日は、朝から、東灘の埠頭でコンビナート火災の消防訓練が行われ、見学してきました。
兵庫県が主催しているものですが、国の機関も、海上保安庁、国土交通省、陸上自衛隊、県では、県警と県下の消防・防災関連の部隊(高砂や芦屋、西宮からも)、そして、神戸市では、各消防隊と企業などで構成される関連する防災区域の協議会、等々、大規模な訓練でした。(とにかく寒かった!!。。。ですが)

訓練の内容を紹介します。

第1部〜危険物施設事故対応訓練

災害想定・・地震により、メタノールタンクの出荷ポンプ付近から漏えいが発生した。また、タンク上部で点検中の従業員が負傷した。更に余震により火災が発生した。

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まず、第一陣の災害対策の部隊(事業所や近隣の人員等)が土嚢を積んで流失したメタノールの拡散を防ぐなど、消防などが到着するまでの初動対応。
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消防隊や救助隊がくる
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タンク上部にいる負傷者を救出(写真が小さいですが、救助用の小さいボートのようなものに乗せ、貼られたロープに沿って降下させます。きっととっても怖いと思う!!)梯子車は放水のための準備をします。 
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各関係機関(警察、自衛隊、消防団、化学車、など)が集合する
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タンクには冷却のため梯子車と高所の放水のできる特殊車から一斉に放水

第2部〜海上流出有害液体物質防除訓練

災害想定・・地震により、着岸中船舶からの荷役中キシレンが甲板上に流出し、一部が海上に流出した。その後、着岸中船舶から、火災が発生した。

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右手に停泊の船が荷役中にキシレンが漏えいと仮定の船。事業所のボートがオイルフェンスを張る作業を行っています(海が明るい緑色になっているのは、流出薬剤の模擬のため海に害のない染料で着色)
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オイルフェンスが広がっています

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流出したキシレンにゲル化剤を散布し、回収作業

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国土交通省保有の双頭船Dr.海洋
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神戸市消防局の消防艇(2艇のうちの1艇)
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海上保安庁の船
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キシレンが漏えいした船が火災発生のため、沖にえい航
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沖にえい航を終えた火災船に一斉に放水(今日は模擬のみ)

新潟・東京

先週、都市消防委員会の視察で、新潟〜東京に行ってきました。
レポートを出さないといけないので、今回は、レポート形式のものを添付します。字が多いので、資料と写真も少し参考にしてください。新潟、東京に一緒に視察に行った気分になっていただけると嬉しいのですが。。
新潟東京レポート

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関西商品取引所

報告が前後してしまいますが、先日、大阪は本町にある「関西商品取引所」の見学に行ってきました。消費者教育や消費相談などを行っているNPO法人のC・キッズネットワークさんからお誘いを受け、私、平木さん、横畑さんの3人で見学会に一緒に参加させていただいた次第です。関西商品取引所と言われても、ピンとこないかたが多いかと思いますが、先物取引を扱っているところと言えば、少しイメージがわいてくるかもわかりません。
写真は、かつて実際に取引が行われていた場所です。割と最近まで「手振り」(手をあげて記号を使って売り買いする)の取引が行われていましたが、今は、電子化されて、決まった時間に端末に座り、売り買いのアクセスを操作して取引が成立します。
現在、こちらで扱っているのは、とうもろこし、アメリカ産大豆、小豆、粗糖、冷凍エビ、コーヒー指数、コーン75指数。指数というのは、1年間の相場を100とした場合のその時の相場の取引だそうです。とうもろこしは、スーパーに並んでいるとうもろこしではなくて、飼料用、コーン75指数は、とうもろこしに大豆ミールなどを混ぜたものの指数。今後、上場が期待できるものとして、バイオエタノールを代表とする「バイオエネルギー指数」が上がっているそうです。
先物取引は、「商品の将来の価格を、今、決める取引」で、取引証拠金を支払えば、「売り」「買い」どちらからでも始められます。取引証拠金は、品物の代金の数%(品物によって決まっているところが先物取引の特徴だそうです)で済むので、少ない資金でも効率のいい収益を得ることができますが、その分、リスクも大きくなることを理解した上で取引をする必要があります。
大阪の先物取引所には、歴史があります。かつて徳川幕府の年貢米の貯蔵管理を請け負っていた「淀屋」の庭先で自然に米市場ができあがり、それが1697年に堂島に移され、「堂島米会所」と呼ばれるようになりました。その後、実際の重い米俵に代わって、「米切手」での取引も行われるようになり、これが大阪での先物取引のルーツとなったそうです。
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都市消防委員会

6月の議会で新しく都市消防委員会のメンバー(委員長)となりました。先日、委員会のメンバーで市内の視察に行き、中央区の新しい市営住宅の設備を見学した後、北区の北消防署、市民防災総合センターで設備や消火・救助の訓練を見学しました。
写真は、防災総合センターでの委員会メンバーの写真です。(後ろの方に消防車がちらっと見える以外は、特に消防の施設が画面に入っていないのですが。。。)
2枚目以降は、昨日、行われた兵庫・大阪の救助技術指導会での訓練のひとこまの写真です。三木にある広域防災センターで、灼熱の太陽の下、開催されました。写真の訓練は、狭いダクト(青い筒に部分)の中を、酸素ボンベをかついでほふく前進で進み、出口にいる人をを救助して連れ出すというもの。大体、こんな炎天下で、消防の作業服を着て立っているだけでも体力は消耗すると思いますが、重いボンベをかついで這って進むスピードの速さには目を見張るものがあります。毎日、訓練を積んでいないとできないことばかり。こんなに体力や精神力を毎日鍛えていないとできない仕事ですが、強い思いがないとできるものではないと思います。こうした訓練の様子が、なかなか市民には知れわたっていないことがちょっと残念に思います。できる限り、伝えていきたいと思います。それにしても敬服いたします。
先日の視察の際にお聞きしましたが、定年まで現場で活動されるかたが多いということでした。消防・救急活動、どうぞご安全に。
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加計呂麻島視察(真珠養殖)

長引いてしまいましたが、視察最後の真珠養殖の報告をします。視察先は、「奄美サウスシー&マベパール(株)」という会社で、南洋真珠とマベパールの真珠養殖が行われています。元々、田崎真珠が所有していた養殖場ですが、元社員の方々が養殖場を引きついで会社を設立、運営されているところです。真珠というとあこや貝の真珠が一般的には連想されますが、こちらでは、白蝶貝・黒蝶貝の南洋真珠と半円の真珠で知られるマベパールが生産されています。このたび、真珠神戸市会議員懇談会という懇談会ができて、なんと私が会長になりました。真珠の街・神戸を広報し、応援していこうというものです。現地では、実際に、養殖中のマベ貝を開けていただき、生き物としての貝の中に、美しい真珠ができあがっているところを見せていただきました。真珠の核を入れる(マベ貝ではつける)貝の育成には数年かかり、核を入れた後も、数年をかけて真珠は育成されます。その時の海水温やいろいろな自然状況によって母貝の育ち方は変化し、生存率や貝の成長度合いに影響を及ぼします。すべてが育つわけではなく、また、奄美は日本では南方ですが水温が東南アジアに比べ低いため、難しい面はありますが、その分、貝の成長が遅くて真珠層が細かく、真珠としては輝きが出るそうです。写真は、貝を開けるところと、開けた後の貝の中にできたマベパールです。美しいでしょ?
プライベートですが、先日、三重に里帰りの際、姪っ子に付き合ってもらってミキモト真珠島の真珠博物館に行ってきました。こちらはあこや貝の真珠養殖について詳しく展示されています。この寒いときでも、海女さんが海に潜ってあこや貝をとってくるというショーもあります。
また、兵庫運河では、兵庫運河真珠貝プロジェクトというものもあります。地元の方が中心に浄化活動をがんばっている兵庫運河で、あこや貝を使って真珠を育てる、というもので、貝の表面につくいろいろなものを掃除するのが大変らしいのですが、きれいな真珠がとれるそうです。今年、運河の改修工事で場所を移動しないといけなくなり、移動先を検討中とか。こちらもぜひとも視察をしたいと思っています。
真珠の街・神戸を盛り立てて、真珠の持つ神秘な美しさ、高貴なイメージで、神戸そのものの価値も上がっていくようにしていきたいと思います。
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加計呂麻島視察(加計呂麻バス)

2日目、フェリー「かけろま」で加計呂麻島に渡り、(有)加計呂麻バスを訪問し、お話を伺いました。加計呂麻バスを巡っては、NHKの番組、にっぽん紀行で、今年9月に取り上げられ、「島民の足を守るため」自ら借金を背負って奮闘する社長さんと、島の海に魅かれて住民になった兵庫県出身の運転手兼新人ガイドさんの物語が放映され、全国から反響を呼びました。私たちは、カリスマとも思える社長さん以下、会社と一体となってバスを守るためにがんばっていらっしゃる皆さんから、直接、ご苦労されているお話を聞くことができました。1500人くらいの住民の島で、公共交通であるバスを運行するのですから、公費の補助があって当然かと思うのですが、とにかく補助金に頼らない経営を目指して、皆さん、本当に努力されていました。バスを大切にするという経費削減の努力だけではなく、収入を増やすために、観光バスとしての事業にも必死で取り組んでいらっしゃいました。番組で紹介された兵庫県出身の運転手さん、沖さんには、移動手段としてのバスの運転手さんとしてもお世話になりました。都会で生まれ育ったとはにわかに信じがたいくらい素朴で温かい島民になりきっているのですが、会話の基本がやっぱり関西人のおもしろさを持っていて、バスの中でいろいろなことを教えてもらいました。観光資源として、第二次大戦中の特攻艇の跡地や島尾敏雄文学碑、デイゴの並木道、寅さんの撮影地、などがありますが、何といっても、なんでもない、島ではよくあることや、島の歴史、文化などを、直接、ガイドさん(運転手さん)から聞く話というのが、印象に残るなあ、と感じました。林社長は、奄美の文化や歴史の語り部的な存在で、そうした活動でも知られているということですが、尼崎出身の沖さんも、すごく奄美のこと、勉強されているんです。機会があれば、皆さんに行ってもらいたいな、と思うので、写真は添付しないでおきます。
会社の皆さんのバスを守るために一生懸命に経営に取り組む姿勢は大変勉強になっただけではなく、心がリセットされたひとときでもありました。

加計呂麻島視察(マングローブ)

台湾から帰って、1日おいて、会派視察で奄美大島本島の南に位置する島、加計呂麻島に行ってきました。奄美大島は、伊丹空港から直行便が出ていますが、便数が少なく、また、空港が島の北端に位置するため、本島の南の島、加計呂麻島に行くには、島内の移動時間と、島に渡るフェリーの便などを考慮して行動する必要があります。奄美大島本島の広さは、意外にも佐渡島に次ぐ大きさで、淡路島より大きいんです!(私が知らなかっただけかもしれません、が。)日程調整のうえ、1日目はマングローブの森に立ち寄り、日本で西表島に次ぐ大きさというマングローブ群生林を見学したのみで、加計呂麻島行きのフェリー乗り場の拠点、古仁屋に宿泊しました。
「マングローブ」って言う名前の植物があるんだと思っていましたが、そういう湿地帯に群生している植物群の総称なんですね。知らなかったー!!私たちの訪問した林では、「オヒルギ」「メヒルギ」と言う木が主にマングローブの森を形成しておりました。巨大なインゲン豆のような実がなって、下に落ちて満潮時に流されて種が運ばれます。潮の満ち引きが激しいので、独特の植物や生き物が生息しています。「リュウキュウアユ」というアユも、この湿地帯の河に住んでおり、本土のアユとは違った進化を遂げました。
マングローブの森は、カヌーでもしないと近づけないので、遠景の写真です。追加で、ここの森で撮った写真ではないですが、奄美の植物を添付します。パパイヤの木と実、普通におうちの庭に生えていたりします。毎回、食事にパパイヤのお漬け物が出されました。それから、宮古島に行ったときにも道沿いに群生していたアダンの木、パイナップル風の実は残念ながら食べられません。
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市立更生センター・援護相談所

先週末、JR灘駅の近くにある「神戸市立更生センター・更生援護相談所」を訪ね、所長にお話を伺ってきました。福祉環境委員会に所属していますが、これまで視察に行く機会がなかったため、同じ委員会の平木さんと一緒に行ってきました。パンフレットの定義によると、更生センターは、「生活保護法による更生施設」、相談所の方は、「社会福祉法による一時宿泊施設」とあります。
 また、センターの目的として、「身体上又は精神上の理由により、養護及び生活指導を必要とする年齢18歳以上60歳未満の要保護者を入所させて、生活扶助を行うことを目的とする。」とあって、多くは事情があって家を出てホームレス生活を余儀なくされている方々が、ハローワークなどに通い、職を見つけて自立するまでの間、過ごす共同生活の場となっています。共同生活となるので、いろいろな規則があり、アルコール依存症の人も多いため、アルコールは特に禁止されています。(タバコは吸えます)仕事を得るまでの間、外に出て植栽の後処理の作業を行ったり、中でシール貼りなどの作業がプログラムされていて、少しですが報酬が出ます。仕事がみつかっても、しばらくは生活が厳しいので、市営住宅を申し込んでもらったりするほか、低廉な宿泊施設の兵庫荘、磯上荘に移ったりできるということです。(兵庫荘は神戸市立で1泊50円、磯上荘は社福協の施設で1泊200円)
 センターはある程度長期(数か月)に渡って生活することになりますが、相談所の方は、1日単位の宿泊所になっています。年末年始だけ食事つきとなり、結構一杯になるそうです。
 今年の1月に、ホームレスの実態に関する全国調査というものが、行われていて、これによると、20年に比べて全国で259名減少となっています。特に東京都では、平成15年に6361人であったのが3428人と6年で半分くらいにまで減少しています。調査が開始された15年からどこも減少傾向にあったようですが、21年度では、福岡、愛知、神奈川で増加となっています。神戸市では、全市で151人、15年からは半数以下ですが、昨年からは2名増となっています。
 医療相談もしっかりと行われていることもあり、また、、センターの中の職員さんの持っている雰囲気など、人を受け入れるものがあったように感じました。セーフティネットの最後になるところ、事情があって住所を知られたくない方でも、住民票がなくても保護は受けられる(戸籍は必要)ということです。
 更生という名称だけ変えてもらえればもっといいんじゃないかと思いますが。。。
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大都市の委員会視察#2(鹿児島)

宮崎で地域コミュニティ税のお話を伺ってから、鹿児島へと移動しました。(書き忘れましたが、宮崎市の地域コミュニティ税の金額は年間ひとり¥500です。)宮崎は、知事効果が大変なもののようで、県庁訪問者が急増しました。その訪問者が県庁横の物産館でお買い物をするので、こちらもものすごーい売り上げだそうです。
鹿児島では、まず、ふるさと納税のお話を伺いました。鹿児島って、県民意識の高いところなので、ふるさと納税に対する取り組みも熱心なんですね。県人会組織もしっかりしていて、開催される県人会のほとんどに合わせて出向いていっては、ふるさと納税のPR活動を行います。活動の成果と鹿児島に対する県民意識の効果で、鹿児島のふるさと納税額は約6000万円と全国2位です。ふるさと納税では、寄付額が住民税などから控除される仕組みですから、手数料的な一定額を除くと、税の横移動ということになります。またこの控除の対象のほとんどが住民税なんです。地方財政に関わる立場としては、微妙なところですね。。。ふるさと納税のPR活動を行うことで、地域のPR、観光振興、企業誘致などにつなげていくのが実質的な成果でしょうか。
次に、同じ鹿児島で、「九州・山口の近代化産業遺産群」という取り組みについてお話を伺いました。九州・山口地区は、幕末から開国・その後製鉄所を始めとする重工業が発展してきた地域ですが、それらに関わる、鹿児島の地域にまたがった産業遺産群を世界遺産として認めてもらおう、と提案書を提出して、現在世界遺産の暫定一覧表にエントリーされている、ということです。実際に含まれているものとして、集成館(鹿児島)、グラバー邸(長崎)、炭田関連(福岡、佐賀、熊本、長崎)、八幡製鉄所(福岡)、反射炉や砲台跡など(鹿児島・山口)、松下村塾(山口)、などなどです。これで日本史が得意だったらA4用紙10ページぐらいお話するところなんですが。。(笑)
鹿児島ではまだまだ篤姫のブームが続いていました。

大都市の委員会視察#1(宮崎)

先日、「大都市税財政制度確立委員会」という大変長い名前の委員会の視察で、宮崎・鹿児島と行ってきました。この委員会は、大都市特有の諸問題、特に財政面での基盤整備やあり方について審議される委員会です。税制が中心になりますが、各局から発生する重要事項の財源不足について国に要望活動を行うなど、名称はわかりにくいけれども実は身近なことに影響するものでもあります。
さて、視察ですが、まずは、宮崎市の地域コミュニティ税についての調査を行いました。超過課税の例としては、既に実施されている兵庫県の県民みどり税を考えていただけれるとわかりやすいと思いますが、所得税や住民税のほかに、自治体独自で徴収する税になります。宮崎市では、この春から、「地域コミュニティ税」を創設して、この春から徴収の予定になっています。背景には、自治会に加入する世帯の割合が減少してきている中で、例えば防犯灯の維持費の負担など、どうやって負担していくのか、という点から始まって、自治会だけでは解決できない諸課題をもう少し広い範囲で扱う「地域協議会」を設立して、その財源として地域コミュニティ税が創設されています。
拠点となる地域協議会には、既存のものも含めて事務所が設置され、各地域協議会に職員(嘱託も含む)が配置されるなど、地域活動にかなり重点が置かれた政策になっています。自治会や様々な団体の上に設けられた協議会にあたるので、役員をされる方は、ちょっと大変だろうなあ、という感じがしました。事務所設置や職員配置に相当な経費がかかることもあり、課題はありそうですが、協議会がうまく運営されれば住民自治のお手本になるものと思われます。

活動報告その3 半田市・中津川市

続いて7月30日、31日と、愛知県半田市・岐阜県中津川市へと行ってきました。
7月30日 半田市・・・名古屋から電車で40分くらいのところにある町。ごんぎつねの新美南吉の出身地ということで、きつねをモチーフにしたおみやげなども売られています。今回、お邪魔したのは、子育て支援に取り組む市民交流センターと、国の文化財の旧家の町家をそのまま活かして事務所として使われている観光協会です。市民交流センターは、駅前再開発で建てられた「クラシティ半田」というビルの3Fにあります。名鉄「半田」駅を降りて、そのまま渡り廊下のように橋を歩くと、この交流センターに来られるようになっています。交流センターの中心は、子育てサロン(プレイランド)になっていて、立地の良さも手伝って登録会員は約18000名弱(子ども含む)となっています。このほか、一時預かりや様々な子育ての教室が、ボランティアの皆さんの力を借りて運営されていて、当日もたくさんの子どもたちが遊んでいました。プレイランドの使用料は、会員登録時のみということで、ほぼ無料で使えるようです。一人きりで子育てをしなければならないお母さんも多い中、ここにくれば、育児仲間に出会えたり、育児相談にも乗ってもらえたりと、街の子育ての中心になっているようでした。
観光協会では、ユニークな「大番頭」さんや造り酒屋の社長さんに出会い、いろいろなお話をお伺いできました。神戸でも兵庫運河を観光や地域振興に活かそうと、努力中ですが、ここ半田市でも、「半田運河」という運河があって、おもしろい取り組みが行われています。例えば、半田運河は、川沿いに蔵が立ち並び、風情のある景色となっていますが、この運河沿いに、家で眠っている鯉のぼりを並べて夜にライトアップする、というイベントなど。また、明治31年に「カブトビール」の工場として建てられた赤レンガの建物を保存・活用していこうというプロジェクトも進行中です。
写真は、ホームページを参照してください。
http://www.city.handa.aichi.jp/kankoukyoukai/
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7月31日 中津川市・・・三菱電機さん(以下は敬称を略します)の中津川工場を訪問し、太陽光発電の現状や今後の課題など、貴重なお話を伺ってきました。太陽光発電の電池生産量は、2006年度まではシャープが1位、ドイツのQ−Cells社が2位、三菱電機も6位に入っていたのが、2007年度ではドイツのQ−Cells社が1位となりました。ドイツの普及政策(太陽光発電の電力を売電時に4倍の価格で買い取り、電力会社がその分を電気料金に上乗せする、という仕組み)によって、ドイツ国内では一気に太陽光発電が広まりました。ドイツの方式では、普及に関しては効果があったのだけれど、太陽光発電を取り入れられる家庭では電気代が安くなりますが、購入できない一般家庭で電気代が更に高くなるという矛盾もあって、格差を生み出し問題になっているということ。三菱電機は生産量そのものは増加していますが、世界では12位に後退したということです。ただし、シリコンの調達の成功有無が生産の鍵を握っているということらしいです。現在、各社がシリコンの使用料の少ないものや他の方式の開発にしのぎを削っているということですが、コスト面と併せて実用的な発電効率となると、まだまだ新しい方式のものがメインにはなっていないようです。太陽光発電は、直流の電気を作りますが、一般には交流電気のため、各家庭で交流に変換します。この変換のためのパワーコンディショナーの変換効率は三菱電機製が業界1位ということです。太陽光発電は今後益々期待される技術であり、政策としても普及させる必要がありますが、太陽光で賄える電力は一部であり、電力のインフラ整備には多大なコストがかかるということも忘れてはいけない点です。現実的には、CO2の少ない原子力発電の安全性を高めていくことをベースにした上で、自然エネルギーの普及を促進させるバランスよい政策が求められると思います。

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活動報告その2 福祉環境委員会市内視察

続いて7月29日、福祉環境委員会が開催され、午後から苅藻島クリーンセンター、続いて民間の児童養護施設・乳児院である真生塾さんを見学し、お話を伺ってきました。クリーンセンターは、以前に報告していますので詳しくは省略しますが、ここではごみの焼却によって得られた熱から発電が行われており、年間約3600万kwhの電力が得られています。このうち、苅藻島クリーンセンターそのものの運営に1500万kwh、下水処理(中部処理場の水環境センターと思います)に1800万kwh使われ、残り300万kwhは、関電に送電(売電)しているそうです。普通の家庭では、家庭版エコマニュアルに載っている数字では、1戸建て4人世帯で年間7230kwhとあります。3600万kwhは約5000世帯分の電力になるんですね。そのうち半分の電力が下水処理に使われるとなると、下水処理の省エネ化に期待をしたいと思います。
次に、真生塾さんで、施設を見学させていただきました。神戸市全体では、児童養護施設(1歳以上18歳まで)は市内に14箇所あり、561人の子どもさんが在籍しています。また、乳児院は3箇所で、59人の子ども(1歳未満なので、赤ちゃんですが、必要な場合は小学校入学前まで養育することもあるそうです)さんが在籍しているとのこと。「保護者がいなかったり、保護者の十分な看護を受けられない子どもさん」が対象ということですが、最近は、保護者がいないケースより、保護者がいるけれども、というケースのほうが多いようです。乳児院の施設を中心に見学させていただきましたが、「家庭で育てられているのと変わらない」環境、「家庭に帰ること」を意識した工夫が随所で見られました。小さい部屋で少人数(2〜3人)で食事をとることができるようになっていて、それぞれにミニキッチンがつけられ、食事の後は、保育士さんがすぐそばのミニキッチンで、家庭のようにお皿を洗ったりします。お風呂も家庭用の普通のユニットバス。お風呂の早い子(いつも早く入るらしい。)が、保育士さんに頭を拭いてもらってました。暖かい優しい雰囲気がいっぱいです。子どもさんの中には、虐待(ネグレクト、育児放棄の割合が多いそうです)を受けて保護されるケースも多いそうですが、社会の構造や、もういろいろと考えさせられました。子どもは境遇を選べません。虐待の問題は取りざたされていますが、なぜそうなったのか、回避できる道はあるのか、あまり言及されているように思えません。研究が進んでいるのかもわかりませんが。今後も課題にしたいと思っています。

福岡・ビジネス創造センター

続いて、福岡、ビジネス創造センターに。ここは、以前、港湾交通委員会の視察で行ったアイランドシティの中にあります。このセンターは、産官学が連携して新しいビジネスを立ち上げたり、一緒に研究開発したり、人材を育てて行ったりしていこう、という目的で創られたセンターで、実にいろいろな企業や組織が入居しています。スイッチング電源の会社、デンセイ・ラムダ(株)(昔、ネミック・ラムダと言ってましたね。懐かしいな。)、ロボットの研究開発をやっているチーム(大学とか、企業とかの集合体)、から、アオサの研究をやっているところ、アートの企画をやっているところ、ラーメンの会社と、いろいろです。ロボットについては、かつて福岡のロボットへの取り組みについて視察に行ったことがありましたが、市はかなり力を入れて取り組んでいました。ここのロボットコンソーシアムというのは、街中や家の中、病院の中などで、ロボットの実証実験に取り組んで、ロボットが動くにあたって街や家の中はどうするか、というような研究をやっていました。併せてロボット開発の側面的な支援もするのだと思うのですが。写真は、実験に使っている車椅子です。病院の中を廊下などに埋め込まれた電子タグの情報を読み取って自動で動けるようにという実験だったようです。

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外郭団体の委員会で沖縄・福岡に

先週の初めは、「外郭団体に関する特別委員会」という委員会の視察で沖縄・福岡に行ってきました。沖縄では、沖縄サミットの会場となったコンベンションセンターや、最近できた、琉球王国から現代沖縄に至る文化が詰めこまれた県立博物館・美術館、最後は、首里城公園に。いずれも、指定管理者制度にによって指定管理者となった、県の外郭団体が運営しています。コンベンションセンターは、建築物としても大変美しく、ホールの天井や窓から見渡す景色、テラス、貝細工のドア、、と、私一人で楽しむのはもったいないので写真を掲載しておきます。さすが沖縄、国外利用も多く、施設稼働率も高いようです。(H17年度86%、料金稼働率46%)そこで、神戸の状況を確認してみました。
ファイルをダウンロード

神戸では、国際会議場・国際展示場があり、指定管理者制度に移行していますが、結構がんばっていて、評価は「4」、利用収入が高かったので、規定に沿って市に納付金を払っているようです。稼働率は48%とかですが、これは、沖縄の場合の料金稼働率に相当するものでしょうね。神戸は厳しい予算で、やっと3号館を建てました。沖縄のセンターのような見た目の美しさにはかなわない分、空港と医療産業都市にがんばってもらいましょう。
博物館・美術館は、昨年11月にオープンしたばかりですが、なかなか見所のある施設です。時間をかけて回れば琉球通になれること請け合いです!!(皆さん、もっとゆっくり見たかったなあ、と言われておりました。)

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北九州エコタウン

11日は、北九州のエコタウンに行ってきました。北九州では、鉄鋼の町、ものづくりの町とし栄え、反面、公害に苦労し、発達してきた環境技術を活かして、平成9年からエコタウンの構想の下、事業が進められてきています。当時、エコタウン事業としては、国の第1号の承認でした。10年経った今、その事業は26に増えています。2000haの埋立地に、種々のリサイクル関連の工場などが集積しています。中心に、「エコタウンセンター」があり、リサイクル関連の展示と、事業や周辺工場の説明が行われていますが、ここのお姉さんがすごかった。市のエコタウン事業の経緯から、事業の隅々に至るまでそつなく説明をして、工場見学の案内までしてくれます。質問には間髪無く答え、説明は論理的でわかりやすかった。リサイクル事業を行うにあたって、市民から理解が得られるように、進出企業の工場内は全て公開として、曜日や時間を決めて見学者をセンターの職員が連れて見学を行います。見せていただいたのは、木片くずのリサイクル工場と、医療廃棄物の無菌化処理の工場。木片くずは、粉末状にして、同様に粉末状にした廃プラスチックと合わせて一体成型、すると、木材の風合いを活かした腐りにくい材料が生まれます。ベランダのデッキや公園なんかに使うと劣化しなくていいみたいです。医療廃棄物の方は、回収されたガーゼや注射針といった医療廃棄物に高周波(10MHz)を当てて滅菌処理する仕組みで、電子レンジの原理。電子レンジの周波数は更に周波数の高いマイクロ波で、コンパクトにできますが、物に対しての浸透が浅いので、おおがかりな装置でラジオ波を作り、深く浸透させるということでしょう。(これは川原田追記部分。電子レンジと同じなら水がないとだめだと思うんだけど、どうなっているんでしょうか。。。誰か、また教えてください)
何にせよ、ここのセンターや工場には、中国・韓国を始め東南アジアからもたくさんの見学者がやってくるそうです。環境ビジネスだけでなく、観光ビジネスにも発展しているようです。工場見学のオープンさや効率の良さ、集積していることで得られるメリット、などなど、参考にできるところは多いんじゃないでhしょうか。

熊本県の企業誘致等

12月10日、11日と、熊本・北九州に視察に行ってきました。熊本では、地下水資源が豊富なことなどから、半導体関連産業の集積が進んでいます。その歴史はなんと40年。60年代から、三菱電機、松下電器、NECの工場が熊本に進出、その後次々と電気・電子メーカーが熊本に進出しました。理系の大学や高専などが多く、人材が豊富なことも、地下水に加えて企業立地に好条件となっているようです。半導体に加えて、自動車関連の企業の立地も盛んで、ホンダやヤマハの工場や部品を製作する工場が集まっています。実際に見せてもらった工場は、そのホンダさんが、最近立ち上げた太陽光発電の会社ホンダソルテックさんのパネル工場。つい最近稼動したところで、販売拡大はこれから、という、できたてホヤホヤの工場を見せてもらいました。ここの目玉は、新技術の「CIGS薄膜太陽電池」と呼ばれる新しい太陽電池です。(C=Cu銅、In=インジウム、Ga=ガリウム、Se=セレンです)一般的なシリコン太陽電池の層の厚さが200ミクロンのところ、2.4ミクロンと約1/80に。シリコンは最近、需要が高くなって価格も高くなっているし、インゴッドを溶かすのに大きなエネルギーが必要なので、シリコンを使わないところがミソだそうです。インジウムとかも希少金属で高いのでは?と伺ったところ、使う量が圧倒的に微小で済むので価格が抑えられるということ。家庭用に、太陽電池モジュールと、そこで発電された直流電気を交流に換えるパワーコンディショナーをセットで使用します。太陽電池自体は半永久的にもつらしいのですが、取り付け冶具の方が先に傷んでくるそうです。家庭用に3kwの規模で、初期費用が¥180万くらい。高効率で蓄電できる仕組みがないので昼間の余剰電力は電力会社に売電することになります。工場の壁面には、一面の太陽電池パネルが設置されていました。ディスプレイ性を持たせるため、屋根ではなく壁に設置している分、発電量のグラフ、一番多いのが10月、11月になっていましたね。一般的に30°がベストなんだそうな。設置の際には、その場所に合わせて微調して決めるらしい。年間の電気代に影響しますもんね。
何にせよ、新技術を公開していただき、ありがとうございました。

ビラッジオイタリアとしおさい公園

7月20日、第2回の港湾交通委員会が開かれ、午前中、国への要望事項に関する説明・審議があり、その後、市内視察に出ました。神戸港は、今、刻々と変化を遂げていて、遊覧船もたくさん就航しているし、ポートアイランドの西側には大学が立ち並び、その西側には、神戸港を一望できる公園ができています。昨日の視察では、その遊覧船のひとつである、「ビラッジオイタリア」という遊覧船に乗って、ポーアイしおさい公園に着き、公園と、新しくできた神戸学院大学のキャンパスを少し見学してきました。船は、中突堤中央ターミナル「かもめりあ」から発着しています。かもめりあからは、このほか、「ロマン」「ファンタジー」「ロイヤルプリンス」「ロイヤルプリンセス」、そして小豆島に2時間で行ける「ラ・ベルメール」も出ています。ちなみに、「ルミナス神戸2」は中突堤(メリケンパークオリエンタルのところ)から、「コンチェルト」はモザイクのところから出ています。
しおさい公園にはたくさんのやしの木と、小さい風力発電が2機並び、新しい大学のキャンパスと共に、神戸港の新しい景観を創っています。やしの木はちょっと枯れかけていたように思ったんですが、植えて直後はちょっと枯れ気味みなるそうです。大丈夫かな。。
 8月4日(土)は、海上花火大会が予定されていますが、このしおさい公園からも見ることができます。近くで見えて結構いいかも。公園は広いので、人が分散すれば混雑が少しは緩和されるかと思います。駐車場はありませんから、ポートライナーでお越しくださいね。
 最後に、現在更地になっている第一突堤の中をぐるっと周りました。ここには、ホテルが建つことになっています。
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かもめりあ周辺

次に、メリケンパーク内、カワサキワールド、かもめりあ等を視察しました。(カワサキワールドは前に掲載していますので省略します。水上バイクの体験ゲームが増設されていました。)
みなと神戸いきいきプラン、みなさんご存知ですか?このプランでは、新神戸トンネルをまっすぐ降りてきたあたりからトンネル、ポートアイランドの中央の道をはさんで、東側を物流ゾーン、西側を親水ゾーンとして特色化し、それぞれの特色に沿った再開発や企業誘致、都市整備などを行おうというもの。(と理解しています)現在、新港第一突堤は、上屋が撤去されていて、どうなるんだろうな〜?と思われていた方も多いと思いますが、今、事業コンペが実施中です。かもめりあの横の住宅展示場になっていた部分もコンペが始まります。いつも、問題になるのが、このエリアへのアクセスの悪さ。三宮から歩くとちょっと遠いのと2号線を渡らないといけないので、行きにくく感じるところなど。とはいえ、観光クルーズ船は現在7隻も就航していて、昨日も戻ってきた船から、たくさんの観光客が下船してました。コンペで事業者が決まると、更に活況を帯びてきそうです。

 

資源リサイクルセンター

昨日、会派視察で資源リサイクルセンターを見学しました。資源リサイクルセンターでは、回収してきた資源ごみの「缶・びん・ペットボトル」を再資源化のために分別し、資源製品としてブロック化しています。自動選別機によってある程度分別されますが、資源ごみ以外のゴミなども混じっていたり、分別機で分別仕切れなかったものは、手選別作業によって分別されます。(写真左)はその風景ですが、洗剤容器や紙のごみ、食品トレイなどが混じっていたのがわかります。アルミ・スチールは再資源化の市場性があるため、売却します。ペットボトルも、売ることができるのですが、売れるからと簡単に売ってしまうと、中国などに流れ、せっかく作った場所で資源に戻そうという流れを止めてしまうことに。現在は、容器リサイクル協会に無償で引き渡していますが、国内の再資源化のメーカーを育てることにつながります。また、リサイクルの効率が上がってきているので、近い将来有償になる可能性も出てきています。そこで、問題になるのが神戸市のペットボトル資源ごみの品質です。(写真中)みなさん、よおく見てください。キャップがたくさんついているのがわかりますよね?有償になったとしても、このままでは最低ランクの等級になります。キャップを取って中を洗って(最低、中身を捨てて)出しましょう。再資源化の難しいのがびんになります。びんは、透明・茶色・その他に機械で分けられていますが、あまり小さく割れていると色の識別ができなくなります。分別仕切れなかったものは、細かく砕いて、資材に混ぜたりして利用しますが、用途が限られてしまうことに。(写真右)びんは、リターナブルが普及する仕組みを考えていく必要があります。

  

つくば・羽田周辺視察

空港新産業特別委員会にて、先週(11月7.8日)つくば市、羽田周辺に調査にいってきました。

1.つくば市 独立行政法人「理化学研究所」筑波研究所 バイオリソースセンター
 ポーアイにある理研の大元にあたる研究所。ここでは、実験動物や実験植物、細胞材料など、生物の研究用の実験材料を開発し、研究所などに提供します。以前に、栄養学の家森先生のご講演を紹介したことがありますが、先生の研究で「100%脳卒中ラット」というものが使われていました。文字通り、普通にしていれば100%脳卒中になるねずみです。先生の研究では遺伝的に100%脳卒中になる可能性のラットでも、大豆の飼料を与えるなどで寿命を延ばせるということでした。そういったラット(マウス)などを作っているところのようです。ちなみに、人とマウスでは、99%遺伝子対応が解明されているらしいです。

2.つくば市 独立行政法人「医薬基盤研究所」
いわゆる「生薬」の生産先般にからむ研究を行うところで、薬用植物の栽培や研究、品質評価などが行われています。現在は、薬用植物は中国などからのとか、輸入が大半とのこと。例えば「マオウ」という植物は中国アジアの乾燥地帯の植物ですが、採取が進むと砂漠化が進行することも考えられます。日本での栽培を研究され、全国どこでも栽培が可能ということがわかってきたとか。最近、漢方って見直されていると思ってましたが、薬品の中に占める漢方製剤の規模は1.6%と非常に小さいそうです。

3.JTB
神戸空港や神戸市の観光資源について旅行会社から見てどうなのか、ご意見を伺いにいってきました。
JTBのパックツアーでスカイマークの利用が極端に少なくなっていて、欠航時に他の便への振り替えができないこと、専用の予約システムを持たないため、予約手続きに時間と手間がかかってしまうことを理由に挙げられていました。「羽田便が最も多いスカイマークさんはパックツアーには重要な航空会社」ということですので、スカイマークさん、検討してくださいね。

4.JAL CARGO(カーゴ・貨物)
国内の航空貨物は2000年まで順調に増加傾向で推移してきました。ところが2001年の9.11テロにより法改正が行われ、貨物を上屋で1日置いておく必要が出たため、スピードが売り物の航空からトラックに切り替わるところが増えたということ。その後、また徐々に回復し、1999年の実績に近いところまで戻っています。路線別では東京と北海道・九州・沖縄で全輸送量の75%を占めています。JTBさんも言われていたことですが、神戸空港の魅力のひとつは、後背地として四国が控えているところ。徳島などの特産物や、また、観光地として神戸と組み合わせるなど、神戸の中での観光資源を活かしていくことも重要な一方で、如何に四国を取り込んでいけるかもポイントになりそうです。

淡路島資源循環型農業見学#3

最後に周った施設は、一時新聞などでも取り上げられていた玉ねぎの乾燥炭化システムです。玉ねぎを出荷するとき、一番外側の部分は剥かれてから出荷されますが、この部分は「鬼皮」と呼ばれ、農家では処分に困っていたそうです。山の斜面等への不法投棄も耐えなかったらしく、メタン発酵や堆肥化も検討されたおうですが、メタン発酵ではカロリー不足、また、堆肥化も玉ねぎに含まれる病原菌(私のメモではアーリー菌と書いてあるのですが、調べてもそんな名前の菌はないみたいです。どなたか教えてください)のため難しかったようで、今回の炭化システムにたどり着いたようです。炭にすると800℃くらいになるので病原菌は全部死滅できるメリットがあります。炭といっても、元々玉ねぎの皮ですから、薄くてふわふわしています。畑にまくと風で飛んでしまうので土と混ぜてから使う必要があります。元来、土壌改良(というのかな、畑でも)のために炭を使ったりするので、その一種として玉ねぎ炭を使うということ、できあがりは40リットルで300円程度。レタス農家などに好評とか。炭にする際の燃料にはブタンガスが用いられていますが、鬼皮以外の部分を扱う施設では、水分を飛ばすための燃料費に苦労しているとも。

  

淡路島資源循環型農業見学#2

2番目は、菜の花エコプロジェクトの一環で行われている五色にあるBDF精製の施設を見学しました。元々、司馬遼太郎さんの「菜の花の沖」の主人公で知られる高田屋嘉兵衛の出身地であることから、彼が好んだ菜の花を栽培して景観とイメージアップに活かしていこうということから発展しているようです。菜の花は休耕田を利用して栽培されていますが、菜の花から菜種油を絞るためには専用の搾取機が必要なため、滋賀に送って処理してもらうとのこと。BDF設備は、菜種油に限らず、家庭から出た廃油を利用してディーゼル燃料を精製するもの。五色地区だけで年間4800リットルの燃料が得られ、利用されていますが、安定して廃油を集めることに苦労されているようです。H14年に導入の設備で機器の総額は700万円。(半額の350万円は県の補助)薬品コスト¥70/リットルがかかってしまうということですが、広まれば機器もランニングコストも安くなるわけですから、行政として広める施策が必要だと思います。(最近の行政は民間企業と同じように費用対効果ばかりを考え過ぎて、収支が合わないことには消極的な気もします。薬品の使用など総エネルギーで考えたらどうなのかという疑問もありますが、これくらいの規模なら市内のどこかの地域でまずはやってみてもいいのではと思います。)
以下、製造の概略フローです。詳細ではありません。
1.天かすなどを取り除いた廃油を静かに放置して不純物を沈殿させる。
2.廃油100リットル+メタノール18リットル+水酸化カリウム5kgを2.5時間混ぜる。
3.底に溜まったグリセリンを捨てる。(BDFの素#1)
4.BDFの素#1を水と合せてかき混ぜ水を捨てる。(BDFの素#2)

1日で約100リットルの廃油処理能力がり、約90〜95リットルのBDFが得られます。100%BDFで走っても車に問題はないようです。排ガスは規制のある黒鉛が出ないため環境によく、ほんのりと天ぷらの匂いがするそうですよ。


淡路島資源循環型農業見学#1

県で取り組んでいる淡路島での資源循環型農業についての見学バスというのがあって、参加してきました。舞子から洲本港まで高速バスに乗って、そこからマイクロバス2台で3箇所の施設を廻るという企画。初めての試みだそうです。1番目の施設は、「洲本市有機資源センター」で、乳牛の牛糞を堆肥に変えて販売していこうという施設です。稼動して間もないので、製品としての完全な堆肥はまだできていないということでしたが、サンプル品の堆肥はほとんど匂いもなくさらさらの土のような感じ。時間をかけて2段階の発酵をさせ、2次発酵時に高温になる作用で雑草の種や病原菌を死滅させることで、良質な堆肥が生成されます。以前に視察に行った伊万里市のNPOさんでは、生ごみからの堆肥化に取り組まれていましたが、生成物である堆肥を売りさばくのに苦労されていましたが、牛糞が元々肥料に用いられていることから農家の抵抗が少ないことや、質が良いことなどから、徐々に買い手が広がっているとのこと。秋口は、酪農家さんご自身の農場でそのまま肥料として牛糞を使用することが多く、持ち込み量が減るそうです。いろんな面での流通や経済的な仕組みを安定稼動させていくのがこれからの課題でしょうね。見学ツアーの案内と堆肥化の仕組みの図、そして、牛糞の乾燥に水分調整剤として使用されているというオフィスのシュレッダーゴミ(これに一番驚きました)の写真を添付します。他にも公園で刈り取った草を干したものも使用されていました。(干草の山を見られた、恐らく酪農関係の方が、”これ、牛にやったら喜ぶわ〜”と言われていたので笑っちゃいました。公園や街路樹の枝木や草って、もっと資源として利用する方法を考えていくべきですね。)

  

会派視察

会派視察で、中央市民病院と空港島人工ラグーンを見学してきました。活動報告に掲載しています。


空港島人工ラグーン

最後に空港島の人工ラグーンを見学してきました。左の写真を見て、「えっ?海水浴場?」と不思議な感じがしますよね。右の2枚の写真は、飛行機が離陸に向けて移動するところと、離陸しようとしているところを、ラグーンから撮ったものです。ラグーンの小さい海は深さが最大2mくらいになって残念ながら遊泳は禁止。半ばくらいに、試験的に一般開放をするようですので、ご興味おありのかたは神戸市のホームページをチェックしてくださいね。

  

コンテナ船進水式

今日、三菱重工神戸造船所でコンテナ船「EVER STEADY」が進水し、進水式を見学してきました。現場スタッフの進水準備完了の声の後、船主さんによって支綱が切断されると、船体に打ち付けられて割れたお酒のビンからは、かすかにお酒の香りが漂い、瞬く間に全長300mもの巨体が目の前を神戸港の方にと滑っていきます。何度見てもいいものですね。終了後、勝海舟の砲台、展示ホールと見学してきました。展示ホールの上の階で長年仕事をしていたのに、ゆっくりと見ることはなかったのですが、新田次郎著の「孤高の人」のモデルが私たちの大先輩で造船技師として働いていた「加藤文太郎」さんだったなんて知らなかった!?・・・のは私だけ〜?でしょうか?
展示ホールでロボットの「ワカマル」君に出会い、記念写真を。子どもたちに大人気だったワカマル、係りの人の「はい、ポーズ」の声に反応してちゃんとポーズを取って待っているのに、人間の「アイカ」がワカマルに興味津々で全然ポーズをとらないから「アイカー!!アイカがポーズとらなあかんやろー?」と叫んで撮った1枚です。アイカの隣はカエデちゃんです。暑かったけど、いろいろ楽しく見学してきました。


カワサキワールド

メリケンパークにある海洋博物館の中に、「カワサキワールド」がオープンしているの、皆さん、ご存知ですか?見学してきましたが、添付の写真のようなプロトタイプ(試作品)のバイクや歴代のkawasakiブランドのバイク、かつての新幹線の本物の車両、ヘリコプター(なんとローター付)、進水式を作業まで紹介するビデオ、ロボット、フライトシミュレータ(神戸空港のCGでした)、などなど、子ども連れで行って、お父さん・お母さんも十分楽しめます。写真のロボットは、ルービックキューブの6面の映像を見て、考えて色を合わせることができるというもの。
創業者紹介コーナーでは、創業者の川崎正蔵氏と初代社長の松方幸次郎氏が紹介されています。松方ホールの名で知られる松方幸次郎氏は、華僑の研究をされている安井三吉先生の「孫文と神戸」という本に、日本に亡命してきた孫文を造船所の構内を通して諏訪山の別荘に逃がした、というエピソードが紹介されているほど、神戸の歴史に大きな足跡を残された方でもあります。

  

広域防災センター等

基幹労連の議員団研修で、三木市にある県の広域防災センターに行ってきましたが、隣接する耐震工学研究センターでは、ラッキーなことに年に数回という大規模振動試験をやっていて、貴重な試験も見学することができました。一部パンフレットを添付しますが、今日見たのは、ダイワハウスさんの実験で、普通の一軒家を2軒、一度に振動させていましたよ。阪神大震災の海洋気象台で観測された振動が基準になるようで、試験ではその9割くらいの力で加振していたようです。その後見たビデオでは、4階建てくらいのマンションとかも実験されていましたから、規模をご想像くださいね。最大1200トンまで加振できるとのこと。
防災センターでは、AEDの使い方などの救急救命実習見学、AFT訓練(実際の火を使って消火訓練を行います)、地震体験バス、煙避難訓練など、盛りだくさんでした。地震は体験済みなので、怖くて地震体験などは、パス。防災福祉コミュニティや消防団なんかで見学・体験すると大変役に立つと思います。


「ちきゅう」見学

「ちきゅう」の船内を見学してきましたが、私のへたな説明より、パンフレットの方が正しくわかりやすいので添付しておきます。(読めるかな。。データ、重いし。)でも、それでは、あんまりなので、海底の岩を掘るときに使う「ドリルビット」の写真を添付しておきますね。これで掘っていって、地中の掘ったものを特殊な溶液(マッド)の中に混ぜ込んで吸い上げて採取する仕組み。ライザー管の中にドリル管があります。マッドは、行きはドリル管の中を海底下へ、帰りはドリル管とライザー管の間を通って地中の切りくずと一緒に船に戻ってくることになります。深海の海中という厳しい作業条件に加え、掘削中に石油やガスが噴出す場合のリスクマネジメントも設計の重要な条件になるなど、驚く技術が詰まっていました。

 

新潟市

新潟市が取り組んでいる、コンプライアンス(法令遵守)条例について調査をしてきました。写真左にあるように、定めた条例を、職員に理解してもらい、身につけてもらえるよう、マニュアルが作られています。マニュアルの前半は、条例の内容や公益目的通報制度についてQ&Aを入れた具体的な解説、後半は、条例の内容となっています。
新潟市でH15年に起きた、土木建築工事をめぐる入札において、市職員と建設業者が競売入札妨害で逮捕されるという事件を受けて、市議会で調査委員会を設け、調査を行った結果、その対応方針としてH17年にコンプライアンス条例の制定が表明され、できあがったものです。
写真中は、条例を通報者の保護と特定要求行為への対応の流れを図示したものです。ここで、左の通報者の保護の流れですが、ここでは、通報者が第3者機関である法令遵守審査会に通報できるということが、まず通報者を保護することになるという説明をしていただきました。更に条例を読んでみると、例えば、通報することで何らかの不利益(職場でのポジションなど)を受けた場合は、職員から委員へ申し立てを行うことができるとあります。(この図に全部入れると見難くなるのでそこまで書いていないのでしょう。)
現在、神戸市では政治倫理確立委員会が頻繁に開催されています。法令遵守については、内部規定にはあると聞きますが、こうした新潟の例を参考にしてきちんとしていくべきでしょうね。ただし、倫理感というものは、規則で決められるものではなくて、あくまでも各個人が持つもの。チェックできる体制、見逃さない体制を作る必要はありますが、最後は議員、職員、ひとりひとりが志を高く持つことにあると思います。

 

喜多方市

喜多方市では、喜多方市美術館、喜多方プラザを視察しました。喜多方市美術館は、常設展示がなく、残念ながら絵を見ることはできませんでしたが、人口6万人弱の市で、年間15000人〜16000人の見学者が訪れるそうです。観光入込み客は100万人ですから、観光客の方が多いのかと思ったら、そうでもないそうです。地元の方の芸術に関しての関心が高いのかなあと思いました。
喜多方プラザは、ここを拠点として実に様々なイベントや活動が行われていて感心しました。「喜多方発21世紀シアター」は、町のあちこちを劇場などに見立てて、演劇や、音楽、伝統芸能などの催しが開催されます。4日間で、100以上の公演があるようですが、小学生から80歳まで、たくさんの年齢層の人々がボランティアとして参加することで運営されています。まさに、町をあげてのイベントのようです。子どもが中心というのがいいですね。
あと、おもしろそうな企画で、「知的のんべえのための酒づくり講座」というものがありました。地元の酒造会社に協力してもらって、冬の土日、何回かに分けて酒の仕込みをするらしい。講義と実技があるそうですが、実技は本格的なものです。喜多方に来ないといけないんですが、遠くから参加のリピーターも多いそうです。参加費は、27000円(今年)ですが、720mlの吟醸酒12本が最後にもらえるので、結構、いいかも。神戸でもやっているそうなので、聞いておきます。

 

会派視察#3(ものづくり復興工場)

ウィングスタジアムの丁度裏に位置するものづくり復興工場は、震災で被災した中小企業の支援工場として建てられ、現在86社の会社が賃貸入居しています。今日、見学してきたのは、「NIROものづくり試作開発支援センター」で、3次元の計測装置やCAD/CAMシステム、樹脂造詣装置などが整備され、材料費以外は無料で講習が受けられるということで、スケジュールボードは予約でいっぱいでした。少し見にくいですが、センターのカタログの一部を紹介します。


会派視察#1(東舞子小学校)

東舞子小学校では、PTA・地域が協力して子どもを守り育てるための取り組みとして「さわやかサポート係」という活動が行われています。地元のふれまちや自治会のみなさんとPTAの方々で当番を作って、学校の門の手前で見守りを行い、学校に出入りする人すべてのチェックを行っています。不審と判断すれば職員室にモニターで連絡するようになっていて、学校に入るには、すべてこの窓口で手続きをしないと入れない仕組みが作られています。昨年末に相次いで起こった小学校の児童の事件から、小学校の登下校に対するケアと、学校への侵入者を防ぐ対策が叫ばれていますが、地域の力で子どもを守ろうという意識の高まりから半年前から計画され、始まって2ヶ月が経過ということ。これからのモデルケースになりそうな事例でした。


写真の続きです

管制塔、マリンメイトから花束を受け取る国土交通省の人(という状況だと思います。アナウンスも何もなかったので)、ポートライナーの駅「神戸空港」とターミナルです。

  

神戸空港での飛行検査

本日、神戸空港で始まる国土交通省の飛行検査において、初めて飛行機が離着陸するということで、視察に行ってきました。報道のヘリコプターが7,8機飛ぶ中、SAAB2000という50人乗りくらいのプロペラ機が無事空港に着陸しました。国の管制塔は完成(しゃれじゃないよー)しているようでしたが、ターミナルはまだ工事中。空港からポートアイランド・三宮を見渡せましたが、夜景はきれいだろうなあと思います。ちなみにポートライナーで320円で空港までこれます。

視察#2〜松本地区のせせらぎ

下水道事業の説明で、いつも登場するのが、この「松本地区のせせらぎ」です。松本地区は、震災で80%が焼失してしまいましたが、「火事のときに水があったら」という住民の思いが、震災後の復興計画の提案に、「せせらぎ」の小川として組み込まれることになりました。松本通3丁目から7丁目に至る約800mのせせらぎの小川には、スイレンやしょうぶ、ホテイアオイなどの水生植物と、めだかやおたまじゃくし、そしてグッピーなどの熱帯魚も棲んでいました。鈴蘭台処理場の下水の高度処理水を利用して引き込んでいますが、藻が多いのが気になりました。鈴蘭台処理場も、一応高度処理をしています。窒素やりんは、ある程度除去されているはずですから。掃除をしないでどれくらい藻がつくかなどの実験も行われているようです。
写真の赤いのはプラティという種類の熱帯魚です。冬はどうなるんだろうと心配になりました。(昔飼っていた熱帯魚、震災で電気が止まって全滅してしまったことがある。)

  

視察#1〜神戸国際コンテナターミナル

ポーアイのPC14,15バースに位置する、商船三井の神戸国際コンテナターミナルでお話を伺ってきました。PC14,15は、日本で初の高規格バース、水深15m、長さ350mのバースがふたつ並びます。パナマ運河を通れない船をポストパナマックスと言うそうですが、(すみません、長く船の仕事をしていて初めて知った)そんな大型の船が2隻同時に接岸できます。実際の運営は、商船港運など4社で行われており、コンテナの積み替えには、コンピュータシステムが導入され、どこに何が置かれているかや、待っているトレーラなどが管理されています。あっという間の速さで、山積みされたコンテナの山から、コンテナがトレーラーへと移動していきました。1時間あたり35個のコンテナの揚げ積みが可能だそうです。
コンテナの取扱数は震災直後に比べるとかなり戻ってきており、ここでは、空きのコンテナの置き場にも困るほどだそうです。(神戸市に安く土地を提供してもらいたいとも言われていました。)神戸港は、スーパー中枢港湾も含めて期待が持てそうです。
資料は、左がPC14,15の位置、真ん中が仕様、右が略図です。左の図の小さいほうの赤い四角は「花鳥園」です。

  

花鳥園がもうすぐオープンします。

選挙が終わりましたね。大変な結果になってしまいましたが、当選のお礼は言えないらしいので、ご了承を。
会派で市内視察に行って来ました。活動報告を更新しています。ポーアイのコンテナターミナルを調査した帰りに、もうすぐオープンする「花鳥園」の横を通ってきました。花鳥園は、巨大な温室の中に、熱帯の植物をたくさん育てて、熱帯の鳥を放すような施設らしいです。温室とレストランなどが入る建屋ができあがっていました。パンフレットで雰囲気をご想像ください。行きたいな〜って所ですよね。オープンは12月だそうです。

東京の下水道

東京の下水道

  

建設水道委員会視察

建設水道委員会で、札幌・旭川・東京に視察に行ってきました。活動報告を更新しています。旭川は、旭山動物園と、会派で行ったばかりのところに重なってしまったので報告は省略のかわりに、旭山動物園だーという写真を。
1枚目はオランウータンの母と子が空中を渡っているところ。高さだけでも感じてください。2枚目は、ヒョウが寝ているところですが、人の頭の上におりがあるので、寝ているところを真下から見ることができます。3枚目はペンギンの水槽。プールの真ん中に人の歩くトンネルが作られています。今度も人でいっぱいでした。旭川の周りはすばらしい観光地がいっぱいあるので、旭川〜神戸線の航空路を開いたらと思いましたが、検討して見送りになったそうです。〜残念。

  

会派視察3〜釧路

釧路では、フィッシャーマンズワーフでお話をお伺いしました。神戸でいうと、モザイクのような建物で、中には市場も入っているといった感じでしょうか。12年度までは単年度黒字を続けていましたが、13年からは赤字転落となり、当初、第3セクターで始められたものの、現在は、市が施設を買い取って、公共施設として運営されています。釧路の町全体の観光客は、昭和58年70万人だったのが、現在は255万人。62年に釧路湿原が国立公園になったこと、新しい航路が就航したこと、関係各機関へのPRなどが効果を奏したらしいですが、新しい航路というのは、大きいでしょうね。
このあと、和尚市場に行きました。観光市場でありながら市民の台所でもある市場は、活気であふれていて、ロシア産の海産物が並んでいます。北の果ての釧路の街は、霧がかかって気温も低く、かもめがたくさん飛んでいました。

会派視察2〜北見市役所

昨年暮れよりごみの有料化を実施している、北見区役所を調査しました。昨年11月からということで、駆け込みゴミが大量に出た後、ごみが減少するなど、統計上の数字にするにはもうすこし時間がかかるそうですが、大体2割ぐらいはごみが減少したそうです。ただし、不法投棄が増えたことで、パトロール車3台、啓発担当9名で山間部をパトロールしています。有料化の値段ですが、45ℓのごみ袋1枚が90円、粗大ゴミは1点300円。
みなさん、有料化についてのご意見お聞かせください。

会派視察1〜旭山動物園

マスコミで取り上げられ、全国的になった旭山動物園。今回は、特別に、テレビにもよく登場される園長さんの貴重なお話をお伺いすることができました。園長さんが、オランウータン館はぜひとも見ていってくださいというだけあって、140kgのオランウータンが、ピーナッツ3つを取りに、地上10m以上の橋をぶら下がってわたる姿は、感動モノ。調教をせず、動物の自然な行動を見せることで、人間が見てもおもしろいというコンセプトで、園内いろいろなところに工夫が施されています。旭川は遠いですが、園内が人でいっぱいなのが納得できました。アイデアひとつでこんなに人気のスポットが誕生できたいい例ですが、最初に、「それはいいじゃない。」と動いてくれた関係者の判断もあったかと思います。
(今回は、電池が切れてたので、せっかくの動物の写真が撮れませんでした。パンフレットですみません。)

神戸ハーフマラソン

今年もハーフマラソンが開催されるようです。今年は、空港への連絡橋がコースに入っていて、男子も参加できるみたいです。本日より会派で視察出張に行ってきます。

 

建設水道委員会

今日、市内視察に行ってきました。活動報告を更新しています。

進水式と中央市場

昨日、私の出身三菱重工神戸で、コンテナ船の進水式がありました。今回は、市の企画で「進水式と中央市場の見学会」がセットされていて、たくさんの方がそのまま中央市場も見学されました。議員になった当初に、視察として中央市場を見学させてもらったことはありましたが、市場の営業が終わった午後だったこともあり、残念ながら「動いている」市場ではありませんでした。今回は市場の方々にも協力いただいて、実際は終わっているところを遅くまで開けてもらったり、小売をしてもらったりと、さながら札幌の観光市場のようでしたね。高級な寿司さんのカウンターでしかみられない「ネタ」が所狭しと並んでいて、見学にこられた人々は大満足のようでした。車で来てないので生ものの買い物ができないのを残念がられてましたが。
観光市場として集客施設にするには、本来の市場の場内配送の車と人の安全性や規制の問題、他業界との調整など、いろいろな問題点もあるそうですが、せっかくリニューアルするのですから、新しい市場として期待したいと思います。カメラを忘れて、7000個もコンテナを積める船と市場の風景を紹介できずにごめんなさい。

委員会視察#3杉並区障害者雇用支援事業団

東京で、もう1箇所、杉並区にある障害者雇用支援事業団「ワークサポート杉並」が運営するふたつの施設を見学し、お話を伺ってきました。養護学校を卒業して就職したあと、職場に馴染めず仕事をやめてしまうケースがありますが、もう一度職業訓練をしながら、適正のある仕事を見つけていくサポートをする事業団です。この就職のためのサポートですが、「ジョブコーチ」と呼ばれる人が実際に就職先の職場に出向き、まず、その仕事を覚えます。コーチは、個々の特性を見ながら、その人に合わせて、与えられた仕事をこなせるようにいろいろな工夫をして仕事の内容を教え、就職後も、定期的に訪問をして、職場の状況や本人の状況を確認します。軽作業所と、上井草スポーツセンターの中にある喫茶店を見学しましたが、皆さん生き生きと働かれていました。(写真は喫茶店てんとうむしで訓練中のみなさんです)コミュニケーションは苦手だけれど、細かい作業は得意であるとか、あるいはその逆であるとか、ひとりひとりの適正を見て、できる仕事に持っていく、というジョブコーチの業務ですが、「まずはひとりひとりが好きで、愛情を持っていればできます」と、ジョブコーチの方がおっしゃられていたのが印象的でした。
視察とは直接関連しませんが、障害者の自立に向けた新しい試みとして、昨年長田にもオープンした「スワンベーカリー」が話題になりました。アンデルセンのタカキベーカリーの社長さんと、ヤマト福祉財団の理事長さんが中心となって始まったベーカリーチェーンで、障害者の就労や社会参加、特に自立できる賃金を目指して、設立されました。お店はアスタ3号館の中にありますが、パンは舞子ビラのおみやげものやさんにもおいてあります。一度試してみてください。


神戸観光ガイド認定制度

一昨日、活動報告で、東京シティガイド検定のことを紹介し、神戸にも導入できれば、と、書いた次の日の神戸新聞に、「”ミナト神戸通”にお墨付き 市が観光ガイド認定制度導入へ」という記事が掲載されました。私の声が届いた??(んなわけないやろ)とは思っていませんが、あまりにもタイミングがいいので驚きました。報告にも書いていますが、検定を持っていることの優位性や、実際にガイドを必要としている人とのマッチングなど、先行している東京でも課題としていましたので、せっかくの制度が活きるように、市民のアイデアを届けていきたいと思っています。みなさん、ご意見、聞かせてください。

委員会視察#2東京シティガイド検定

最近、京都検定が話題になりました。調べてみると、京都検定は1万人もの方が受検されているようです。1級、2級、3級とあって、1級は筆記以外の試験もあるとか。。本格的ですね。今回、調査に出向いたのは、東京都庁。「東京シティガイド検定」は、財団法人「東京観光財団」が実施しています。一昨年の秋に実施された第1回目の受験者は1000名を超えるものとなりました。うち、合格者数は789名となっています。出題範囲は、ガイドの基礎知識・自然・歴史・政治経済・産業・生活文化・芸術・観光関連施設となっており、語学は別と考えているようです。(語学は別途、通訳検定など)これとは別に、国が「地方限定通訳ガイド制度」の創設を検討しているようで、それによると、地方限定の有料通訳ガイドの業務を認める「地方限定通訳案内士試験」を実施し、全国版の通訳案内士試験は内容を見直し、負担軽減が図られるとあり、H18年度からの実施を検討中のようです。そもそも観光は地域のことになるので、こちらのほうが効率よいのかもわかりませんね。東京シティガイド検定は、初級に合格した人を対象に上級試験があるようです。ボランティアを対象としていることで、検定試験に合格した後の人材の運用や、ニーズとのマッチング、検定に合格したことで得られるメリットなどがもうひとつはっきりしないことなど、課題はありそうですが、地域の文化を知るきっかけにもなり、有意義と思います。こうした課題を検討し、神戸にも導入できればと思います。
左の写真は、観光情報センターに売っていた、都バスのおみやげ。(¥3000のラジコンバスにかなり魅かれましたが。。)
右は、同じくセンターにあった、福笹。各地域の特徴を取り入れていて、写真はちゃんこ鍋とかもくっついているので両国界隈と思われます。

 

委員会視察#1(仙台オープン病院)

仙台市にある仙台オープン病院は、市と地元医師会によって設立された財団法人仙台医療センターによって運営されている、公設民営型の医師会病院です。設立された当時は公設民営方病院は日本で初めてで、背景として、仙台市が開発を行った鶴ケ谷団地に病院が必要なことから、市が仙台医師会に相談をし、設立された経緯があります。現在330床のベッドがあり、患者は、開業医師からの紹介のみを受け付ける(救急は別)システムになっています。病院専門のスタッフ医師と、地元医師会の登録医とで構成されており、県内各地の医療機関から紹介された患者さんがこられるそうです。設立の当初、経営難に陥ったことから、高度医療に取り組み、広く県内からの患者さんを受け入れるようになったということ。現在、隣に新しい病棟を立て、これから移転を行っていく予定。救急の赤字にのみ市から補助を受けているそうです。ちなみに、神戸の震災の際には、救護班を組んで診療に来ていただいていたそうです。それが縁で、今も西神戸医療センターとは勉強会が続いているとか。ありがとうございました。
写真は建設中の新病棟と、運営方針です。

 

会派視察(仙台市地下鉄など)

私たちが仙台市役所に地下鉄の調査に訪問するその日の河北新聞朝刊に、絶妙のタイミングで「仙台市南北線沿線を初検証 地下鉄効果着実に」という記事が掲載されました。仙台では、87年に南北線が開業し、現在、2015年の開業を目指して東西線の事業にとりかかっているところです。記事は、開業から17年になる地下鉄南北線の沿線に商店街など立地が集中し、人口下落に歯止めがかかったというものです。この記事では経営収支について書かれていませんが、減価償却費を含めた収支ではH16年度も約43億円の赤字見込みであり、黒字化できるのは次のプロジェクトの東西線開通(2015年)の直前となるようです。20数年かけて黒字になるのは、神戸市営地下鉄の西神山手線が開通以来ようやく黒字化になったことを考えると、初期投資が莫大な地下鉄経営では、どうしてもそれくらいは必要ということでしょう。丁度、神戸の地下鉄西神山手線が仙台の南北線、海岸線が東西線といったところでしょうか。
海岸線は、徐々にではありますが、沿線にアグロガーデンやヤマダ電機といった大型店が進出し、マンション建設も進みつつあります。何とかして減価償却費を除いた単年度収支を少しでも黒字化し、20年後にはこういう記事を目にできるよう、議員のひとりとして海岸線プロジェクトに取り組んでいきたいと新たに思いました。
その後、宮城沖地震に対する地震防災対策のお話でしたが、プロジェクタを使った大変分かりやすい説明でした。このホームページには、やはり神戸の防災のことを書いたほうがいいと思いますので、また調査をしておきます。


会派視察(山形のびのび入園特区など)

民主党会派で、福島空港公園・仙台市役所・山形市役所への視察に行ってきました。山形市役所では、「のびのび入園特区」及び「おいしい山形観光キャンペーン」についての調査を行いました。山形市は、山形大学付属の市立幼稚園が一園あるほかは、残り26園の幼稚園すべてが私立幼稚園になっています。少子化の影響で空き教室が増える一方、働く女性が増えたことで保育へのニーズは高まっており、こうした背景から、私立幼稚園の協会からの提案で、3歳未満の幼児を幼稚園に受け入れることができる、入園特区(構造改革特区のひとつとして)の申請を行い、6月に認定されたものです。幼稚園と保育園は文部科学省と厚生労働省の管轄に分かれており、幼稚園は教育が主体、保育園は保育が主体、今、取り上げられている幼保一元化は、これらを一体化させようというものです。管轄元が省庁から分かれており、目的が違っていることから、幼保一元化の問題は山積みですが、今後行政が取り組んでいくべき大きな課題のひとつです。山形での特区は、提案者が私立幼稚園協会ということで、保育ニーズにすんなりと対応したものではないようですが、今後こうしたことをきっかけとしていろいろな規制緩和が進められ、待機児童の解消へとつながっていくものと期待できます。
おいしい山形の観光キャンペーンでは、JRなどの民間団体とかなりタイアップして観光キャンペーンを進めており、効果が出ているということでした。(そういえば、JRの京都大阪奈良の三都物語の広告は、本当に行きたくなりますよね。)また、山形の名物、芋煮を、直径10メートルくらいある大がまで炊く「芋煮フェスティバル」というイベントがあります。ショベルカー2台を使って料理する豪快なイベント、3万5千食の芋煮を作って大人気のようです。「新長田でぼっかけでやったらどうかな?」と、費用を聞いてみてびっくり。鍋は別で4千〜5千万円くらいかかるらしいです。鍋のお値段は聞いていませんが、定期検査にも相当費用がかかるとか。ちょっとやそっとでは日本一のイベントはできませんね。
写真は、かつて県庁・議事堂として使われていたルネッサンス様式の建物を、一部復元工事を行って郷土館として再現させた「文翔館」です。歴史を感じる美しい建物で、中の展示も楽しめました。

  

委員会視察(唐戸市場・海響館)

門司レトロ港の対岸となる下関に渡り、唐戸市場・海響館・カモンワーフを視察しました。唐戸市場はH13年にリニューアルされた市場で、卸売場・仲卸売場・関連売場に加え、特殊関連売場が設けられ、水揚げされたばかりの新鮮な魚の小売や、地元名産のフグ・ウニ(実はウニも名産品)をネタにしたにぎり寿司などの店頭販売が行われており、観光客に人気のようでした。神戸の中央市場もリニューアルが予定されており、是非とも立地を生かして一般の人が買い物や地産の食材を楽しめるコーナーを作ってもらいたいと思います。
唐戸市場の近くに、下関市立水族館である「海響館」があり、くじらを意識した建物になっています。下関ということで、フグの仲間の魚が数多く集められているのが特徴となっています。(カワハギもフグの仲間って初めて知りました。みなさん、ご存知でしたか?)夜間営業を始めたら大好評で今年は夜間営業日を増やしたそうです。また、夜の魚の行動を観察するために、夜間、電気を消して探検するユニークな試みも行われているそうです。イルカは残業になるようですが、たくさんいるので交替で休憩させているということでした。須磨の水族園では、病死などで頭数が減り、イルカに負担がかかっていたので、今年補正予算でイルカを購入しました。購入したイルカは調教に入り、その間、芸を積んだイルカをレンタルしてショーを継続しています。交替がいないとイルカもしんどいですからね。海響館には、他にスナメリやマンボウ・ラッコなどがいました。
カモンワーフは、レストランやおみやげ品などのショップが集まるモールで、モザイクを小ぶりにした感じのところです。
(写真がないのでホームページから転載させていただきました。)

  

委員会視察(門司レトロ港)

門司港は、明治・大正時代に国際貿易港として栄え、港周辺には、当時の面影を偲ばせる町並みが残っています。門司港レトロ地区では、古い町並みと、港の風景等を生かした観光地となっています。写真の左は、この地区内に建設された31階建ての高層マンション「レトロハイマート」、写真中央は全国でただひとつ歩行者専用はね橋「ブルーウィング」の風景です。「レトロハイマート」は、建築家黒川紀章さんの設計で、民間マンションとなっていますが、31階は門司港レトロ展望室となっていて、関門橋や巌流島を見渡すことができます。
この地区は、本来自治体単位となっている観光施策を、県も異なっている対岸の下関市と一体で進めてきている点が特徴になっています。門司港の地区からレンタサイクルを借りて、「門司港周辺を観光しながらサイクリング〜関門トンネルを自転車を押して渡り下関へ〜下関周辺を観光しながらサイクリング〜関門連絡船で自転車と共に再び門司港に帰着」という楽しみ方もできるようです。また、門司の町にはレトロな風景がそのまま残っているような路地裏がたくさんあるとパンフレットに載っていて、行って見たいなあという気持ちを残して戻りました。

  


委員会視察(福岡ロボスクエア)

福岡市では、ロボット産業の振興・育成等を目的に、ロボット関連の諸事業に取り組んできています。その中で、ロボカップなどのイベント開催など、教育や普及・広報、また、次世代ロボット研究の推進のための研究会の設立などが実施されてきました。博多の繁華街のおしゃれなビル博多リバレインの中にある「ロボスクエア」は、そうした事業の活動拠点と展示・体験ができるエリアになっています。アシモを半年借りて各学校を教育して周るなど、ユニークでなかなかいい試みだと思います。

写真左・・・奥の部屋では、実際のロボット作成のための専用の旋盤機械などが設置され、実際にプロトタイプのロボットの製作・試験が行われていました。
写真中・・ベンチャー企業が、小学校から大学生まで対象とした、「自分のロボットを作って学習できる」という教材を開発し、注文が殺到して供給が間に合わない状況とのことです。コントローラと、駆動のモータやセンサー、ソフトウェアなどがセットになっていますが、何を作るかは自分で考えて決めるようになっています。最近の子供たちはすごいなあと感心しながら、数個あった在庫のうち、思わず1個買ってしまいました。でも、本当に自分で作るんでしょうか、疑問は残りますが。。
写真右・・・丁度、本日11月1日発売開始になる、ハローキティのロボットがデモされていました。同行した女性議員の先生や女性職員の方には「めちゃ可愛い!!」と大好評でした。

  

自動車オークション会場

昨日は、中央区小野浜町にある、大規模中古車オークション会場HAAも視察しました。オークションが土曜日のみということで、オークション風景は見ることができなったのですが、その規模のすごさには驚かされました。少しご紹介します。

○オークションは土曜日ですが、それまで、毎日、車を売りたい人(メンバー登録した方のみです)が、次々と車を持ち込み、これをスタッフ(車の目利きのできるプロ集団だそうです)が手早く検査、写真撮影してオークションのデータベースに入れられます。

○これまでの8ヶ月の平均で、毎週取引される車は7500台ほど。そのうち6割が取引成立されるということです。

○オークションは朝9時から夜9時までぶっ通し行われ、この間平均して1時間あたり600数台の車のオークションが行われるということです。買いたい人(これもメンバーのみ)は、朝きて、場内をカートで移動、目当ての車をじっくり見て、買値を決めてからオークションに臨みます。

くるまやさんにならないとオークションに参加できないのが残念!!


須磨ベルトコンベア

昨日、会派の視察でもうすぐ閉鎖となる須磨のベルトコンベアを視察してきました。このベルトコンベア、みなさん、ご存知ですか?須磨・垂水地区にお住まいの方には割りと知られていますが、それ以外の方は、ご存じない方も多いかと思います。
神戸の海岸部は、たくさんの埋立地で成り立っていますが、神戸市では、高倉山や鶴甲、横尾・名谷といった山間部を造成した土砂を埋立造成に用い、山間部・海岸部両方の造成地を宅地やいろいろな用途の土地として開発・分譲等行う事業を行ってきています。須磨のベルトコンベアは、その土砂の運搬用に造られたもので、一番山側の複合産業団地から、トンネルでつながっています。土砂の搬出量は1時間に1万トンと、とにかくすごいスケールの施設ですが、もうすぐその役目を終わろうとしており、残される施設の利用方法が、今、議論されています。

  

会派での視察

一昨日の台風はすごかったですね。みなさん、けがやおうちは大丈夫でしたか?私はその日、会派の勉強会が5時まで開かれ、「車で来たから帰れるだろう」と、市役所を5時過ぎに出たものの、元町まで1時間、長田まで1時間40分、長田からは新しい阪神高速に乗れましたが、垂水に戻るまで2時間半かかりました!!教訓〜台風のときは思い切って予定を早く切り上げておうちに帰りましょう。
昨日は、会派で視察にいきました。活動報告に掲載しています。

スーパー中枢港湾

先ほどの港の総料金比較でもわかるように、日本の港が国際港と競争するには、コスト、サービス両面で競争力をつける必要があります。国土交通省が創設したスーパー中枢港湾の施策は、アジアの主要港を凌ぐコスト・サービスの実現を目指し、「港湾コストは現状より3割削減させる」、「リードタイム(※)は現状3〜4日を1日程度まで短縮させる」ことを目標としたスーパー中枢港湾を育成して、基幹航路の寄港頻度の維持や効率的な物流体系を構築することにより、産業の国際競争力の強化と国民生活の安定を図るための施策です。スーパー中枢港湾は、日本のコンテナ物流においてコスト・サービスを向上させるための先導的・実験的な試みの場つくりとして提案されました。スーパー中枢港湾では、規制緩和などを行い、従来の制度・慣行の枠組みにとらわれず、官民が一体となったコンテナターミナルの整備・管理運営方式やコンテナ物流システムの改革が行われます。下図に示しますように、現行では各ターミナルごとに船会社が借り受け、荷役作業は港運事業者に委託という形態ですが、これをすべてひとつのコンテナターミナルとして一体化させ、ターミナルオペレータが一括して管理運営を行う、といったことが検討されています。これにより空きターミナルをなくし効率よい運営ができる、一元化することでITを導入しやすく、リードタイムの短縮が図れる、などのメリットが生まれます。神戸港は、大阪港と共に阪神港としてエントリーされていますが、地理的に離れた神戸港と大阪港の間の交通・輸送をどう克服できるかが大きな課題となってきます。


神戸港の状況

前に神戸港の現状など、また調べておきますとここに書きましたので、少し調べてみました。まず、一般的に「神戸港は使用料が高いからほかの港にコンテナを取られている。」という話をよく聞きます。ですが、昨年、会派で港湾を視察に行った際、「神戸港の使用料は値下げをしており、特に高い設定ではない。また、官民一体となって港湾施設の手続きの簡素化を行っていて、リードタイムを短縮している。」というお話を伺いました。下図の左に、横浜・東京・神戸港の港関連の使用料比較表を示します。この表から、項目によって多少でこぼこはあるものの、国内では神戸港が特に高いわけではないのがわかります。次に、東京港を国の代表港として、ほかの国の港とのコンテナ取扱総料金及びコンテナ取扱量の比較図を示します。香港は、東京港の2倍以上のコストとなっていますが、取扱量はダントツの世界一です。中国に近いことが最も有利な条件となっていると思われますが、上海・深センも毎年追い上げてきております。(この表にはありません。)しかし、釜山、高雄、シンガポールがいずれも15000円弱となっているのに比べると東京港は23000円と8000円近いコスト高となり、まだまだ料金を下げる努力が要求されます。ここで、東京港の内訳は、ターミナル費用8510円・荷役料10350円・船舶関係費用4140円となっており、ターミナル費用では、高雄港も7774円と、東京港とそうは変わらないのですが、荷役料、即ち人件費が高雄港では4934円と半分以下となります。リードタイムの比較についてはデータを入手できていないので言及できませんが、スーパー中枢港湾という国のプロジェクトは、こうしたことを背景として立ち上げられました。

 

横浜市訪問その3

横浜港では「はまどり」に乗船し、港湾局の方に港の説明をしていただきました。「はまどり」には100人くらいの乗客を乗せられ、市内の小学4年生が毎年港の勉強に乗る(年間約1万人)そうです。いい企画(お金はかかりますが。。)だと思いました。
横浜港は東京港と共に京浜港としてスーパー中枢港湾に内定していますが、神戸・大阪の阪神港よりもコンテナ取り扱い量は上です。それでも、世界ではダントツで、香港・シンガポールが上、それにプサン・上海・カオシュンと続きます。中国の経済成長と共に、アジアの各港は急速に発展してきました。赤レンガ倉庫の歴史のところで、日清戦争後に急成長の大阪・神戸と競争するために横浜が国に港の工事を要求したことを紹介しましたが、今や、競争相手は世界の港となってきました。スーパー中枢港に認定された後は、国の予算等がつけられ、いろいろな設備やシステムができるのでしょうが、こういう風になるという最後の姿はあまり論じられていない(私の勉強不足もありますが)ようにも感じます。現在も、神戸港でいろいろと改善が行われています。それが今、どう、効果をあげているのか、また、調べておきます。
19日は、関西ではあまり知られていない、横浜の隠れた名所、「三渓園」に行きました。広大な敷地に、風情あるお茶室や庵、3重の塔までも集めた庭園で、「これが横浜?」と思えるほど、「和」を感じましたよ。

  

横浜市訪問その2

18日、会派での横浜市内視察を実施し、赤レンガ倉庫を訪れた後、市の海事広報艇「はまどり」に乗船しました。
赤レンガ倉庫の歴史〜
日清戦争後、急成長した神戸・大阪港に危機感を抱いた横浜商業会議所が、政府に埋め立てによるふ頭建設・港の拡大を要求し、明治32年に埋め立て工事が開始されました。しかしその後の日露戦争による負担に耐えかねた政府は、明治38年工事の無期延期を決定します。ここで存亡の危機に直面した横浜市が、国費のみでの計画を改め、市も1/3負担をすることで、明治39年に工事が再開されました。赤レンガ倉庫は、そういう経緯の中、明治41年に着工された港湾用の施設です。その後、関東大震災により、1号倉庫は半壊でしたが、2号は倒壊を免れました。その後、平成になってから、保存・改修する工事が行われ、現在は展示館やギャラリーなどとして活用されています。18日は、「中西繁展」が開かれていました。壮大なサイズのキャンパスにヨーロッパのいろいろな都市の風景が描かれています。


HAT神戸

10日、HAT神戸にあるふたつの施設「人と防災未来センター」「県立美術館」を見学しました。HAT神戸は県が中心となって開発を行ったエリアです。「人と防災未来センター」は、震災の経験や教訓をこれからの防災に生かし、命の尊さ・人と人とが助け合うことを伝えていく目的で設立され、これまで修学旅行生など、全国からたくさんの見学者が訪れているようです。震災のイメージを音と映像で再現した短いフィルム上映がありますが、当時激震地に住んでいた私にはちょっときつかったですね。当時のことが思い出されますから。他に、展示コーナーや防災に関するコーナー、ボランティアの方が語り部となって当時の様子を語り継ぐコーナーなどがあります。
県立美術館では、今後いろいろとユニークな企画の特別展示が予定されています。「パリ・コレに花開いた遊牧の民の美」や「ルイ・ヴィトン」展など。来年には「ドレスデン国立美術館展」も予定されていて、かなりの絵画がやってくるそうです。ドレスデンは、一昨年の夏、大洪水の被害を受けた町です。私は、丁度ドイツに旅行しておりドレスデンに移動しようとしたその日に洪水となり、断念しました。言葉はわからないものの洪水のニュースをずっと見ていて、町は大ダメージを受けていて、生活もままならない状況なのに、美術品をいち早く無事な場所に運び出している人々を見て驚きました。多分あのとき運んでいた絵画も海を渡ってくるのでしょう。県の方から、ドレスデンも洪水の被害に会い、その復旧資金を集めるため、こうして海外で展示会を開いているということをお聞きしました。また、震災復興10周年を記念した国際絵画コンペティションが実施されるようです。(大賞は1000万円らしいですよ。)

 

視察#1(医療産業区)

ポーアイ二期の医療産業区では、再生医療を中心とした先端の研究機関や医薬品・医療品メーカーなどが次々と集約されてきています。空港島への橋もできあがっていて、初めての医療製品ができたという「ステムセルサイエンス㈱」という会社に会派でお話を伺いに行きました。写真は、その製品のサンプルで、ピンク色の液体がES細胞用の無血清培地、プラスチックのプレートは、いろいろな種類の試験や実験に使用できるよう、ES細胞そのものを入れて、スクリーニング用のキットのような形式で製品出荷するものだそうです。医療産業都市構想と雇用や経済波及効果の関係がよく取りざたされていますが、こうした分野はベンチャー企業がほとんどで、また、研究・開発と相互に成長しなければならないことから、ビジネスとしては難しい分野でもあります。一方、「当たれば大きい」チャンスの芽もたくさんあり、行政としてのこれからの舵取りにも、先端の技術を理解し、ウオッチしていく能力が要求されるなあと、感じました。
また、臨床研究情報センター(TRI)では、米国国立癌研究所のデータベースを日本語化する作業が行われており、「最新がん情報」としてインターネットから検索が可能です。

TRI http://www.tri-kobe.org/
最新がん情報 http://www.ccijapan.com/

用語解説〜ES細胞;ES胚性幹細胞。別名万能細胞。未分化の培養細胞で、この細胞を分化(細胞分裂を通じて特定の機能を持った細胞になること)させることによってさまざまな臓器を作ることができるとされていることから注目されている。


札幌市での調査

前件の報告に引き続いて、出張報告です。札幌市では、システム業務に外部監査を取り入れたり、また、市民サービスとしてのコールセンターを設置するなど、新しい試みが行われており、井坂議員がお膳立てしてくれた私的な打ち合わせに参加させていただきました。システムの外部監査は、あくまでも”こういう業務のこういう手順をこのようにシステム化する”と決まったあとのシステムを外部監査するものですから、これまでのコスト削減によって当該システムそのものもぎりぎりのコストで製作されており、外部監査だけでは無駄なものを見出すといっても限界があるということ。システムそのものだけを見ると、確かにコスト低減の効果(たとえばホストから小さいサーバーに変えるなど)がはっきりしていても、初期投資の費用が予算化しにくいという面もあります。神戸市のシステムとかでも感じますが、縦割りのセクションがそれぞれソフトウェアを作るほうが機動的な面はありますが、一度業務を分析して、体系化・標準化・類型化することで、その業務遂行にかかわるソフトウェアの製作も共通化でき、制作費だけでなく、維持費に関してもコスト削減ができると思います。
コールセンターは、市民からの電話問い合わせに対しQ&Aのデータベースを作成し、コールセンターで集中してオペレータが回答するというものです。コールセンターの電話相談の95%がオペレータ対応で解決できたということです。たとえば、不燃ごみの日はいつ?からスズメバチにさされたけど?とかさまざまな件がデータベースに入れられています。複雑な相談は、もちろん、市職員が応対します。
現在は、まだ、普及の面で不十分ということで、今後、広報、システムの拡充に取り組んで行きたいということでした。

大都市税財政制度確立委員会

先週、大都市税財政制度確立委員会にて、名古屋・札幌の2都市の財政事情の調査に行ってまいりました。このホームページで報告するにあたり、どうしたらわかり易いか悩んだ末、添付のグラフを作成して見ました。神戸市作成のグラフを仕様を変えて表示したものです。ピンクの「市税収入」とブルーの「市税以外の収入」をたし合わせたものが一般会計の歳入になります。市税以外の収入とは、交付税や国や県の支出金・市債などです。(すみません。単位が抜けていますね。億円です。)神戸市は、歳入に対する市税の割合が29.8%と、北九州市に次いで低く、名古屋市44.0%、札幌市32.5%となっています。ちなみに人口は、名古屋市(219万人)札幌市(185万人)神戸市(152万人)ですから、人口規模から見ても名古屋市の税収が高いことがわかります。ただし、その名古屋市も、市債残高は、全会計合わせて3.5兆円と高く、市民ひとりあたりでは160万円となります。神戸市は震災復興のための市債発行が急激に増加したため、現在の市債残高は3.2兆円、市民ひとりあたりでは、212万円にもなっています。昨年末に宣言された市長の行政経営方針では、市債発行額を抑制し一般会計における市債残高を2/3に圧縮する方針が立てられました。借金がこんなにあると、神戸市はいったいどれくらい財産を持っているんだろうと疑問になりますよね。普通の企業では、バランスシートを作成して、資産と負債の割合をチェックします。最近、総務省が自治体のバランスシートの作成方法の標準を作成し、自治体はこれにならってバランスシートを作っているようです。(神戸市の財務課のページにありますから、ご参照ください。)これによると、神戸市民ひとりあたりの資産は314万円、負債は139万円(総務省標準のバランスシートは独特の計算方法によります)となっており、”なあんだ、僕たち、金持ちじゃん!!”って思っちゃいますよねえ。でも、これって、登録時の資産がそのままであったり(普通は償却していきますよね)、絶対に売ることができないし誰も買ってくれないような橋などの社会インフラも含まれているのです。結局、他都市との比較や前年度との比較など相対値としての目安でしか使えないようです。素人の私にはここまでがやっとの解説ですが、みなさんもご意見等あればお寄せください。
これから市会の予算委員会が始まりますので、市長の宣言された経営方針がどのように反映されているのか、それを委員会でどうやりとりするのか、私にとってははじめての予算委員会ですから、勉強もあり、また、みなさんの目線で感じたことをここで報告したいと思っています。


天津・北京・上海訪問

矢田市長をはじめとして、私たち友好議員連盟のメンバーを含め、婦人会、華僑総会、連合など各会から参加があり、総勢120数名の訪中団で天津市を訪問し、様々な催しに参加をしてまいりました。式典やイベント出席、視察などで、ほとんど街を歩いて回る時間がなく、個人旅行派の私としては、生の中国の街に触れられず少し残念でしたが、いろいろな方とお話をすることができたのは良かったと思います。
写真左は、天津大学の材料工学の李教授、記念式典での夕食会でお話をしました。イギリスで博士号を取られた、国際派の先生です。写真真ん中は、みなさんご存知の前笹山市長と、山川産業顧問の中井さんです。矢田市長主催の解団式で一緒にお話をしました。みなさん、ご存知でしたか?笹山前市長は技術やさんなんですよ?中井さんも技術士資格をお持ちの技術やさんということで、日本の産業の中国進出の話などで盛り上がりました。写真右は、上海市内で中国茶の急須を買った際に、マダムヤン(若い人、わかるかなあ?昔あったラーメンのコマーシャルに出てくるんだけど。。)みたいな女の人とあれこれお話をしたときの写真です。上海神戸館(神戸市が出している、産業振興のブースのようなところ)の視察帰りで、胸のバッジを見つけて、”マ、アナタ、若いのにエライねー?””そ、そ、んな、若くないんですよ””カンバッテネー!?ギインさん、ワカイ、オンナの人、増えなきゃタメよー!!”、、等々、まるで、垂水の駅前での会話のような話をしました。
代表質問についてはまもなくアップいたします。

  

日中友好議員連盟で天津へ

行ってまいりました!!
写真右・・矢田市長と天津市長の友好提携の調印式
写真中・・北京の人民代表委員会(国会議事堂)に前外務大臣表敬訪問(トウカセンさん。)
写真右・・天津市長主催の昼食会での催しです。

  


ハローワーク

本日、フォーラム神戸(活動報告の欄で紹介しています。)の主催により、三宮にある、ハローワークに出向いていろいろとお話を伺いました。そごうの東隣の銀行跡のフロアをそのまま利用しているため、番号待ちの電光掲示板など、銀行に入ったのかと思うような雰囲気です。驚いたのは、若い人ばかりだったこと。県内の求人は、少しずつ上昇し、失業率も減少の傾向にはあるようですが、30歳以下の失業率は10%を越えていて、また、「離職率が高い」、即ち、「仕事が適合していない」ことが指摘されていました。ハローワークには2種類の端末(パソコン)が設置されていて、一般のインターネットの求人検索用と、ハローワーク専用データベースへのアクセスができるものとがあります。専用データベースの方は、ハローワークに出向かないとアクセスができないようですが、出向きさえすれば誰でもアクセス可能になっています。それならば自宅のパソコンからアクセスできたら?と素朴に思いましたが、ソフトの条件やら何やらがあるとか。工夫すればできると思うんですが?また、単に仕事を紹介するだけではなくて、例えば、就職支援も兼ねて、起業家支援や、これからますます需要が高くなるNPO法人の設立支援などはやらないんですか?と質問したところ、別の組織でやっているからここではやらないという回答でした。やっぱり、縦割り行政なんだなあ、、とつくづく感じました。今、公営企業の経営は非常に苦しい状況にあって、地域のニーズに細かに対応しようとすると経営面で成り立たないケースがたくさん出てきています。これから地域のニーズに対応していくには、自治体がすべてを担うのではなくNPOなどの力に頼っていく時代、かつての半官半民の、民の割合がほとんどになるようなそうした組織での運営が増えていくものと思われます。(本日神戸市長との懇話会での席上で市長もそうした趣旨の発言をされていました。)そうしたNPOなどを設立してもらいたいニーズに対して、仕事を求めている方々は、いわばサプライアーですから、せっかく公の場に集まってくる仕組みであればそうした引き合わせのきっかけを作ってもらいたいなあと感じました。

消防救助技術大会

24日、タイトルの大会(指導会という名前ですが、こちらのほうがわかりやすい)に出席してきました。消防救助のためのスピードや正確さを競うことで、訓練を行うといったものでしょうか。今年は4消防士の黙祷を行い、いつもよりも深い思いが込められた大会だったのだと思います。驚くような速さではしごやロープ伝いに垂直に登ったり、ロープを頼りに渡ったりの、すごい競技ばかりでした。人の救助を想定した、組み合わせの救助の競技を、少しカメラが遠いですが写真で紹介しておきます。目を見張る速さで、けが人を想定した人を助け出します。消防士のみなさんの身体能力の高さと、毎日、こんなきつい訓練を受けられている我慢強さに敬服しました。殉職された方々も、身体能力が高かったことが弔辞で話されていたことがどうしても浮かびます。西区の火災事故では、報告書によると、0:21に覚知され、0:51に崩落とありました。(すみません、手元にないので、1分違うかもしれません。)現場に到着したのは0:32、20分後に突然、2階部分が一瞬で崩落したということです。目撃者の話では、突然、2階がなくなってしまったような感じだったということ。要救助の連絡があって中に入った直後に崩落が起こりました。報道でも報じられているとおり、南側部分に柱が少ない構造に加え、構造上重要な部材が完全に燃えてしまい、2階の重さに耐えられなくなり、一気に崩落が起きてしまったということでした。悲しい教訓ではありますが、本当の事故のメカニズムを検証していくことは、今後のために、非常に重要であり、報告書でも、伝えられています。また、殉職された方の他に、程度Ⅲの重度の火傷を負われた方もいらっしゃることを改めて伝えておきます。(Ⅲ度は、一番重いレベルです。)

 

新人研修での視察

先週、新人議員の市内視察研修が行われ、空港島や先端医療産業特区を始めとして、特別養護老人ホーム、東クリーンセンター、ウィングスタジアム、中央市場、新長田地区をまわりました。空港島は約7割近くの埋め立てが終わり、橋脚工事が完了していました。先端医療センターでは、外来の患者さんの姿が見え、入院患者さんもすでにいらっしゃるようです。また、東クリーンセンターでは、神戸市内から集められたごみが巨大なUFOキャッチャーのようなクレーンで焼却炉に運ばれ、処理が行われていました。焼却時に発生した熱を利用してボイラを稼動、ボイラの発生蒸気で蒸気タービンをまわすことにより発電を行い、センターと周辺の設備の電力をまかなうといった、循環型の施設となっています。ダイオキシンの発生量は基準値をはるかに下回る値と言うことですが、CO2はどうなのか、などの疑問も残り、今後、他の施設も視察をして神戸市全体の取り組みを勉強していきたいと思っています。写真がいまいちですが、空港島とクリーンセンターのUFOキャッチャーの画像を添付いたします。
 

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